和食特集

◆和食特集:成熟国家で輝く遺産

総合 2019.12.20 11987号 09面

「和食:日本人の伝統的な食文化」が13年12月4日、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、今年で6周年を迎えた。登録の更新は6年ごとに行われ、遺産保護・継承策の着実な成果を伝えて今はユネスコの回答待ち。6年のうちに人口減は徐々に進み、超高齢化の度合いを深めて日本の成熟は明らか。減少する一方の食料自給率を高め、国家を保つ一策が遺産登録。健康価値を強みにした世界普及、輸出増を促して永続的な食料の安定供給、数少ない成長戦略を確かにする。輸出促進とともに求められるのが、その背景となる自国文化の発展。家庭・地域の食文化の集積である和食を誇り、高めることは国の豊かさに直結する。献立の中心となるコメ、拡大役を担う米粉とともに、業界・団体ごとの推進策を追った。(吉岡勇樹)

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