鍋物調味料特集
鍋物商戦が10月、本格シーズンを迎えた。鍋つゆ、ぽん酢といった鍋物調味料は秋冬の量販店頭の核となり、定番・青果などさまざまな売場で活躍する。主力の鍋つゆ市場は規模350億円を視野に入れ、醤油400億円に迫る和風調味料の代表格に育った。強みは生鮮3品がおいしく、たくさん食べられる健康価値。コロナ共存の自衛社会を応援し、心身を温めて食生活を豊かに彩る。(吉岡勇樹)
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◆鍋物調味料特集:和風調味料の代表 自衛社会を応援
調味料 特集 2020.10.12鍋物商戦が10月、本格シーズンを迎えた。鍋つゆ、ぽん酢といった鍋物調味料は秋冬の量販店頭の核となり、定番・青果などさまざまな売場で活躍する。主力の鍋つゆ市場は規模350億円を視野に入れ、醤油400億円に迫る和風調味料の代表格に育った。強みは生鮮3品が…続きを読む
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鍋物調味料特集:味付け鍋つゆ=健康栄養価値を定着
調味料 特集 2020.10.12●だし鍋・しゃぶしゃぶつゆがけん引 味付け鍋つゆ市場は9~10月に暖かい日が続き、商戦開始に盛り上がりを欠いている。このまま暖冬となれば3年連続だが、気象庁の季節予想はおおむね平年並み。12月からの冬場3ヵ月は北日本を除き、例年並みの気温が見込まれ…続きを読む
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鍋物調味料特集:ぽん酢=好評の汎用訴求 だし提案で万能進化
調味料 特集 2020.10.12●巣ごもり需要とらえる ぽん酢市場は鍋以外の汎用(はんよう)訴求がコロナ対策の内食増をとらえている。トップメーカーのMizkanが「鶏のさっぱり煮」といった「味ぽん」と水と同量で煮るだけのレシピを紹介して奏功した。さらに今秋はだしをふんだんに用いた…続きを読む
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鍋物調味料特集:Mizkan “地鶏昆布だし”を投入
調味料 特集 2020.10.12Mizkanは、20年鍋シーズン(9月~21年2月)をコロナ禍で変化した生活者の購買行動や意識に寄り添って、「食を通じた楽しさ+調理ストレスからの解消+おいしさと健康」を訴求し、家庭用と業務用の両方で、同社の強みを生かした提案を実施していく。 コロ…続きを読む
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鍋物調味料特集:エバラ食品工業 食べ方提案で需要喚起
調味料 特集 2020.10.12エバラ食品工業は、内食需要の増加や健康意識の高まりを追い風に「プチッと鍋」「なべしゃぶ」「すき焼のたれ」の市場定着を図る。8月には「プチッと鍋 あさりとホタテの旨塩鍋」を新たに発売し、鍋つゆ市場の活性化に貢献していく。 コロナ禍による内食需要の高ま…続きを読む
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鍋物調味料特集:味の素社 味噌でもシェア獲得を
調味料 特集 2020.10.12味の素社は、生活者から根強い支持を受け、市場規模が大きく安定しているキムチ、醤油、塩、味噌など鍋物調味料の定番フレーバー(風味)の中で、今秋冬商戦では味噌フレーバーの育成を進める。市場が拡大している小分けタイプで確固たるシェアの獲得を目指すもの。7月…続きを読む
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鍋物調味料特集:ヤマサ醤油 「昆布ぽん酢」好調続く
調味料 特集 2020.10.12ヤマサ醤油は「肉鍋つゆ」へ「ぱぱっとしゃぶっと」を追加発売し、好業績を積み増す。トレンドのしゃぶしゃぶ風鍋つゆを提案し、ランチなど新たな需要を得る。昨年ヒットした「ご飯がススム キムチ鍋つゆ」は「ミニパック3食入」を導入して好スタート。「昆布ぽん酢」…続きを読む
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鍋物調味料特集:カゴメ 「mini」4袋に改良
調味料 特集 2020.10.12カゴメは「甘熟トマト鍋スープ」で好評のチーズ提案を深める。パッケージに伸びるチーズのシズル写真を追加して、アレンジレシピも充実した。小分けの「mini」は1人前2袋から4袋へ改良して値頃感を向上。ハロウィーンなどとの催事連動や、店頭露出を進める。コロ…続きを読む
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鍋物調味料特集:ヒガシマル醤油 家族団らんへ提案強化
調味料 特集 2020.10.12ヒガシマル醤油は今秋、人気の京風割烹シリーズ第3弾の「京風割烹 煮物だしつゆ」を発売し、400mlPETでは「よせ鍋つゆ」の品質とパッケージをリニューアルして秋冬商戦に挑む。 今シーズンはコロナ環境下で家庭の鍋登場率が上がると見込み、定番3倍希釈の…続きを読む
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鍋物調味料特集:にんべん 「だし鍋つゆ」付加価値品育成を
調味料 特集 2020.10.12にんべんは9月からストレートタイプの「だし鍋つゆ 寄せ鍋醤油味」を初めて発売した。配荷を進めて好スタートを切った。消費トレンドのだし訴求で先行し、付加価値品に育てる。既存の「だしが世界を旨くする鍋スープ」は「うまみ塩」を新発売して順調。成功例を全国に…続きを読む
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鍋物調味料特集:日本丸天醤油 ぽん酢で存在感高める
調味料 特集 2020.10.12日本丸天醤油は今秋、家族に野菜たっぷりな食事を取らせたい女性をターゲットに据えた「野菜と果実のぽん酢」を発売した。コロナ禍でも市販用・業務用ともに前年比2桁伸長が続いている得意のポン酢で、新しい切り口の商品を開発し、存在感をさらに高める。 市販・業…続きを読む
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鍋物調味料特集:シマヤ 「焼きあごだし」顆粒を刷新
調味料 特集 2020.10.12シマヤは1日、「焼きあごだし」の顆粒(かりゅう)タイプをリニューアルした。風味原料の「炭火焼きあご粉末」の配合率をアップさせ、造粒方法も変更することで、より香ばしい焼きアゴの風味を実現。新たな顆粒の造粒方法で、粒が大きくなって湿気にくくなり、大袋入り…続きを読む
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鍋物調味料特集:盛田 個性的鍋つゆ3品投入
調味料 特集 2020.10.12盛田は、秋冬新商品に個性的な鍋つゆ3品を上市。すべて全国販売。福岡生まれの液体ユズコショウ「YUZUSCO」を用いた「盛田 YUZUSCO鍋つゆ」(希望小売価格380円)は、鶏のうまみとコクがある白濁スープに、ユズコショウの爽やかな香りと、辛味をバラ…続きを読む
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鍋物調味料特集:キッコーマン食品 “独自発酵だし”が高評価
調味料 特集 2020.10.12キッコーマン食品は8月から「発酵だし 鴨だし鍋つゆ」「海老だし鍋つゆ」を発売し、順調な配荷状況で好発進した。独自の「発酵だし」に新奇な味種を揃えて支持された。「濃厚豆乳鍋つゆ」は飲料のトップブランドを包装前面に押し出して進化。乳酸菌入りで1人前4袋入…続きを読む
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鍋物調味料特集:旭食品 新工場稼働 変わらぬ味提供
調味料 特集 2020.10.12旭食品は、6月から新工場の本格稼働を開始した。新工場は手作りの良さを存分に生かしつつ、オートメーション設備を導入し一層の安全・安心にこだわる。変わらぬ風味のポン酢や濃縮液体だしの、全4種類を製造。 「旭ポンズ」は味にうるさい大阪人の“定番調味料”と…続きを読む
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鍋物調味料特集:マルトモ 「万能白だし」など訴求
調味料 特集 2020.10.12マルトモは、今秋冬商戦に向けて「万能白だし」(500ml、標準小売価格税別350円)を使用した、鍋やおでんなどのメニュー提案を強化していく。 同品は、自社抽出した鰹節、宗田鰹節、昆布のだしに、国産鶏のチキンエキスのうまみを加えた、風味高い白だしで、…続きを読む
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鍋物調味料特集:モランボン 定番中心に前年超えへ
調味料 特集 2020.10.12モランボンは鍋物商戦に向け精肉・水産・青果・日配でそれぞれ新商品を上市している。精肉では20年以上同社がこだわり続けている定番のキムチチゲ用スープ(750g)を「熟成濃厚キムチチゲ用スープ」にリニューアルした。本場韓国のキムチペーストを使用、昨今の激…続きを読む
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鍋物調味料特集:ヤマキ 「豚しゃぶ」好スタート
調味料 特集 2020.10.12ヤマキの「豚しゃぶ野菜鍋つゆ」が配荷店を大幅に伸ばし、好スタートを切った。だしで野菜と肉がおいしく、つけだれなしで食べられると人気。「真鯛ゆず」を追加発売し、自社売上げ1位の商品力を高めた。カラフルなプロモーション段ボール(プロ段)も用意し、基幹商品…続きを読む
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鍋物調味料特集:紀文 おでんの楽しさ発信
調味料 練り製品 特集 2020.10.12紀文は今秋冬の鍋物商戦で、おでんの栄養・健康性だけでなく、さまざまな楽しみ方やその文化的側面にもスポットを当て、コロナ禍で家族の食事機会が増える中でのさらなる需要喚起を積極化している。新商品では、おでんや鍋に風味や彩りを添えるバラエティー商品を投入し…続きを読む
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鍋物調味料特集:創味食品 高級具入りぽん酢が好調
調味料 特集 2020.10.12創味食品が今秋に発売した「聖護院かぶらのもみじおろしぽん酢」が好調だ。大人の味に仕上げた高級具入りぽん酢に、京の伝統野菜を使ったもみじおろし入りを前面に出した商品名を掲げ、得意の“値段は高いがほかにないおいしさ”でぽん酢市場を盛り上げている。 「聖…続きを読む
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鍋物調味料特集:鍋物関連商材=サトウ食品 需要拡大へ新CM投下
調味料 コメ・もち・穀類 特集 2020.10.12サトウ食品は今秋冬に向けて、鍋物料理に使用できる「サトウのしゃぶしゃぶもち」、調理しやすさ食べやすさを追求したコンパクトな「シングルパックミニ」の切りもち・丸もちを中心に、さらなる需要拡大に向けた取組みを実施する。 同社では、新型コロナウイルス感染…続きを読む
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鍋物調味料特集:九州地区動向=高まる内食需要、拡大基調続く
調味料 特集 2020.10.12●簡便・ヘルシー性をアピール 九州地区は鍋スープ市場を先導したダイショーを筆頭に、地元醤油メーカーなども数多くが参入し、市場は活性化している。 各社平均的には数アイテムから十アイテムまで、ダイショーでは80を超える商材を保持し、圧倒している。これ…続きを読む
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鍋物調味料特集:九州地区=ダイショー 「博多もつ鍋」30周年
調味料 特集 2020.10.12●「贅沢風味」が好調推移 ダイショーは鍋物調味料市場でリード的な役割を果たしている。特に、生鮮食品売場での展開は消費者にとっても購入しやすく、買い物時間が短縮化する傾向の中、野菜や肉と一緒に同品類が購入されるケースが多い。 そのことを含め約80ア…続きを読む
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鍋物調味料特集:九州地区=ニビシ醤油 新たに「きずぽんず」
調味料 特集 2020.10.12●福岡産希少柑橘を使用 ニビシ醤油は今季、主力の「九州鍋だより」シリーズ4アイテムと「然舎(ぜんや)」シリーズ2アイテム合計6アイテムをラインアップし、市場に展開している。 「九州鍋だより」は、「博多」や「長崎」など九州色を前面的に打ち出した商品…続きを読む
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鍋物調味料特集:九州地区=マルヱ醤油 「とろっとろっ寄せ鍋」 山芋のとろみ感…
調味料 特集 2020.10.12マルヱ醤油は九州地区ではおなじみの商品デザイン「ひと文字」シリーズが認知度が高く、主力商品となっている。「み」は水炊きスープ、「も」はもつ鍋スープ、「よ」は寄せ鍋スープでひと目でわかるアイキャッチを採用している。 売れ筋順位も「も」「み」「よ」と、…続きを読む
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鍋物調味料特集:九州地区・鍋物関連商材=マルタイ 棒状麺で活性化寄与
調味料 特集 2020.10.12マルタイでは創業の礎である棒状ラーメンは発売当初、「食堂で食べるラーメンの味を手軽に家庭で」として商品化され、以来、超ロングセラー商品となっている。 ノンフライ、ノンスチーム製法は生麺に近い味を実現し、発売当初、爆発的なヒット商品となり、即席ラーメ…続きを読む
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鍋物調味料特集:九州地区=宮島醤油 岩下の新生姜とコラボ
調味料 特集 2020.10.12宮島醤油の主力商品の一つ「醤油屋さん」シリーズは、「博多もつ鍋しょうゆ味」「同味噌味」「ちゃんこ鍋博多風」の3品。 自社の醤油、味噌を使用した商材として強調し、「醤油屋」という名称を冠している。そのほか、糀鍋シリーズとして「糀鍋」「同生姜とゆず」「…続きを読む
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鍋物調味料特集:九州地区=富士甚醤油 「ちゃんこ」2品を刷新
調味料 特集 2020.10.12●包装もシズル感強調 富士甚醤油の鍋物商材は主力の「もつ鍋(しょうゆ味)」「もつ鍋(味噌味)」のほか、昨年発売した2品。「地獄鍋つゆ」は「地獄の鬼も逃げ出す辛さ」をキャッチフレーズに、とりわけ辛い鍋スープとした。 赤色のつゆでその辛さは地獄を想起…続きを読む
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鍋物調味料特集:九州地区=チョーコー醤油 80周年迎え商品数々
調味料 特集 2020.10.12チョーコー醤油では来年創業80周年を迎えるため、数々の商品企画を計画している。鍋スープは、同社では比較的最近の商品化だが、1人前商材を分包した濃縮タイプの商材で、鍋物調味料市場に参入している。所帯人員の少人数化の傾向にも対応できるよう、商品化している…続きを読む