食品ヒット大賞特集
食品ヒット大賞特集:第39回(令和2年度)食品ヒット大賞講評
◆講評:令和2年度「第39回食品ヒット大賞」選考経過報告
選考委員長・亀井昭宏
令和2年度(第39回)「食品ヒット大賞」の選考委員会は、昨年11月26日に選考委員6人の出席〈1人欠席〉を得て、開催された。
今年度は昨年を上回る、延べ2218件の推薦を65社のモニター企業さまから得て、各部門の授賞食品を選出するため白熱した議論が交わされた。しかし、残念ながら「ヒット大賞なし」の結論に至った。
例年とは異なり、「一般加工食品」部門の「優秀ヒット賞」授賞食品が11品、「ロングセラー賞」部門で6品が選出されたが、「酒類」部門、「チルド食品・フローズン食品」部門および「菓子・パン」部門の授賞が2~4品の少数にとどまり、全体としては25食品の授賞食品を選出する結果となった。
これは、突出した推薦件数や推薦の辞を得た食品がなかったという決定的な事実によるものであったが、その主な原因は、令和2年度の初頭から勃発した新型コロナウイルス禍のまん延による「緊急事態宣言」の影響に加えて、少家族化や個食化の傾向などによって食品の店頭購入が減少し、Webなどの非対面販売を利用した少量・高頻度・計画購入という購買行動の激変によるものと推測される。
一日も早く抗コロナワクチンが普及して人々の日常生活が元に復し、食品業界をはじめとする産業界の再隆盛を心から祈念したい。
◆選考委員(敬称略)
選考委員長:早稲田大学名誉教授 亀井昭宏
選考委員:
国分グループ本社代表取締役会長兼CEO 國分勘兵衛
伊藤忠食品代表取締役社長・社長執行役員 岡本均
日本アクセス代表取締役社長・社長執行役員 佐々木淳一
日本酒類販売代表取締役社長 田中正昭
三井食品代表取締役社長 萩原伸一
日本食糧新聞社代表取締役会長CEO 今野正義