全国卸流通特集2024
全国卸流通特集:食品卸を取り巻く8大トレンド
21年の原料高騰を起点とする価格転嫁の進展によって収益改善が顕著な卸業界だが、今年はマクロな経済・社会環境変化の影響が矢継ぎ早に押し寄せている。ドライバーの時間外労働規制に伴って物流の2024年問題が本格化する一方、小売・外食分野ではコロナ禍の陰に隠れていた人手不足が一段と深刻化。全体最適推進装置としての卸の真価が試される局面となっている。インバウンド消費の空前の盛り上がりや加工食品輸出の好調持続など、将来成長の方向を決定づける消費トレンドも鮮明化してきた。(横田弘毅)