緑茶特集
ウィズコロナとなった21年のお茶の最需要期が到来した。20年は、巣ごもり需要拡大により、リーフ茶の消費量・支出額ともに増加し、微減傾向が続いていた同市場に光が差したが、21年はその伸長が一服した形だ。(本吉卓也)
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◆緑茶特集:巣ごもりで新たな可能性 リーフ茶の魅力再認識
嗜好飲料 特集 2021.12.13ウィズコロナとなった21年のお茶の最需要期が到来した。20年は、巣ごもり需要拡大により、リーフ茶の消費量・支出額ともに増加し、微減傾向が続いていた同市場に光が差したが、21年はその伸長が一服した形だ。ただ、急須やティーバッグなどを通じて、多くのユーザ…続きを読む
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緑茶特集:「日本茶AWARD2021」 新設の合組部門から日本茶大賞選出
嗜好飲料 特集 2021.12.13●うまみからあまみに支持 新たな視点から、日本茶の価値を見いだし“消費者が飲んでおいしいお茶”を審査する「日本茶AWARD2021」(NPO法人日本茶インストラクター協会/日本茶AWARD2021実行委員会/日本茶審査協議会主催)は、4日、JINN…続きを読む
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緑茶特集:「全国お茶まつり」 12年ぶりに埼玉県開催 優れた品質の製品揃う
嗜好飲料 特集 2021.12.13「全国お茶まつり」は、全国茶業関係者の総力を結集し、各種事業の展開により、茶の生産技術改善と消費拡大を図り、茶業の発展に資することを目的に、毎年開催されている。21年は「第75回全国お茶まつり埼玉大会」(同実行委員会主催)として、09年以来、12年ぶ…続きを読む
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緑茶特集:SMバイヤーに聞く 品揃え強化・品質重視で需要拡大
嗜好飲料 特集 2021.12.13健康志向が大きなトレンドとなりつつある中、緑茶に含まれるカテキンが抗酸化、抗菌、抗動脈硬化、血中コレステロール抑制など、さまざまな生活習慣病の予防に効果があるとの研究結果(調査中含め)が報告されている。さらにここ1、2年の新型コロナウイルス感染拡大で…続きを読む
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緑茶特集:SMバイヤーに聞く=マックスバリュ東海・水谷理絵氏 クロスMDで提…
嗜好飲料 特集 2021.12.13◇マックスバリュ東海・水谷理絵グロサリーバイヤー ●飲用以外の用途を広げる コロナ禍を経てお茶の消費は、大容量タイプとプレミアム系商品に大きく分かれている。特に、お茶のカテキン効果による健康志向から普段使いのティーバッグ、「プチぜいたく用」のリー…続きを読む
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緑茶特集:SMバイヤーに聞く=遠鉄ストア・前川太一氏 緑茶は店選びの指針
嗜好飲料 特集 2021.12.13◇遠鉄ストア・前川太一商品部グロサリー課課長代理ドライバイヤー ●バラエティーに富んだ煎茶 ここ1、2年のコロナ禍により多くの方々が巣ごもり状態となり、家庭で食事をするケースが増大。実際、当社のリーフ茶の売上げも20年は19年と比較し大幅な伸びを…続きを読む
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緑茶特集:SMバイヤーに聞く=さとう・西山浩志氏 品揃え充実で優位性
嗜好飲料 特集 2021.12.13◇さとう・西山浩志食品事業部加工食品部一般食品チームグローサリー・菓子チーフバイヤー ●ティーバッグ40、50パック入り伸長 20年度(20年2月21日~21年2月20日)の当社の日本茶カテゴリーの実績は、コロナ禍による巣ごもり需要の影響で、前年…続きを読む
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緑茶特集:SMバイヤーに聞く=イオン九州・吉岡敏典氏 ティーバッグに期待
嗜好飲料 特集 2021.12.13◇イオン九州・吉岡敏典商品本部グロサリー商品部バイヤー ●健康切り口商品も引き合い 緑茶の市場動向をみると、実際近年リーフ離れは進んでいる。ただ、コロナ禍になってからは巣ごもり需要もあってか、リーフの売上げは伸び続けている。価格帯別でみると、20…続きを読む
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緑茶特集:伊藤園 リーフ市場のさらなる成長目指す 「すこやかさ」訴求に注力
嗜好飲料 特集 2021.12.13伊藤園は、お茶の「おいしさ」「すこやかさ(健康性)」「たのしさ」を訴求し、緑茶リーフ市場のさらなる成長に取り組んでいる。最盛期に向けて、機能性表示食品による「おいしさ」を担保したお茶の「すこやかさ」の訴求に注力する。また、デジタルを活用した「お茶会」…続きを読む
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緑茶特集:吉村 自店以外の販路拡大 LTCほうじ茶も新発売
嗜好飲料 特集 2021.12.13吉村は10月31日の「日本茶の日」にあわせてリーフティーカップ(LTC)のほうじ茶を発売した。 茶店からは「過去の商習慣からほうじ茶で金が取れるか」というネガティブな意見が多い中、販売したところ20~30代の若い消費者を中心にお湯があれば「何杯も飲…続きを読む
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緑茶特集:産地動向 各産地、ブランド力を強化
嗜好飲料 特集 2021.12.13新型コロナウイルス第6波が懸念される冬を間近に控え、緑茶がインフルエンザへの予防効果をはじめ血圧上昇抑制作用、抗糖尿病作用、体脂肪低下作用などさまざまな生活習慣病予防にも役立つといった報道がされるなど関心は高まる一方だ。しかし、長期的に緑茶需要を促進…続きを読む
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緑茶特集:産地動向=静岡 上流山間部で高品質茶葉栽培
嗜好飲料 特集 2021.12.13静岡県のお茶は安倍川、大井川、天竜川の上流付近の山間で栽培される茶葉が高品質とされる。 大きな川の上流の山間で、栽培することで昼夜の温度差が大きく、特に霧が発生しやすいことで日照時間も短く、じっくり育成する。そのため、アミノ酸が多く含まれた上質の茶…続きを読む
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緑茶特集:産地動向=京都 急がれる土産物需要の回復
嗜好飲料 特集 2021.12.13農林水産省が8月に発表した「茶をめぐる情勢」によると、京都地区の茶の栽培面積は全国4位の1560ha荒茶生産量は同5位の2360tとなっている。茶の種類では玉露、てん茶の生産が同2位の状況だ。 農家1戸当たりの栽培面積は2005年(販売農家1戸当た…続きを読む
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緑茶特集:産地動向=九州 消費者向けにPR活動活発
嗜好飲料 特集 2021.12.13九州の各茶産地では、消費者向けのPR活動が依然として活発だ。こうした取り組みを通じた「茶が持つ価値の向上」は、茶生産を将来にわたり守っていくためにも待ったなしの状況だ。 中でも一大産地の鹿児島では鹿児島県茶生産協会が消費者向けプロモーション「かごし…続きを読む
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緑茶特集:東海地区動向=大井川茶園・雪嶋直通会長兼社長 「SDGs」取組み強…
嗜好飲料 特集 2021.12.13静岡県でのお茶の歴史をひも解くとその始まりは鎌倉時代、約800年前までさかのぼる。大井川茶園もそのルーツは文久3(1863)年と老舗ではあるが、会社設立でいえば創業22年の新興企業だ。しかし、新興企業だからこそ実践できることがある。それは伝統産業にあ…続きを読む
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緑茶特集:東海地区動向=妙香園・田中良知社長 異業種コラボ積極的に
嗜好飲料 特集 2021.12.13創業100年を超える老舗で、「ほうじ茶」が有名な妙香園は9月、最高級ほうじ茶「名古屋ほうじ茶 鸞(らん)」を販売開始した。同社が探求した飲み方(茶葉4.75g、湯150cc、温度100度C、抽出時間30秒)の提案も相まって好評だ。「鸞」だけでなく、今…続きを読む
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緑茶特集:東海地区動向=T-BOX・松本壮真代表取締役 カフェでお茶を身近に
嗜好飲料 特集 2021.12.13名古屋市の街並み保存地区「四軒道(しけみち)」。白壁の土蔵や町屋が連なる街道筋に2021年5月、T-BOXが伊勢茶専門店「mirume(みるめ)深緑茶房」を開業した。物販、カフェ、「朝ボトル」の三つの事業を展開中で、幅広い年齢層から支持されている。今…続きを読む
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緑茶特集:関西地区動向=宇治の露製茶 「伊右衛門」活性化へ 京都ブレンド新商…
嗜好飲料 特集 2021.12.13宇治の露製茶は、22年2月決算では、前年比で売上高は微増、営業利益は増益での着地を見込む。海外輸出と原料関係が引き続き順調に推移する。量販は堅調で、特に東日本エリアで新規の取引が増えた。 伊右衛門ブランドでは、付加価値のある商品として需要が高まる「…続きを読む
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緑茶特集:関西地区動向=カメタニ 粉末商品さらに注力 要望応える新設備を導入
嗜好飲料 特集 2021.12.13カメタニは、ドリンク用、ティーバッグ用原料茶葉加工やほうじ茶生産をはじめ、粉末茶製品を中心に生産する。 奈良県山添村のお茶生産者から亀谷真一社長が荒茶工場を改良し、ほうじ茶加工をスタート。リーフに代わりドリンクが市場を大きく占める時代が来るとの判断…続きを読む
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緑茶特集:関西地区動向=つぼ市製茶本舗 マイボトル最適商品 ニーズに即し支持…
嗜好飲料 特集 2021.12.13つぼ市製茶本舗は、深蒸し煎茶「利休の詩」をはじめ、さまざまなお茶を製造、販売している。本格お茶カフェメニューを手軽に楽しめる「茶寮つぼ市製茶本舗 NODATE」なども展開。市場ニーズに即した新商品も発売し、支持を集める。 リーフは本格的な味が楽しめ…続きを読む
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緑茶特集:関西地区動向=山城物産 プレゼント需要に対応 若年層など新市場開拓…
嗜好飲料 特集 2021.12.13山城物産が20年春に発売した「茶師辻重行の一煎」は、ECサイトで売れ行きが良く、価格競争に頼らない差別化商品として存在感を高めている。プレミアムティーバッグの「宇治茶玉露ティーバッグ」「宇治茶煎茶ティーバッグ」は、アッパー層から支持を得ている。 2…続きを読む
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緑茶特集:関西地区動向=木長園 「木長園」を商標登録 輸出は引き続き順調推移
嗜好飲料 特集 2021.12.13宇治抹茶の専門メーカーとして揺るぎない地域を築く木長園。茶道用をはじめ、茶そばや製菓、製パン用など食品向けにも適した多様な抹茶を取り扱い、宇治抹茶の普及に貢献してきた。高品質の商品を提供することで業界の発展にもつなげてきた。 積極的な生産設備の整備…続きを読む
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緑茶特集:関西地区動向=丸久小山園 新たな技術で変革を 高品質茶づくりにまい…
嗜好飲料 特集 2021.12.13丸久小山園は、第74回全国茶品評会」(20年)で22回目となる農林水産大臣賞(1位)を受賞。独自の技術開発に取り組み、特許を数多く取得するなど、宇治抹茶業界で高品質の製品づくりに取り組んでいる。 多くの特許技術の中でも「練り状抹茶等の粉末茶のペース…続きを読む
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緑茶特集:九州地区動向 新たな切り口で観光・産業振興へ
嗜好飲料 特集 2021.12.13お茶一大産地の鹿児島。ここでは消費者向けのプロモーションとして、11月に鹿児島県茶生産協会が「かごしまお茶マルシェ2021」を開催した。同県各地のトレンド店や生産農家が集結。鹿児島県立短期大学のお茶育研究会による企画なども用意。「お茶って、たのしい!…続きを読む
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緑茶特集:九州地区動向=鹿児島県茶業会議所 若者ファン作りを強化
嗜好飲料 特集 2021.12.13鹿児島県茶業会議所は、産地の特徴として摘み取りが特に早い畑、効率的な生産が可能な広大な産地、日中の気温差が大きい山間地がバランスよく立地している点を挙げる。また品種が多様で、その組み合わせによりさまざまな仕上げ茶への対応が可能だという。 摘採時期で…続きを読む
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緑茶特集:九州地区動向=南九州市茶業振興会 知覧茶のブランド育成
嗜好飲料 特集 2021.12.13南九州市茶業振興会は知覧茶ブランディングに関して、大産地であるがゆえに価値訴求の難しさを感じている。ドリンク原料としての用途も供給スタイルとして重要。一方で、それ以外で飲んでもらうシーンをいかに増やしていくかも模索する必要があるとしている。 歴史を…続きを読む
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緑茶特集:九州地区動向=福台商事 「お茶のある暮らし」を提案
嗜好飲料 特集 2021.12.13福台商事は福岡市中央区の商業施設内に「XINFUCHA LAB」というユニークな店舗を展開している。取り扱うのは九州と台湾のお茶。お茶を暮らしに自然に取り入れてもらう。そのきっかけとなるようなティースタンド。お茶にそんなに詳しくない一般の人に、お茶の…続きを読む
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緑茶特集:九州地区注目企業=大石茶園 外国出身社員が光る海外部
嗜好飲料 特集 2021.12.13●世界的視点生かし輸出拡大へ 福岡県八女市に本拠地を置く大石茶園。同社は現在、欧米、アジアを中心に世界27ヵ国・地域へ向け輸出を行う。抹茶マスカルポーネ、タピオカほうじ茶ミルクなど海外でのコラボ事例も実績を重ねている。海外部では台湾出身の中城栞氏、…続きを読む