全国卸流通特集2024
全国卸流通特集:酒卸=生き残りへ高付加価値戦略 「量」より「質」で選ばれる時代に
新型コロナウイルス禍で生まれたうねりが、酒類業界に変革を迫っている。あえて飲まない選択肢が広がり、外飲み文化も変わりつつある中、「量」を追う売り方は消えゆく運命にある。酒類卸各社は「質」で選ばれる時代への生き残りをかけて、高付加価値戦略に力を入れる。高単価でも売れる付加価値創出への改革は待ったなしだ。(岡朋弘)
●物流コスト上昇抑制、共同体制構築へ
長期にわたるコロナ禍では、酒類に対する健康志向が高まったほか、ライフスタイルの変化で消費者の嗜好(しこう)が多様化した。