全国卸流通特集2024
2019年の改正労働基準法施行から5年の猶予期間を経て、4月1日からドライバーの時間外労働規制(年960時間上限)がスタートした。これに伴うトラック輸送能力の不足、いわゆる物流の「2024年問題」が本番を迎えた格好だ。食品流通は他産業と比べてもドライバーの拘束時間が長く、荷役作業などの労務負荷が高いことから、当初「2024年問題」による物流機能不全の発生も危惧されていた。とりわけメーカー・小売業間の物流を担う食品卸業界が危機感を強めていたのが実情だ。(篠田博一)
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◆全国卸流通特集:2024年問題 全体最適の視点不可欠 運べない回避も先行き…
卸・商社 2024.09.282019年の改正労働基準法施行から5年の猶予期間を経て、4月1日からドライバーの時間外労働規制(年960時間上限)がスタートした。これに伴うトラック輸送能力の不足、いわゆる物流の「2024年問題」が本番を迎えた格好だ。 食品流通は他産業と比べてもド…続きを読む
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全国卸流通特集:新社長インタビュー 三井物産流通グループ・柴田幸介社長
卸・商社 2024.09.28◆食品卸の枠超え幅広く機能提供 5社合併で大型新会社スタート 三井物産系の食品流通関連5社の合併により、4月に「三井物産流通グループ」が誕生した。総売上高1.3兆円を誇る大型新会社で、6ユニットによる機能別の組織体制のもと、従来の食品卸の枠にとらわれず…続きを読む
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全国卸流通特集:23年度卸業界 2年連続で収益改善に成果
卸・商社 2024.09.28◆値上げ効果、物流合理化など寄与 23年度の食品卸業界は、食品値上げラッシュに伴う末端への価格転嫁を遂行しつつ、物流費や人件費などの上昇が続くコスト環境へ適切に対処した成果を得て、2年連続の好決算となった。値上げ効果と収益改善の自助努力に加え、昨年のコ…続きを読む
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全国卸流通特集:24年大手卸 環境不透明も成長継続へ
卸・商社 2024.09.28●デジタルで需要創出と生産性向上 24年度の卸業界を取り巻く環境は、物流問題の影響や物価上昇に伴う節約志向の進行などで先行きが不透明だが、大手各社の今期計画はおおむね前向きだ。メーカー値上げの価格転嫁を遂行しつつ、インフレ環境で二極化する消費へ対応…続きを読む
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全国卸流通特集:5社合併で三井物産流通グループ誕生 食品流通の新勢力へ
卸・商社 2024.09.284月、三井物産系の流通5社統合で「三井物産流通グループ」(MRG)が誕生した。総売上高1.3兆円超の規模感に加え、統合各社のシナジーによる機能高度化を軸に競争力を発揮。食品流通の新勢力へ台頭する。 MRGは三井物産の100%出資で発足。全国展開する…続きを読む
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全国卸流通特集:食品卸を取り巻く8大トレンド
卸・商社 2024.09.2821年の原料高騰を起点とする価格転嫁の進展によって収益改善が顕著な卸業界だが、今年はマクロな経済・社会環境変化の影響が矢継ぎ早に押し寄せている。ドライバーの時間外労働規制に伴って物流の2024年問題が本格化する一方、小売・外食分野ではコロナ禍の陰に隠…続きを読む
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全国卸流通特集:物流2024年問題=混乱回避も業務用に課題 持続性確保へ長期…
卸・商社 2024.09.28◇食品卸を取り巻く8大トレンド 4月1日、19年施行の働き方改革関連法で定められていたドライバーの時間外労働規制が遂にスタートした。長時間労働と低収入によるトラックドライバーの担い手不足に歯止めをかけるべく、年間960時間の上限規制を通じて官民総力…続きを読む
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全国卸流通特集:深刻化する人手不足=飲食店は生産性向上急務
卸・商社 2024.09.28◇食品卸を取り巻く8大トレンド 国内の人手不足が一段と深刻化している。厚生労働省の労働経済動向調査によると、今年5月の全産業の欠員率は3.6%で、過去のピークだった18年2月の水準(3.5%)を2四半期連続で上回った。経済活動がコロナ前の水準に復す…続きを読む
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全国卸流通特集:食品インフレ続く=実質賃金上昇で好循環へ
卸・商社 2024.09.28◇食品卸を取り巻く8大トレンド 食品の値上げが続いている。今月はアイスクリームで1年ぶりの価格引き上げが行われたのを皮切りに、冷凍食品で最大8%程度、菓子でも原料供給のタイトなチョコレートやスナック、米菓など幅広い品群で値上げが実施された。10月に…続きを読む
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全国卸流通特集:好調インバウンド=宿泊・飲食売上げの柱に
卸・商社 2024.09.28◇食品卸を取り巻く8大トレンド インバウンド消費が空前の盛り上がりをみせている。訪日外客数は3月から毎月300万人超の高位安定で推移。7月は329万人余となり、2ヵ月連続で単月過去最高を更新した。年間でコロナ前の19年(3188万人)を上回るのは確…続きを読む
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全国卸流通特集:改正農基法が成立=持続性確保へ卸の役割大
卸・商社 2024.09.28◇食品卸を取り巻く8大トレンド 5月29日、今後の農業・食料行政のあり方を定める食料・農業・農村基本法(以下、農基法)の改正案が可決・成立した。その最大のポイントは、食料安全保障を基本理念の柱に位置づけるとともに、生産・加工・流通・小売・消費の全段…続きを読む
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全国卸流通特集:輸出構造様変わり=急増する加工食品ニーズ
卸・商社 2024.09.28◇食品卸を取り巻く8大トレンド 農林水産物・食品の輸出構造が様変わりしている。農林水産省が集計した1~7月の輸出額は2.0%減(8156億円)。ALPS処理水放出に伴う中国などの輸入規制の影響で全体の4分の1を占める水産物が大幅に減っている(19.…続きを読む
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全国卸流通特集:飲酒ガイドライン=関心低く消費への影響薄
卸・商社 2024.09.28◇食品卸を取り巻く8大トレンド 厚生労働省は2月に「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(飲酒ガイドライン)を公表。酒類業界からは策定に至る過程への違和感や発表後の消費への影響を懸念する声が聞かれた。結果的に発表直後に一時的な報道があったが、一…続きを読む
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全国卸流通特集:成長続く冷凍食品=製造・小売に新たな課題
卸・商社 2024.09.28◇食品卸を取り巻く8大トレンド 冷凍食品市場が依然好調だ。24年の消費額は1兆2472億円余(日本冷凍食品協会調べ)となり、19年からの5年間で1840億円ほど拡大した。 コロナ禍での巣ごもり需要を起点とする家庭用の支持率拡大に加え、飲食店の人手…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=日本アクセス・服部真也社長 数量拡大へ変革…
卸・商社 2024.09.28◇ナショナルホールセラー トップに聞く わが社の経営戦略 日本アクセスは今期、第8次中計の総仕上げと次期中計に向けた仕掛けの1年と位置付ける。従来の卸事業を基盤に、強みのマーケティングを起点としたビジネス展開を推進。潜在需要を掘り起こし、新市場創出…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=三菱食品・京谷裕社長 MS Vision始…
卸・商社 2024.09.28◇ナショナルホールセラー トップに聞く わが社の経営戦略 三菱食品は今期を初年度とする7年間の経営ビジョン「MS Vision 2030」をスタートした。2030年に実現したい姿を起点としたバックキャスト型のビジョンとし、目標達成に向けて(1)デジ…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=国分グループ本社・國分晃社長 顧客満足度さ…
卸・商社 2024.09.28◇ナショナルホールセラー トップに聞く わが社の経営戦略 国分グループ本社は今年、第11次長期経営計画の仕上げに向け活動を加速する。「顧客満足度1位を超えて、さらに超える」を方針に掲げ、長計の六つの重点施策を深耕。さらなる顧客の満足度アップを狙うほ…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=加藤産業・加藤和弥社長 取組み関係の再構築…
卸・商社 2024.09.28◇ナショナルホールセラー トップに聞く わが社の経営戦略 加藤産業は今期(24年9月期)、提案型営業の推進はもちろん、社員が日常の商談以外でも得意先と多くの接点を持ち課題解決につなげていくことで、三大基本方針の一つである「取組み関係の再構築」の意識…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=トモシアHD・荒木章社長 「TGV2027…
卸・商社 2024.09.28◇ナショナルホールセラー トップに聞く わが社の経営戦略 トモシアホールディングス(HD)は前期より始動した5ヵ年中計「TGV(トモシアグループビジョン)2027」に沿って、新たな成長戦略と事業領域の拡大を着々と進めている。強みの地域密着を軸に、M…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=伊藤忠食品・岡本均社長 3層連携で収益シェ…
卸・商社 2024.09.28◇ナショナルホールセラー トップに聞く わが社の経営戦略 伊藤忠食品は今期、中期経営計画「Transform 2025~創造と循環~」の2年目を迎える。注力を続けるデジタルサイネージの導入が順調に進むほか、商品開発、物流の効率化といった重点施策が成…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=日本酒類販売・倉本隆社長 目標ダブル達成目…
卸・商社 2024.09.28◇ナショナルホールセラー トップに聞く わが社の経営戦略 創業以来初となる中期経営計画を推進する日本酒類販売は今期(24年4月~25年3月)、3年間にわたる第1次中計の最終年度を迎える。中計目標(売上高6000億円、経常利益40億円)の達成とさらな…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸=大手4社売上高、23年度全社伸長 価格改定効果で粗利…
卸・商社 2024.09.28菓子卸市場が活況を呈している。大手菓子卸4社の23年度の業績は、売上高が5~10%増と好調に推移、営業利益も大幅増益が相次いだ。1000億円規模を射程に収める第2グループの外林、種清、ナシオの業績も好調に推移した。菓子卸の好業績の背景には、21年下期…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸団体トップに聞く=全国菓子卸商業組合連合会・二木正人理…
卸・商社 2024.09.28全国菓子卸商業組合連合会(全菓卸商連)の二木正人理事長は、春の叙勲で旭日双光章を受章した。これまでの菓子業界への貢献が認められ、引き続き連合会理事長として菓子卸業界のかじ取りを行う二木理事長の前に、原材料、エネルギーコスト、人件費の高騰などの課題が立…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸トップに聞く=山星屋・猪忠孝社長 唯一売上高3000億…
卸・商社 2024.09.28山星屋は23年度菓子卸業界で、唯一売上高3000億円超えを達成し、菓子卸首位の座を確固たるものにした。猪忠孝社長は、「小売業から評価される卸のポイントは規模の多寡ではなく、提供できる人材の質と機能だ。卸として小売業に自社の人材を通じてどのような機能を…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸トップに聞く=コンフェックス・昆靖社長 ヤマエGHD傘…
卸・商社 2024.09.28「人と、おかしと、笑顔と、未来。」をスローガンに掲げ、菓子卸専門商社ならではのユニークなアイデアで菓子市場をデザインし、サステナブルな社会の実現とウェルビーイング向上への貢献を目指すコンフェックス。23年にヤマエグループホールディングスの子会社となっ…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸トップに聞く=ハセガワ・青柳有社長 3軸で企業価値創造
卸・商社 2024.09.28ハセガワの青柳有社長は、コロナ禍収束以降の新たな時代に、未来型菓子卸として変革に向けギアをチェンジし、アクセルを踏み込む。首都圏地域に密着し「ひと手間かけた仕事」という価値を向上させながら、従来の菓子卸の延長線上にはない取り組みを開始する。ゼロベース…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸トップに聞く=高山・高山時光社長 前倒しで黒字化達成
卸・商社 2024.09.28高山は、昨年創業100周年を迎えた。高山時光社長は、過去・現在・未来においての高山の存在意義について、川上から川下における全体最適への貢献とし、時代が変わっても「メーカーさまと小売業さまにおいてモノ・カネ・情報」の流れが必ず続く。変化し続ける流通課題…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸=生き残りへ高付加価値戦略 「量」より「質」で選ばれる時…
卸・商社 2024.09.28新型コロナウイルス禍で生まれたうねりが、酒類業界に変革を迫っている。あえて飲まない選択肢が広がり、外飲み文化も変わりつつある中、「量」を追う売り方は消えゆく運命にある。酒類卸各社は「質」で選ばれる時代への生き残りをかけて、高付加価値戦略に力を入れる。…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く現状打破のキーワード
卸・商社 2024.09.28コロナ5類移行から1年半が経過し、業務用酒類の回復が本格化。2月には厚生労働省の「飲酒ガイドライン」発表が波紋を広げた。「需要創出」「適正飲酒」「食とのマリアージュ」など全国系卸の酒類トップによる24年のキーワードをまとめた(日本食糧新聞7月20日付…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=国分グループ本社・東野聡氏 適正飲酒、動向を注視
卸・商社 2024.09.28◆酒卸に聞く現状打破のキーワード ◇国分グループ本社・東野聡執行役員マーケティング・商品統括部酒類部長兼戦略推進室長 一つ目は「適正飲酒」。2月に厚生労働省から発表された「飲酒ガイドライン」の動向を注視している。国税庁の指導もあり、メーカーも未成…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=日本酒類販売・村上浩二氏 日本産酒の需要振興を
卸・商社 2024.09.28◆酒卸に聞く現状打破のキーワード ◇日本酒類販売・村上浩二取締役専務執行役員営業本部本部長 一つ目には「日本産酒類の需要創造」を挙げたい。ジャパニーズ・ウイスキーをはじめメード・イン・ジャパンのお酒は海外での評価が高く、実際に輸出も好調だ。人口減…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=三菱食品・細田博英氏 税率変更への即応必須
卸・商社 2024.09.28◆酒卸に聞く現状打破のキーワード ◇三菱食品・細田博英取締役常務執行役員商品統括 まずは「酒税率変更への対応」。生活者の商品選択肢が変わるため、そうした動きをいち早くとらえて、小売業に対応策を提案する。今回の酒税改正で増税対象だった新ジャンルの需…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=三井物産流通グループ・佐藤友治氏 幸福や品質軸へ…
卸・商社 2024.09.28◆酒卸に聞く現状打破のキーワード ◇三井物産流通グループ・佐藤友治三井食品ユニット商品本部本部長 「付加価値」を挙げたい。これまでのように値頃な商品を2~3本買ってもらうのを、高単価のアイテムを1本買ってもらうといったことが大切な気がする。大手メ…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=伊藤忠食品・福嶋義弘氏 適正飲酒量の把握を
卸・商社 2024.09.28◆酒卸に聞く現状打破のキーワード ◇伊藤忠食品・福嶋義弘取締役・常務執行役員営業統括部門部門長代行(兼)商品本部本部長 まずは「コミュニケーションツールとしての適正飲酒の勧め」を挙げたい。厚労省の飲酒ガイドラインが公表され、各自に合った飲酒量を守…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=日本アクセス・俵積田秀剛氏 のんびり楽しむチル酒
卸・商社 2024.09.28◆酒卸に聞く現状打破のキーワード ◇日本アクセス・俵積田秀剛酒類MD部長 一つ目の「市場創造」は国内酒類の消費低迷を打破するため。当社が23年2月に立ち上げた「チル酒」は、冷蔵の“チルド”と、のんびり時間を楽しむといった意味の“チルアウト”から名…続きを読む
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全国卸流通特集:日本加工食品卸協会・時岡肯平専務理事 物流・情報、持続可能な…
卸・商社 2024.09.28◆2024年問題本番 製配販で最適連携へ 日本加工食品卸協会(日食協)が、サプライチェーンの全体最適化へ急ピッチで取り組みを強化している。4月から本番を迎えた物流「2024年問題」への対応をはじめ、次世代を見据えたメーカー・卸間の標準EDIの構築に…続きを読む
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全国卸流通特集:地域卸 カテゴリー超え得意先獲得
卸・商社 2024.09.28●強みの地域密着で存在感 目を引く「攻め」の営業活動 地域卸各社は自社展示会の開催をはじめ、強みとする地域密着の取り組みでメーカーと得意先をつなぐ役割を果たし、自社が活動するエリアでの存在感を示している。継続して価格改定への対応に努めるとともに、既…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=北海道 道産品訴求で地域活性化
卸・商社 2024.09.28道内食品・酒類卸業界は各種イベント再開、観光需要回復などの恩恵を受ける一方、諸物価、人件費、物流費高騰といった課題も山積する。今年は夏物商材の伸び悩みや道外ディスカウンター参入による価格競争熾烈化もあり、各社は道産商材を使ったオリジナル商品訴求やコス…続きを読む
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全国卸流通特集:北海道酒類販売・伊関淑之社長 2期連続経常利益率1%超え
卸・商社 2024.09.28◇経営トップに聞く 北海道酒類販売は、コロナ下逆風を受けた業務用市場の復調や「業務改善」、営業・物流体制強化などが奏功し業績がV字回復。23年度売上高は788億円、営業利益、経常利益とも前年を上回り2期連続で経常利益率1%超えを果たした。継続して取…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=東北 進む高齢化、シニア有望視
卸・商社 2024.09.28人口減少や少子化により国内の食品市場の量的縮小が見込まれる中、シニア市場への注目が高まっている。農林水産省が公表している「食料・農業・農村白書」(2020年度)によると、世帯当たりの食糧消費支出は世帯主の年齢階級が上がるほど生鮮、加工食品への支出割合…続きを読む
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全国卸流通特集:服部コーヒーフーズ・齋藤秀文常務取締役 価値ある一品で差別化
卸・商社 2024.09.28◇経営トップに聞く アフターコロナにおけるリベンジ消費が一年通して業務用市場の成長を支え、コロナ禍からの完全復活を印象づけた。全国各地で観光需要が高まり、レジャー施設やリゾートホテルなどが活気付く。服部コーヒーフーズ(仙台市)の70期(23年4月~…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=新潟 地震影響大も競争激しく
卸・商社 2024.09.28元旦の新潟を震わせた能登半島地震から半年以上が経過した。県内SMチェーンは一昨年、にいつフードセンターが福島県のリオン・ドールコーポレーションの傘下に入って以降大きな再編はなく、各社が着々とそれぞれの戦略に沿って展開し、激しい競争を繰り広げている。そ…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=関東 SM外食機能でDgS対抗
卸・商社 2024.09.28関東地区の小売は、業態間の競争がさらに激化している。出店攻勢を続けるドラッグストア(DgS)に、有力SMが外食機能を持たせるなど競争力を高めて対抗する。大手ではイオングループが経営統合によるスケールメリットを追求し、セブン&アイ・ホールディングスがス…続きを読む
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全国卸流通特集:常洋水産・大谷俊貴取締役 “常洋しかできない強み”追求
卸・商社 2024.09.28◇常洋水産・大谷俊貴取締役水戸支店長兼営業本部長 今年の商圏動向を見ると、物価上昇に伴う生活防衛意識の高まりで値頃感を外した商品は動きが鈍化している。またSNSがきっかけでいわゆるバズった商品が流行したり、地震や台風の影響で防災関連商品が売れた。直…続きを読む
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全国卸流通特集:ユアサ・フナショク 山田共之社長 物流体制の改善に尽力
卸・商社 2024.09.28◇経営トップに聞く 千葉県地盤の総合卸であるユアサ・フナショクは、地域密着力を軸に独自の強みを発揮し、首都圏一円の小売業と強固な取り組み関係を築く。今期は(1)物流体制の改善(2)トータル営業の強化(3)自らの強み・特徴の明確化--を重点施策に推進…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=甲信 再編進み次のステージへ
卸・商社 2024.09.28市場規模の縮小、ナショナルチェーンの攻勢と連動したナショナル卸の台頭などが重なり合い、激しい競合と戦う甲信エリアの地域卸。コロナ禍で大きなダメージを負った外食業、宿泊業、観光関連などは順調に需要回復が進み、量販向けの売上げも商品価格の値上げで上向いて…続きを読む
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全国卸流通特集:マルイチ産商・柏木康全社長 「顧客」「産地」戦略を推進
卸・商社 2024.09.28◇経営トップに聞く 水産事業を中心に一般加工食品、畜産、フードサービスなどをフルラインで展開するマルイチ産商。海なし県・長野にありながら水産物の取扱量は国内トップクラスを誇り、グループ力を生かした原料調達、商品開発、加工、供給の機能連携で独自のバリ…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=静岡 物価高で客・買上点数減
卸・商社 2024.09.28静岡県が8月に発表した県内政令指定都市物価指数の7月報(20年=100)によれば、静岡市と浜松市ともに前年比2.9%増で推移しており、昨年に比べて物価上昇に落ち着きが見られるが、10月以降も食料品価格の値上げが続くことから、消費のさらなる冷え込みが予…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=中部 価格路線根強く持久戦に
卸・商社 2024.09.28中部地区の主要スーパーである静岡県浜松市のマックスバリュ東海(MV東海)の2025年3~5月期、スーパーマーケットのバローを中核とする岐阜県多治見市のバローホールディングスの25年4~6月期の連結決算がこのほど出揃った。物価上昇などに伴い消費者の生活…続きを読む
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全国卸流通特集:昭和・岡本光司上席執行役員卸事業部長 地域ごとの物流費最適へ
卸・商社 2024.09.28◇経営トップに聞く 水産事業を中心とする昭和は、独自の商品施策やグループ企業とのシナジーを最大化する取り組みを着実に進めている。商品面では、中部地区の地元メーカーとコラボレーションし、未利用魚を使ったエシカルな惣菜やレンジ調理ができる簡便・時短商品…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=近畿 機能フル活用で売場支援
卸・商社 2024.09.28近畿エリアの食品卸売業各社は、今期も食品の値上げに伴う価格改定効果が見られ、取引先との取引深耕を図る。デジタルサイネージによるキャンペーン施策の積極提案など、卸機能をフル活用した売場づくりのサポートや強化カテゴリーの売上げ拡大を目指している。また、物…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=四国 組織再編図り生産性向上
卸・商社 2024.09.28人口減少・高齢化が顕著な四国エリアでは市場が縮小する中、大手卸各社は独自の戦略を展開している。県産品のスダチを使った商品の製造から売り先の明確化などを生産者や行政らと連携し持続可能な社会の実現を目指す取り組みや、得意先の広域化に対応するため支店統合に…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=中国 物流、開発力の強化進む
卸・商社 2024.09.28長く続いたコロナ禍により社会生活は一変し、消費者の消費行動、購買意識なども変化を続けている。特に冷凍食品に関しては、その品質の高さ、簡便性などが評価され、購買層が大きく拡大したことから、小売業各社、卸売業各社とも冷凍食品部門の増強を行っている。また、…続きを読む
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全国卸流通特集:さんれいフーズ・門脇寛行取締役 総合食品企業へ再始動
卸・商社 2024.09.28◇経営トップに聞く ◆さんれいフーズ・門脇寛行取締役常務執行役員 山陰両県を中心に山口県から京都府北部に至る日本海沿岸エリアで事業展開しているさんれいフーズ。4月1日付で製造関連の子会社2社を吸収合併し、業務用食品卸に製造・開発機能を合わせ持つ総…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=九州 卸の仕事、魅力発信の動き
卸・商社 2024.09.28全国卸と地域卸の双方が、それぞれの強みを発揮しながら活躍する九州エリア。同エリアでも卸売業が自社の個性を深め、差別化を図っていくのは非常に難しいのが現状だ。そのような中でも、展示会は卸各社の特徴がよく表れる場だ。(大屋良太) ●若年層の視点生かす取…続きを読む
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全国卸流通特集:ヤマエグループHD・大森礼仁社長COO 九州以外の売上げ半分…
卸・商社 2024.09.28◇経営トップに聞く ◆ヤマエグループホールディングス 大森礼仁代表取締役社長COO ヤマエグループホールディングスは、九州を基盤とする「食」と「住」の中間流通業、ヤマエ久野を母体とし、2021年10月に設立された持ち株会社だ。「食」と「住」に関す…続きを読む