令和の食品産業特集
2019年、4月末に平成三十余年の歴史の幕が降り、5月の改元を経て新たな元号「令和」の時代を迎えた。
身の回りのあらゆる機械、機器、器具がインターネットに接続され相互制御が可能になるIoT(モノのインターネット)の技術やAI(人工知能)、デスクワークの自動化を可能にするRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)の活用、時間や場所に制約されない勤務形態を情報通信技術によって実現するテレワークの採用など労働生産性を高める取組みは今後、企業にデジタルトランスフォーメーション(情報通信技術を活用した変革)を促す。
現在、実用化されているAIは、深層学習のために多くのデータを必要とする“狭義のAI”と言われている。AI開発の世界最先端、IBMと米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の産学連携開発拠点であるMIT-IBMワトソンAIラボで研究しているAIアルゴリズムは、導き出した答えについて説明できる点で信頼性が高く、少ないデータでも深層学習ができる“広義のAI”を支えるものだ。開発には今後約10年を要するといわれている。その先にある汎用(はんよう)AIが登場するのは2050年以降。こうした研究を進めているMIT-IBMワトソンAIラボが今後、食品業界に影響を及ぼす可能性があるとみているのは、食品廃棄を減らす安全性の高いタンパク質のAIを活用しての開発だ。令和元年はこうした時代の入口の年になろう。
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◆令和の食品産業特集:未来つかむ令和の変革 節目迎え決意を
総合 2019.08.242019年、4月末に平成三十余年の歴史の幕が降り、5月の改元を経て新たな元号「令和」の時代を迎えた。 身の回りのあらゆる機械、機器、器具がインターネットに接続され相互制御が可能になるIoT(モノのインターネット)の技術やAI(人工知能)、デスクワー…続きを読む
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令和の食品産業特集:特別対談 アクシアル・原和彦社長×国分G本社・國分晃社長
総合 2019.08.24◆生産性向上は領域超えて 持続可能な社会の実現へ=アクシアルリテイリング・原和彦社長×国分グループ本社・國分晃社長 新時代・令和の食品産業は、平成から顕在化した人口減少や労働力不足といった構造問題に向き合いつつ、さらなる変化が想定される生活者のライ…続きを読む
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令和の食品産業特集:新時代展望=イノベーション 先端技術で生産性革命
機械・資材・IT 2019.08.24◇労働力不足解消の切り札に 農林水産業では現在、担い手の減少および高齢化の進行により、労働力不足が深刻化している。人手に頼る作業や熟練者でなければできない作業が多いため、現場では作業の効率化や省力化、負担軽減が求められている。そこで国が力を注ぐのが、ロ…続きを読む
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令和の食品産業特集:新時代展望=SDGs 社会課題解決の重要指標
総合 2019.08.24SDGs(サステナブル・デベロップメント・ゴールズ=持続可能な開発目標)は、国連サミットが2015年9月25日、全会一致で採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されている16年から30年までの国際目標だ。地球上の誰一人として取り残さ…続きを読む
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令和の食品産業特集:新時代展望=健康増進 第3次の「機能性」の役割大
総合 2019.08.24◇国民生活の豊かさに直結 令和時代、食が果たすべき役割は従来以上に大きく変ぼうする。超高齢社会の中、これまで食の根幹をなしてきた「栄養」「し好(おいしさ)」に続く第3次機能として、「生体調節機能(機能性)」が大きく注目されている。食は生きる上で最も不可…続きを読む
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令和の食品産業特集:新時代展望=新需要・新価値創造 時短や簡便傾向進む
総合 2019.08.24◇健康や味覚で付加価値を 日本の食シーンは近年、大きく変化している。少子高齢化に伴う人口減少や核家族化、夫婦共働きなど家族構成と世帯収入構造の変化で家庭における調理時間は減少し、簡便性が求められている。一方で、世界の食のトレンドはIT(情報技術)の普及…続きを読む
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令和の食品産業特集:新時代展望=輸出・グローバル 日本茶に見る世界での挑戦
飲料 2019.08.24世界から評価やニーズが高まる抹茶を中心とした輸出拡大やグローバル戦略による日本茶の普及・浸透を目指す取組みが活発化している。鍵となるのが(1)日本茶固有の蒸製という製造方法による高い品質や味わい、機能性(2)日本茶の文化的背景やストーリーなどの日本茶文…続きを読む
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令和の食品産業特集:新時代展望=調理の担い手 食の外部化8割時代
惣菜・中食 2019.08.24◇人手不足も多面的役割に期待 日本の一般世帯における家族類型別割合を見ると、夫婦と子の世帯は1980年には42.1%が2035年には23.3%に大きく減少する一方、単身世帯は19.9%が37.2%と大きく増加することが見込まれている。その結果、外食およ…続きを読む
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令和の食品産業特集:新時代展望=地方創生 成長産業化が鍵 産官学でモデル磨け
総合 2019.08.24人口減少と地域経済縮小を克服し、将来にわたって活力ある社会の持続的成長を目指す産官学の取組みが全国で進んでいる。2014年に第2次安倍晋三改造内閣が「まち・ひと・しごと創生本部」を設置して以来、地方経済の成長促進と東京への一極集中の是正を旗印にした「地…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成のヒット商品=成長支える原動力 技術力・創造性を発揮
総合 2019.08.24令和の新時代においても、食品産業の成長を支える原動力が「商品」であることに変わりはない。平成は経済の長期的な停滞や少子高齢化、働く女性の増加など社会構造の大きな変貌を背景に、商品開発が健康・簡便、高付加価値化へ大きくシフトした時代といえる。令和は人口…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成のヒット商品=「常連組」制した3商品の近況
総合 2019.08.24ビール類や飲料、即席麺といったヒット大賞の「常連組」を抑え、独自の開発力や付加価値でトップに躍り出た加工食品も30年の間にいくつか存在する。中には終売を迎えたものもあるが、いまだ市場で健闘を続ける商品も少なくない。過去の大賞受賞からそうした3品の近況…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成の到達点=卸業界の成長 「競争と協調」の精神不可欠
卸・商社 2019.08.24◇人口減・人手不足 課題克服へ問われる真価 平成以前の食品流通業界の変遷をたどると、1960~70年代のスーパーの躍進は圧倒的だ。売上げと利益を倍々ゲームで伸ばし、株式上場や海外進出などの華々しい話題が躍る。しかし、90年代に入ると様相は一変。バブル崩…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成の到達点=小売業界の興亡 終わりなき規制との戦い
小売 2019.08.24小売業界にとって平成の三十年余は激動の時代だった。消費税と出店規制との長い戦いを強いられながら、企業や業態間の激しい競争、淘汰(とうた)・再編を繰り返して生き残りを図ってきた。消費者ニーズにいち早く対応して成長した企業や業態もこれから先も人口減少、人…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成の到達点=酒類業界の変遷 規制緩和で競争激化
酒類 2019.08.24平成の時代は、法規制が酒類のある暮らしを大きく変えた。酒類流通の規制緩和を機に、食品スーパー(SM)やコンビニエンスストア(CVS)で酒の販売が急増するなどして、価格競争が激化。後に過度な安売りが規制され、ビール類を中心に店頭価格が引き上げられた。国…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成の到達点=食品の安全・安心 大きく揺らいだ30年間
総合 2019.08.24◆令和に課題引き継ぐ 消費者理解、海外対応も 平成の三十余年間に食品の安全・安心は大きく揺らいだ。食品企業による事故・事件、表示の偽装・ミスなどに加えて、鳥インフルエンザ、口蹄(こうてい)疫、牛海綿状脳症(BSE)などの感染症などもあり、行政の制度、国…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成の到達点=惣菜市場の拡大 30年で市場規模5倍に
惣菜・中食 2019.08.24惣菜産業の30年間を振り返ると、人口動態やライフスタイルの変化などを経て、惣菜が単純な「おかず」から国民生活を支える一つの「食事」として変化を遂げてきた歴史であった。30年前は惣菜市場規模2兆5000億円程度だったものが、2018年には10兆2518…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成の到達点=人口減少 対応力・創造力求められる時代へ
総合 2019.08.24◇二極化、より鮮明に 規模的拡大から脱却を 日本の国内食品市場は、人口の減少や少子高齢化による需要への影響が現れ始めた。日本の人口は2009年をピークに減少傾向に歯止めがかからなくなっている。また、平成の三十余年で、消費者のライフスタイルも大きく様…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成の到達点=女性の社会進出 単身世帯増加、生き方多様化
総合 2019.08.24◇こだわり・特別感に可能性 女性の社会進出や単身世帯の増加、年金受給者の増加など社会構造の変化で、求められる商品のキーワードとなる共通項は時短、簡便、個(孤)食になりそうだ。ただ、健康という切り口は大前提となる。品質や価格帯についてはより選択の多さ…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成の到達点=BCP 持続可能性に黄信号
総合 2019.08.24◇中小企業経営者の意識希薄 地域の結び付きが鍵握る 「国内市場における需要創造」「海外市場の開拓」「自動化や働き方改革による効率的な生産」という第1、第2、第3の戦略の目標として食品産業に付加価値額、海外売上高、労働生産性の3分野それぞれで3割増に…続きを読む
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令和の食品産業特集:平成の到達点=和食 減る調理、危機的状況変わらず
総合 2019.08.24◇食文化継承へ国民運動 「和食=日本人の伝統的な食文化」が2013年12月4日、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、5周年を迎えた。絶滅の恐れのある、多様な文化の保護・継承を登録で目指した。食品輸出額が1兆円に迫り、海外の日本…続きを読む