全国清涼飲料特集

飲料 2019.07.13
全国清涼飲料特集

 19年は早くも半年が過ぎた。昨年は6月末に、関東地方の梅雨明けが宣言されたが、今年はいまだ、梅雨の真っ最中だ。上半期の清涼飲料市場は各社の知恵を絞った製品投入やコミュニケーションにより、前年比1%減で着地するもよう。なお、1~5月までの総市場は、前年並みで推移している。この上半期を振り返ると、各社による大型PETでの価格改定、カテゴリーでは伸長を継続する「炭酸水」や「無糖茶」「PETコーヒー」などの好調が続く。その中で、上半期を代表するカテゴリーは「紅茶」だろう。
 加えて、昨秋ぐらいから、回復傾向が続く「トクホ茶」(特定保健用食品)の動きも顕著だ。また、全国清涼飲料連合会(全清飲)が昨秋発表した「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」など、資源循環型社会形成のために業界が一丸となり、海洋ゴミゼロ世界の実現に取り組むなど、政府や自治体、企業など、環境配慮に対する意識が生活者を含め、さらに高まっている現状がある。この梅雨もいつかは明けるように、環境配慮や資源循環に取り組むことで、新たな明るい季節の到来を目指していく。(本吉卓也)