冷凍食品特集
冷凍食品業界の22年は、コロナ禍で拡大した内食需要の継続により、家庭用冷食では堅調、業務用冷食は外食市場回復の波に乗った年であった。事業環境としては昨年から続く原材料価格の高騰に加えて、今年下期に向けてエネルギーコストの上昇、包材費や物流費の高騰、急激な円安が例年にない勢いで収益を圧迫。異例の価格改定の連発で、売上げの面では、各メーカーとも増収を確保したものの、利益までカバーするには至らず、苦戦を強いられている。ここにきて、コロナ第8波の到来が騒がれる中、今後、再び行動制限がかかれば、回復基調に乗った業務用冷食にとっては痛手だ。まだ先が見通せない状況であるが、冷食の価値を価格に転嫁できる施策が求められている。(藤村顕太朗)
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◆冷凍食品特集:内食需要継続で堅調 後半は急激な円安響く 価値高めて収益確保…
冷凍食品 特集 2022.11.30冷凍食品業界の22年は、コロナ禍で拡大した内食需要の継続により、家庭用冷食では堅調、業務用冷食は外食市場回復の波に乗った年であった。事業環境としては昨年から続く原材料価格の高騰に加えて、今年下期に向けてエネルギーコストの上昇、包材費や物流費の高騰、急…続きを読む
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冷凍食品特集:味の素冷凍食品・サステナビリティ戦略 “経営の根幹”に位置付け
冷凍食品 特集 2022.11.30◇味の素冷凍食品 経営企画部経営企画グループ長 関根雅 近年、サステナビリティに配慮した企業経営に注目が集まっている。味の素冷凍食品では、8月にサステナビリティ戦略委員会を発足。サステナビリティを1プロジェクト的な取組みではなく、“経営の根幹”と位…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=ニチレイフーズ・宮川浩幸氏、滝英明氏
冷凍食品 特集 2022.11.30◇ニチレイフーズ・宮川浩幸家庭用事業部長、滝英明業務用事業部長 ●家庭用=パーソナルユース第3弾 業務用=価値アップで市場活性化 〈宮川浩幸氏〉ニチレイフーズの家庭用調理品の9月期中間売上高は、前年比2.5%増393億3400万円となった。スナッ…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=マルハニチロ・若宮靖史氏、安田大助氏
冷凍食品 特集 2022.11.30◇マルハニチロ・若宮靖史常務執行役員加工食品ユニット長、安田大助常務執行役員食材流通ユニット長 ●家庭用=火災受け生産体制見直し 業務用=営業力、提案力の強化へ 〈若宮靖史氏〉マルハニチロの単体・家庭用冷食の4~9月期売上高は、前年比7億円増の2…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=テーブルマーク・斎田直樹専務執行役員
冷凍食品 特集 2022.11.30◇テーブルマーク・斎田直樹専務執行役員 ●玉うどんの価値訴求に成果 第3四半期累計(1~9月)のテーブルマーク単体冷食事業は、売上高が前年比1桁後半増となった。春先から価格改定を2回実施してきたが、需要の落ち込みは想定ほどなく堅調に推移。家庭用は…続きを読む
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冷凍食品特集:キーマンは語る=日本水産・熊谷賢一氏、金澤建支氏
冷凍食品 特集 2022.11.30◇日本水産・熊谷賢一家庭用食品部長、金澤建支業務用食品部長 ●家庭用=「まんぞくプレート」拡充 業務用=春巻きなど国産品にも注力 〈熊谷賢一氏〉日本水産の9月期中間の単体・家庭用調理品売上高は、前年比3.3%増190億円となった。2月の価格改定で…続きを読む
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冷凍食品特集:イートアンドフーズ 関東第三工場竣工
冷凍食品 特集 2022.11.30イートアンドフーズが約24億円を投じて建設した関東第三工場が9月28日、竣工した。AI、IoTといった最新鋭の設備を駆使した「停まらない工場」を実現した新工場で、既存の関東第一工場と第二工場を合わせて、生産規模とスピードは「最大最速級」(仲田浩康社長…続きを読む
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冷凍食品特集:日東ベスト バイヤーと売場作りを
冷凍食品 特集 2022.11.30日東ベストの4~9月期中間は、冷食部門の売上高が前年比3%増の197億8800万円となった。病院・施設給食向けが堅調なことに加えて、回復基調の外食向けがプラスオン。利益面では原材料高騰などが予想以上に進展し、昨年12月と今年3月の価格改定では吸収しき…続きを読む
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冷凍食品特集:ライフフーズ ロス削減図り収益改善
冷凍食品 特集 2022.11.30冷凍野菜・果実メーカー、ライフフーズの9月期中間は売上高が前年比26%増となり、計画から大きく上振れた。春先からの価格改定が相対的に遅れたことで結果的に販売増につながったことや、家庭用の伸長に加えて外食の回復により業務用が拡大したことが背景にある。売…続きを読む
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冷凍食品特集:キユーピー 来期も外食復活後押し
冷凍食品 特集 2022.11.30キユーピーの業務用冷凍食品・チルド品などを手掛けるフードサービス(FS)事業の今期12~8月の業績は、デリカ・ベーカリーが鈍化する中、回復基調に入った外食がカバーする形で着地した。第1~第2四半期は前年比プラスで推移。第3四半期は、コロナ第7波の影響…続きを読む
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冷凍食品特集:日清食品冷凍 「ラーメン横丁」戦略を継続
冷凍食品 特集 2022.11.30日清食品冷凍の9月期中間連結業績は、売上高が前年をクリアしたものの、利益面では原材料価格などの高騰を受けて厳しい着地だった。3月に価格改定を実施。対象商品は徐々に新値が定着してきている。 また、価格改定による生活防衛意識の高まりから、低価格帯の商品…続きを読む
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冷凍食品特集:ヤヨイサンフーズ 気仙沼工場商品を拡販
冷凍食品 特集 2022.11.30ヤヨイサンフーズの9月期中間業績は、売上高が前年比7.7%増の193億円となった。一部の価格改定効果、中食と給食の伸長が寄与。売上げは、19年と比べても6%増とコロナ前に回復した。 第1四半期は人流の回復から好調なスタートを切ったが、7月後半からさ…続きを読む
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冷凍食品特集:昭和冷凍食品 たこ焼きが売上げけん引
冷凍食品 特集 2022.11.30昭和産業グループの粉関連業務用メーカー、昭和冷凍食品の今期1~9月業績は、価格改定効果により売上高が前年比微増で、利益は急激な原材料高やエネルギーコスト増などに追いつかず苦戦した。 商品としては、たこ焼きが売上げをけん引。今川焼きも一過性のブームに…続きを読む
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冷凍食品特集:エア・ウォーターアグリ&フーズ 冷凍スイーツ魅力訴求
冷凍食品 特集 2022.11.30エア・ウォーターアグリ&フーズは、グループシナジーを発揮した「CHEFLLY(シェフリー)」ブランドで冷食市場の伸びしろを攻める。これまで培ったノウハウを生かしたホテル品質のスイーツなどで今秋、家庭用冷食市場へ本格参入した。「新規参入の壁を実感したが…続きを読む
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冷凍食品特集:千房ホールディングス 創業50年機に外販拡大
冷凍食品 特集 2022.11.30千房ホールディングス(HD)が展開するお好み焼き専門店「千房」は、23年に迎える創業50年を機に販売チャネルの多角化を目指す。冷食お好み焼きは20年以上前から百貨店でギフト販売してきたが、コロナ禍は自社ECサイトやSMでの展開を強化。今春は物販に一層…続きを読む
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冷凍食品特集:ケイエス冷凍食品 おせち年末需要に期待
冷凍食品 特集 2022.11.30ケイエス冷凍食品の22年1~9月業績は売上げ、利益とも前年をクリアした。業務用の伸長が大きく寄与。価格改定効果に加えて、新規販路の開拓が奏功した。家庭用では主力の「国産鶏 鶏つくね串」が好調に推移した。 業務用売上げは前年超えで着地。これまで注力し…続きを読む
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冷凍食品特集:イートアンドフーズ 家庭用大豆ミート準備
冷凍食品 特集 2022.11.30イートアンドフーズの23年2月期上期(22年3~8月)業績は、増収増益と好調に推移した。コスト高の環境でも、主原料は国産が多いことや価格改定を6月に実施したことなどから、特に第1四半期の売上げは相対的に好調だった。その後、原材料価格やエネルギーコスト…続きを読む
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冷凍食品特集:スマイルサークル×エスエルクリエーションズ「Z'sMENU」
冷凍食品 特集 2022.11.30●最高峰意識した物作り 「Z'sMENU」は、これ以上の品質の冷食が存在しないとの意味を名前に込めた冷食ブランド。ベストオブベストだけを扱う「グランドフードホール」運営のスマイルサークル(SC)と、安心・安全とおいしさの追求に向けて独自の生産プログ…続きを読む