全国卸流通特集

全国卸流通特集:エリア別動向=甲信 地域密着機能で生き残り

卸・商社 2022.09.29 12474号 28面
コロナ禍による1年延期で今年4~6月に開催された長野市・善光寺の「善光寺御開帳」。期間中の参拝客数は約640万人で前回2015年より10%減ったものの、潜在的な観光需要の大きさを示した(5月3日撮影)

コロナ禍による1年延期で今年4~6月に開催された長野市・善光寺の「善光寺御開帳」。期間中の参拝客数は約640万人で前回2015年より10%減ったものの、潜在的な観光需要の大きさを示した(5月3日撮影)

ナショナルチェーンの勢力拡大は中間流通に地殻変動をもたらす(写真は長野県内最大の大型商業施設のイオンモール松本)

ナショナルチェーンの勢力拡大は中間流通に地殻変動をもたらす(写真は長野県内最大の大型商業施設のイオンモール松本)

「メーカー型卸」を掲げ独自商品の展開などを進めるマルイチ産商(写真=18年の取引先懇談会「マルイチ食品会」)

「メーカー型卸」を掲げ独自商品の展開などを進めるマルイチ産商(写真=18年の取引先懇談会「マルイチ食品会」)

マルイチ産商 柏木康全社長

マルイチ産商 柏木康全社長

3年ぶりの開催でにぎわいが戻った酢徳の総合食品展示会。コロナ禍で業態・メニュー転換を迫られた来場者らは熱心に“即戦力”を探していた(6月、軽井沢町)

3年ぶりの開催でにぎわいが戻った酢徳の総合食品展示会。コロナ禍で業態・メニュー転換を迫られた来場者らは熱心に“即戦力”を探していた(6月、軽井沢町)

 市場の規模縮小、基盤弱体化で足元が揺らぐ、甲信エリアの中間流通業界。コロナ禍で苦戦を強いられてきた業務筋は、今年春ごろから社会・経済の「ウィズコロナ」シフトが鮮明化したことで、観光需要や外食ニーズなどは回復基調にある。夏の観光シーズンは7月以降の感染拡大第7波に阻まれ、地域卸各社にとって売上げは期待ほど伸びなかったもようだが、シルバーウイーク以降の秋の行楽需要に期待を寄せている。ナショナルチェーンの勢力拡大と並行した中間流通の再編、ナショナル卸の台頭など地殻変動が続く量販な

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