九州食品産業特集
【九州】農林水産省によると、九州の農業産出額(2016年)は関東に次いで約1.8兆円で、全国シェア19.6%となっている。特に、産出額の大きい部門は畜産部門で同24.8%となっている。
各生産農業所得統計では畜産が8047億円(同24.8%)、野菜が4779億円(同18.7%)、果実が1280億円(同15.4%)で、2割程度の生産額がある。
水産業では九州海面漁業漁獲量(17年)は約56.7万t、全国シェアは17.4%で、いずれも2割弱の生産額、生産量があり、九州が1割経済という通念からすれば、農業、畜産、水産業で、十分に第1次産業の王国ともいえる。
-
◆九州食品産業特集:豊富な加工食品メーカー群、6次産業化推進へ強い基盤に
総合 2019.06.22●1次産業振興のために 【九州】農林水産省によると、九州の農業産出額(2016年)は関東に次いで約1.8兆円で、全国シェア19.6%となっている。特に、産出額の大きい部門は畜産部門で同24.8%となっている。 各生産農業所得統計では畜産が8047…続きを読む
-
九州食品産業特集:ダイショー 惣菜部門を強化
調味 2019.06.22ダイショーは昨年度決算で、前年に引き続き売上げ200億円を超えた。特に、業務用分野である加工用部門や惣菜部門が好調に推移した。 業務用分野では、専任部署を新設し、人員を拡充、顧客のニーズに沿った提案を強化している。今期の販売強化策として、中食分野を…続きを読む
-
九州食品産業特集:一番食品 お客様の味の悩み、技術で解決を
調味 2019.06.22一番食品は11月、創業60周年。「お客様の味についての悩みを技術で解決する」を事業テーマにおいしさに関わるさまざまな商品開発を続けている。 得意先の要望に対して同社の技術を融合し、付加価値の高い商品を創造している。その中心を担うのは味作り・食品表示…続きを読む
-
九州食品産業特集:富士甚醤油 事務と生産一体化 効率的作業運営を
味噌・醤油 2019.06.22富士甚醤油は昨年、本社事務棟を、醤油、味噌以外の加工調味料を製造するサンアスベルフーズ敷地内に移転新築し、3月に同社を体内化した。 本社を生産工場、物流センター隣接地に置いたことで、より部門間のコミュニケーションの円滑化が進み、効率的な作業運営を目…続きを読む
-
九州食品産業特集:ニビシ醤油 100周年迎え再始動
味噌・醤油 2019.06.22ニビシ醤油は6月に創業100周年を迎えた。一つの節目であるが、通過点として再スタートを切っている。これを記念して地元への還元として「まつり古賀」に本社工場あげて参加する。 基本姿勢として「地域の味」「博多の味」を再認識し、商品開発の強化を進めていく…続きを読む
-
九州食品産業特集:マルヱ醤油 情報の共有化推進
味噌・醤油 2019.06.22マルヱ醤油は各設備の老朽化に伴う更新を続けていて、昨秋にISO9001を本社工場、朝倉工場で取得した。今年はこれらの運用面での強化を進めていく。 商品面では加工品であるドレッシング、鍋スープが近年、両品共に好調で、加工品の柱として成長した。鍋スープ…続きを読む
-
九州食品産業特集:フンドーキン醤油 新本社工場稼働へ
味噌・醤油 2019.06.22フンドーキン醤油はぽん酢類を生産している本社工場の老朽化に伴い、新本社工場の建設を進めてきたが、ひとまず建屋が完成し、6月から機材の搬入を終え試運転を開始。9月から本格稼働に入る。新本社工場では従来から2~3倍の製造能力の拡大が実現し、特に人手不足の…続きを読む
-
九州食品産業特集:宮島醤油 3工場に設備投資
味噌・醤油 2019.06.22宮島醤油では今年度主力3工場での設備投資を進める。まず醤油、味噌を中心に製造する本社工場が事務棟、白壁倉庫を含めて登録有形文化財に決まり、保存しながら大規模な工場内でのレイアウトを変更する。 広かった同工場のスペースを有効利用し、工場見学の後には醸…続きを読む
-
九州食品産業特集:チョーコー醤油 製麹装置入れ替え、個食タイプを強化
味噌・醤油 2019.06.22チョーコー醤油は昨年11月、老朽化に伴い醤油の製麹装置の新規入れ替えを行い、今年7月には大村工場で、FSSCの取得を予定している。 新規設備とその運営方法についてソフト面でも対応を続けている。 近年、醤油、味噌以外の商材が伸長し、フル生産体制が続…続きを読む
-
九州食品産業特集:フンドーダイ五葉 過去と未来で開発
味噌・醤油 2019.06.22フンドーダイ五葉は3月、醤油製造から創業150周年を迎えた。もともとは1606年、赤酒など酒造業から発し、ここからは400年を超える歴史を持っている。 150年という節目で同社は「過去と未来」をテーマとした企業スタンスに据えた。過去の総決算と来たる…続きを読む
-
九州食品産業特集:ヤマエ食品工業 工場エネルギー源、天然ガス転換
味噌・醤油 2019.06.22ヤマエ食品工業では今期をめどに、工場エネルギー源を重油から天然ガスに転換し、環境に配慮した工場に切り替える。また、来年度に向けては醤油の調合ろ過設備を新規導入し、さらなる品質の安定化を進める。 近年、国内、海外を含めて安全・安心な製造工程の裏付けが…続きを読む
-
九州食品産業特集:マルタイ 主力品節目迎える
小麦加工 2019.06.22棒状「マルタイラーメン」を商品化し、今年で60年を迎えたマルタイ。「長崎皿うどん」も40年、「屋台ラーメン」は50年となり、これら主力商品が一つの節目を迎えている。 同社ではこれを記念して、今秋から消費者キャンペーンを実施する計画。各商品に周年ロゴ…続きを読む
-
九州食品産業特集:サンポー食品 70周年、業容拡大へ
小麦加工 2019.06.22サンポー食品は、1921年大石忠蔵氏が佐賀県基山町で、米穀卸商、大石商店を創業したのが始まりで、現業の前身となっている。 麺事業は49年旭製粉製麺所を設立し、製粉製麺事業を開始した。農協と乾麺の取引を開始し、事業の基盤が築かれた。59年ごろ、棒状麺…続きを読む
-
九州食品産業特集:五木食品 五木ブランド確立
小麦加工 2019.06.22五木食品は1878年、熊本市古桶屋町で製粉、製麺の一貫作業で「山住屋」として創業。「五木そば」の発売を経て、五木ブランドを確立した。 1960年には棒状即席麺「アベックラーメン」を発売し、67年にはLL麺業界に参入。87年本社・工場を現在の城南町に…続きを読む
-
九州食品産業特集:きゅうぶつ 創業70周年、経営基盤を強化
農産加工 2019.06.22きゅうぶつは1949年椎茸などの農産物を販売する九州物産商会として設立され、今年で創業70周年を迎えた。59年には日田椎茸入札市場を開設し、業容を拡大した。 76年九州物産商会から分離し、加工、販売部門として同社が設立された。同時に「上手工場」を建…続きを読む
-
九州食品産業特集:丸永製菓 那須工場、FSSC22000取得
乳肉・油脂 2019.06.22丸永製菓では首都圏強化と九州地区でのさらなる深耕を進め、シェア拡大を目指す。同社の強みは「和」のシリーズだが、これをさらに磨くことで、会社全体の底上げを進めていくのが基本方針となっている。 設備投資では2017年、本社工場急速凍結トンネルラインを更…続きを読む
-
九州食品産業特集:八ちゃん堂 業務用分野が伸長
冷凍・チルド 2019.06.22八ちゃん堂は昨年からたこ焼き機の実験機の導入によって、効率的な生産、品質の安定に力を入れてきたが、今期は今秋に向けて、ラインの増設を計画している。 現在フル生産が続いており、従来の2~3割アップの生産能力となる予定。さらに中期的には工場の新規増設や…続きを読む
-
九州食品産業特集:山忠 神戸工場が7月に本格稼働、生産能力2倍に
水産加工 2019.06.22山忠は2月、「ひじきふりかけの素」の乾燥機の入れ替えを行ったほか、7月には「プチマリン」を製造する「山忠神戸工場」が本格稼働する。 同品の生産能力は現状よりも2倍となり、今後、形状を含めた多様な商品開発が可能となる。 発売後、20年を経て全国に商…続きを読む
-
九州食品産業特集:さかえやグループ 「クラゲ明太」がヒット
水産加工 2019.06.22明太子メーカーのさかえやグループは直営販売店や外食向け商材を扱う「さかえや」と消費者向け明太子を扱う「さかえフーズ」がある。九州、関東での大手流通業との取組みによって品質管理とジャストインタイムの物流で業績を伸ばしてきた。製品の特徴はうまみのあるマイ…続きを読む
-
九州食品産業特集:福徳海苔 ブランド戦略推進
水産加工 2019.06.22福徳海苔の前身は1924年、乾物主体の食品卸業「福原商店」の出資によって1958年、佐賀県諸富町に創業した。 同社は当初からブランド戦略を推進し、「宝づち印」の味付海苔、焼海苔、乾海苔を中四国、九州地区を主体に販売してきた。上質海苔を基本姿勢に据え…続きを読む
-
九州食品産業特集:鶴味噌醸造 JFS取得目指す
味噌・醤油 2019.06.22鶴味噌醸造は1870年、余米の価値を高めるために味噌醸造を開始し来年150年となる。柳川の歴史に残る企業でもあるが、29年には合資会社吉開商店を設立後、56年現社名の鶴味噌醸造となった。当時は特に軍用物資の陸海軍御用達として納め、品質において高い評価…続きを読む
-
九州食品産業特集:大盛食品 「糸島グルメ」開発
水産加工 2019.06.22大盛食品は1951年、個人経営から会社組織に変更した「大盛香辛料研究所」からスタートした。61年には本社工場を建設し、食品製造を開始。現在、ふりかけ、お茶漬け、スープ類など商品の幅は広く、全国に製造拠点のネットワークを持ち、販売メーカーとしての顔も持…続きを読む
-
九州食品産業特集:アクタ 折り箱で惣菜を訴求
機械・資材・IT 2019.06.22アクタは福岡県古賀市の食品容器メーカー。「ワン折」シリーズなどで、容器のカスタマイズ、省スペース化、物流費低減といった点をPRし、折り箱を中心に価値訴求しながら商品を供給している。 2015年度から5年間掲げてきた製品開発コンセプトは「和力(WAJ…続きを読む
-
九州食品産業特集:フタバ 新工場を19年夏着工
水産加工 2019.06.22フタバでは熊本大震災で被害を受け、工場隣接地に仮事務所を設けて営業を続けていたがこのほど、事務棟、工場を含めた新工場を熊本市内に建設することが決まった。 敷地面積約6000平方mに、今夏に着工し、来春の完成を目指す。新工場では従来よりも、衛生設備を…続きを読む
-
九州食品産業特集:火乃国食品工業 60周年で原点回帰
農産加工 2019.06.22火乃国食品工業は11月、創業109年、会社設立60周年を迎える。会社として還暦を迎えたことから、設立の原点に立ち返り、白玉粉の拡売を図っていく。 同社はきな粉、片栗粉、白玉粉を主とする和粉類の専門メーカーで、これらの再構築を進める1年としたいとして…続きを読む
-
九州食品産業特集:西日本食品工業 グルテンフリー商材、好調に推移
農産加工 2019.06.22西日本食品工業は、1950年熊本市本山町で、食品添加物のメーカーとして設立した。その後、経営多角化を目指して、はるさめメーカーとして照準を合わせた。 そのほか、片栗粉、白玉粉、きな粉、だんごの粉、こしあん、つぶあんなど多数、穀粉類商品を販売している…続きを読む
-
九州食品産業特集:丸世製粉 最新設備で独自の製造技術
農産加工 2019.06.22丸世製粉は、1907(明治40)年、当時「馬関」と呼ばれていた西日本有数の商業、物流の拠点、山口県下関市で創業された。 当時は「寒晒し」(白玉粉)の製造でスタートし、その後、コメを原料とする穀粉製造専門メーカーとして歴史を刻んできた。創業当時から伝…続きを読む