中部外食・中食産業特集2025

中部地区も首都圏、関西地区などと同様に人流の回復や訪日外国人の増加によって、外食チェーンの業績が堅調だ。このほど出揃った中部地区に本社を置く外食チェーン上場5社の25年3月期第3四半期業績を見てもそれは明らかだが、一部苦戦している企業もみられる。(中部支社編集部)
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◆中部外食・中食産業特集:外食チェーン業績は堅調 業態ではなく企業力で濃淡
特集 外食 中食 2025.03.29●サガミHD・あみやき亭好調 中部地区も首都圏、関西地区などと同様に人流の回復や訪日外国人の増加によって、外食チェーンの業績が堅調だ。このほど出揃った中部地区に本社を置く外食チェーン上場5社の25年3月期第3四半期業績を見てもそれは明らかだが、一部…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:東海軒・平尾清社長 136年の歴史誇る駅弁屋
特集 中食 2025.03.29◇静岡中食ベンダーインタビュー 創業136年の歴史を誇る静岡市の駅弁屋、東海軒は、終戦後の食料難や新幹線開通、コロナ禍など、時代のうねりを乗り越えて、今も看板商品「鯛めし」で強い存在感を放っている。現在、従来の枠を超えて、冷凍駅弁などの派生商品の拡…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:桃中軒・宇野秀彦社長 時代の変化へ柔軟対応
特集 中食 2025.03.29◇静岡中食ベンダーインタビュー 1891年に創業した静岡県沼津市の桃中軒は時代の変化に柔軟に対応し、地域とともに歩みを続ける。20年ほど前にはサバの漁獲高減少を受けて、地元のアジを使った看板商品「港あじ鮨」を発売。現在、国内外の観光客の間で人気を博…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:コーゲツ・加藤和彦社長 来期は組織大幅刷新
特集 卸・商社 2025.03.29◇静岡有力卸インタビュー ●老健中心に新規開拓へ --直近の業績は。 加藤 今期58期(25年3月期)は主力の学校給食と老健メディカルが物価高に伴い、商品の切り替えや採用品目数の減少などの動きが活発になり、前年をやや割る厳しい数字で着地する見込…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:トミヤコーヒー・内山智美社長 工房本格稼働で拡販
特集 卸・商社 2025.03.29◇静岡有力卸インタビュー ●インバウンドが追い風 --今期(25年9月期)の業績は。 内山 今期ここまでで売上げは県東部をはじめとする伊豆・熱海地区を中心に旺盛なインバウンド需要を追い風に順調に推移している。半面、値上げ交渉が人件費などの経費上…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:浜村屋・浜村晃社長 「シズワン」を柱に
特集 卸・商社 2025.03.29◇静岡有力卸インタビュー ●三方良しの地域密着も --今25年9月期、ここまでの業績は。 浜村 毎月数千品目程度の値上げがある中でも価格転嫁が順調に進み、売上げは前年を超えて推移している。そのため、今期は目標とする売上高58億円の達成が実現でき…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:白井冷蔵・白井宏明社長 「個」の力を継続強化
特集 卸・商社 2025.03.29◇静岡有力卸インタビュー ●倉庫新設で高効率配送 --直近の業績は。 白井 前期(24年12月期)は3月までは好調に推移していた半面、4月以降はコロナ禍収束の反動を受けて苦戦が続いた。実際、売上げは前年比微増の46億8400万円で着地したものの…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:中部有力業務用卸トップに聞く
特集 卸・商社 2025.03.29独自の物流機能を持ち、地域に密着している業務用卸は、きめの細かい物流網を武器に既存取引先の深耕や新規取り組みで売上げ拡大を図っている一方、エネルギーコストや人件費高騰などが利益面での課題となっている。業務用卸各社が改善策を迫られている中、中部地域にお…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:浅地産業・浅地則夫社長 メディカル堅調推移
特集 卸・商社 2025.03.29◇中部有力業務用卸トップに聞く ●新規開拓で存在感向上 --前期(24年7月期)の状況は。 浅地 売上げは前年比10%増、利益は同15%増で着地している。24年1月1日に発生した能登半島地震による既存取引先の売上げの減少はあったものの、簡易給食…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:アコス・藤田亮一社長 脱属人化取組み推進
特集 卸・商社 2025.03.29◇中部有力業務用卸トップに聞く ●新名物生み出す連携を --25年3月期の状況はどうか。 藤田 25年1月までは好調に推移していたが、2月に入り営業日数が少ないことや新幹線延伸の効果が一巡したことなどから鈍化していて、最終的には前年比微増での着…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:大光・金森武社長 外商が売上げけん引
特集 卸・商社 2025.03.29◇中部有力業務用卸トップに聞く ●本部集約の効果を実感 --今25年5月期、ここまでの業績は。 金森 今期第2四半期業績は、売上高が前年比8.2%増の364億5600万円、営業利益が同51.3%減の2億7900万円、経常利益が同51.0%減の2…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:ジーケーエス・竹尾匡利社長 社屋倉庫を移転拡張
特集 卸・商社 2025.03.29◇中部有力業務用卸トップに聞く ●人手不足へ仕組み構築 --今期ここまで(24年7月~25年1月)の業績は。 竹尾 売上げが前年比6.1%増で推移しており、このままいけば今期目標の136億円に到達できる見込み。ただ、これは必達目標、本来は8%増…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:中部食糧・戸田宗幸社長 好調な鶏肉加工事業
特集 卸・商社 2025.03.29◇中部有力業務用卸トップに聞く ●市販品は取り扱い増加 --売上げ状況は。 戸田 前期(24年12月期)の売上げは約140億円、経常利益は前年比で1.4%増となり、増収増益となった。円安やエネルギー費用高で食材価格の高騰も懸念されていたものの、…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:プロン・山田哲司社長 SDGsの推進図る
特集 卸・商社 2025.03.29◇中部有力業務用卸トップに聞く ●倉庫建て替え環境配慮 --直近の業績について。 山田 今期(25年8月期)ここまでの業績は前年並みで推移している。 業態別では主力の老健メディカルが納入先の減少に伴い停滞が続く一方、外食と産業給食が前年を超え…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:三給・齋藤哲社長 顧客と信頼関係構築
特集 卸・商社 2025.03.29◇中部有力業務用卸トップに聞く ●グループシナジー発揮 --前期(24年12月期)の業績についてはどうか。 齋藤 前年比6.2%増の59億3500万円で着地、2年連続で過去最高の売上高となった。 構成比の約95%以上を占める給食の中で、キッズ…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:山一商事・山下喜一郎社長 商品の目利きに価値
特集 卸・商社 2025.03.29◇中部有力業務用卸トップに聞く ●役割見直し信用確立へ --昨今の市況感はどうか。 山下 当社が拠点としている飛騨高山エリアは皆さまがご存じの通り、観光業が盛んな地域で観光客が年間500万人来訪するエリアとなっている。一方で高山市の人口は10万…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:コメダ 新業態を相次ぎ出店 おむすび店やスタンド喫茶
特集 外食 2025.03.29全国にフルサービス型の喫茶店を展開する名古屋市のコメダは、3~4月にかけ新業態の出店が相次ぐ。ブームとなっているおむすび店を3月に関東で3店舗、4月には地元・名古屋で新業態のスタンド喫茶をそれぞれ開業する。結びたてのおむすびを提供する新業態「おむすび…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:エスワイフード 「山」で懐石料理を ランチで客層広げ…
特集 外食 2025.03.29居酒屋「世界の山ちゃん」を手掛ける名古屋市のエスワイフードは、ワンランク上の世界の山ちゃん「山」でランチ限定2種類の懐石コース(いずれも税込み2200円)の提供を開始した。同店の料理は、手羽先以外は「世界の山ちゃん」とは全く異なる。地鶏や店舗自慢の鮮…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:物語コーポレーション 豚カツ1号店を出店
特集 外食 2025.03.29●上質をリーズナブルに 愛知県豊橋市の物語コーポレーションは2月20日、こだわりの豚カツをリーズナブルに楽しめる新業態第1号店「熟成肉とんかつ ロース堂」を同市曙町にグランドオープンした。同店の特徴は、上質な豚カツを手軽に郊外ロードサイドで楽しめる…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:チェリービーンズ 話題集める店舗続々
特集 外食 2025.03.29●コラボ品も幅広く展開 1982年に創業した静岡市のローカルハンバーガーショップ、チェリービーンズはこのほど、続々とさまざまな業態の店舗を開設し、話題を集める。24年4月には静岡県焼津市のガソリンスタンド跡地にテークアウト専門店「CHERRY BE…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:味の素冷凍食品 冷凍スイーツ新投入
冷凍食品 特集 2025.03.29味の素冷凍食品国内統括営業部中部フードサービス営業部の今期(25年3月期)業績は、前年並みの着地を見込んでいる。今期も主力業態を外食に据え、スイーツ、ギョウザ、シュウマイの3本柱をより一層強化してきた。 来期も基本戦略は変わらず外食とホテルを中心に…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:エム・シーシー食品 人手不足解消を支援
冷凍食品 特集 2025.03.29エム・シーシー食品名古屋支店の業務用部門の今期(25年8月期)売上げは、ここまで2桁増で推移している。特に構成比の約7割を占める外食ルートの販売が業績を押し上げ、ホテルの朝食や宴会需要が回復していることが要因の一つだ。 ホテルをはじめ飲食店の人手不…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:理研ビタミン 外食・宿泊業に照準
調味料 冷凍食品 特集 2025.03.29理研ビタミン名古屋支店の今期(25年3月期)業務用領域の売上げは当初計画を上回ると予想されるほか、収益は粘り強い値上げ交渉の結果、大きく改善が見られる。来期はインバウンド需要で今後も盛り上がりが期待される外食・宿泊業を主なターゲットとして、他社とのコ…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:ニチレイフーズ 春巻きでシェア拡大
冷凍食品 特集 2025.03.29ニチレイフーズ中部支社の近況は売上高が前年比約3%増で推移している。内訳は値上げでの増加分が2%、数量での増加分が約1%となっている。前年までの取り組みで粗利率の改善を急速に進めてきたが、これに関しては同約2%増といったん落ち着いた数値となっている。…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:テーブルマーク 主力品と中華系強化
冷凍食品 特集 2025.03.29テーブルマーク名古屋支社前期(24年12月期)の業務用部門の全体売上げは不採算部門からの撤退などで前年割れとなった一方、収益面では価格改定と品群構成の変化に伴って改善が見られ、増益となった。また、宴会・インバウンド需要の回復に伴い、外食はホテルなどを…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:極洋 商品開発に魚の価値
冷凍食品 特集 2025.03.29極洋名古屋支社の25年3月期販売状況は、後半はコメなどの価格高騰の影響を受け出荷量は減少したものの、全体では価格改定が浸透したこともあり、増収増益の着地を見込む。食品事業は前年を上回り、水産事業は大きく伸長している。 来期にグループ会社の極洋食品が…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:六甲バター 対話通じニーズ深耕
乳製品 特集 2025.03.29六甲バター名古屋支店の前期(24年12月期)の業績は主に学校給食でのメニュー切り替えや提供回数の減少の影響を受けて、前年比微減で着地した。一方、外食や老健メディカル、メーカーなどへの原料供給といった業態が前年を超えて好調に推移。4月には原材料価格など…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:ヤヨイサンフーズ ビュッフェ向け提案
冷凍食品 特集 2025.03.29ヤヨイサンフーズの今期(25年3月期)12月までの売上げは前年をやや下回って推移している。そのような中、宴会・レジャー施設がインバウンド需要の高まりに伴い前年比2桁増と好調。そこで今春新発売の「チキンと彩り野菜のクリーム煮」をはじめとするビュッフェ向…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:マルハニチロ デリカ・介護が好調
冷凍食品 非常食・介護食他 特集 2025.03.29マルハニチロ中部支社の今期ここまで(23年4月~25年1月)の売上げは昨年同期比で目標達成している。中食として販売しているデリカ製品と介護食品が好調で売上げをけん引した。デリカや介護施設向けの市場は順調に成長を続けており、特に幼稚園や保育施設などのキ…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:三島食品 ドリンク導入全国へ
清涼飲料 特集 2025.03.29三島食品名古屋支店の2024年12月期は売上高が前年比約8%増となっており、増収増益で着地している。さまざまなモノの価格が上がったことで節約志向が強まり、ふりかけの需要が高まったほか、業務用商品の値上げ効果などが全体的な好調の要因となった。市販品につ…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:イースタンフーズ 柱商品に大根おろし
調味料 特集 2025.03.29イースタンフーズ今期(25年7月期)ここまでの売上げは目の粗さが特徴の大根おろしが年間を通じて量販惣菜や外食で新たに採用されていることに伴い、前年比約10%増と好調に推移している。採用理由として、ドリップが出にくい上に歯応えが良く、他社との差別化に成…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:日清オイリオグループ 炊飯用油の販路拡大
食用油 特集 2025.03.29日清オイリオグループは、「日清炊飯用油TK15kg缶」の販売を強化している。 炊飯用油とは、炊飯時に油を入れることで炊飯時の釜離れを促し、歩留まりを良くする。また、油脂がコメをコーティングすることで、時間が経過した時のパサつきを抑える効果もある。そ…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:リスパック 展示会で全国を巡回 最新の顧客ニーズ対応
特集 機械・資材 2025.03.29愛知県犬山市の食品包装資材メーカーのリスパックは3月5~6日、名古屋市中小企業振興会館・吹上ホール(名古屋市千種区)で、岐阜プラスチック工業との共同展示会「リスグループNEXT 2025 SPRING」を開催した。5日の名古屋会場を皮切りに仙台会場、…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:ヤマモリ 消滅型の認知度向上 生ごみ処理機販売注力
特集 機械・資材 2025.03.29業務用消滅型生ごみ処理機「POITO(ポイト)」の販売代理を手掛けるヤマモリは、同商品の販売に注力していく。1月に開催された食品卸業者の展示会で実機を展示した際、多くの反響があったことなどから本格的な周知、営業をスタートさせる。東海4県を中心に全国で…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:そばの更科 事業承継で販路拡大 郡上そばをブランドに
麺類 特集 2025.03.29岐阜県郡上市で麺類の製造を手掛けるそばの更科が伝統的な古式しまだ麺製法でつくるそばを中心に販路を拡大している。2023年に事業承継で現社長の三島一貴氏が前事業者から事業を引き継ぎ、それまで縮小していた販路を拡大路線に切り替えて、各種展示会へ積極的に出…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:ゴディバジャパン 名古屋に2号店出店 ゴディパンから…
パン・シリアル 特集 外食 2025.03.29ゴディバジャパンは28日、2号店目となる「GODIVA Bakeryゴディパン」を松坂屋名古屋店(名古屋市)にオープンした。 キッチンはベーカリー用とチョコレート専用の低温ルームを併設しているため、店内で作ったチョコレートやクリームで仕上げるなどこ…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:カネ美食品 弁当グランプリの優秀賞に 専門店さながら…
惣菜 特集 中食 2025.03.29名古屋市のカネ美食品は「ファベックス惣菜・べんとうグランプリ2025」のわが社自慢の惣菜・べんとう部門で「濃厚デミの幸せハンバーグとカニコロ御膳」が優秀賞を受賞した。同品は弁当で専門店さながらの味を食べてほしいという思いを込め、いくつものハンバーグ専…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:山一商事 高山市で総合展示会 セレクション商品拡大
特集 卸・商社 2025.03.29岐阜県高山市を中心に食品の卸売業を手掛ける山一商事は3月5日、春季総合食品展示会を同市のマウントエースで開催した。今期で創業100周年を迎えるに当たり、同社の歴史を振り返る企画展示を行ったほか、近年力を入れるヤマイチセレクションでの取り組みについても…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:どんどん・三島徹平社長 攻めで需要勝ち取る
特集 中食 2025.03.29静岡県を中心に1都4県に69店舗を展開する静岡市清水区の弁当チェーン・どんどんは、三島徹平社長や従業員が出演するTikTok動画が最高54万回再生を記録するなど、話題を集める。1月からは法人営業を強化。創業時から44年間続くおいしさへのこだわりを守る…続きを読む
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中部外食・中食産業特集:データでみる外食産業動向 外食売上げ37ヵ月連続増
特集 外食 2025.03.29●インバウンドなどで好調維持 日本フードサービス協会が発表した外食市場動向調査によると、2024年12月度売上げは前年同月比6.6%増となり37ヵ月連続の増加を記録した。 12月は雨天が少なく天候に恵まれた上、仕事納めが12月28日となり、例年の…続きを読む