22年10月のビール値上げでは前年の3割超の仮需が発生した卸もあったという
食品業界は今年も厳しい値上げ対応に追われそうだ。今春に価格改定を行う食品は22年末時点で6800品を超えており、今後も再値上げや再々値上げの動きが広がる見通し。一昨年来、製配販3層は価格改定へ努めてきたが、昨秋の大規模な値上げラッシュの決着が昨年末までずれ込むなど「値上げ渋滞」の余波も一部続き、売価上昇による販売数量の減少も目立ち始めた。今年も食品含む生活必需品やサービスなどが物価上昇へ向かう中、消費の厳しい冷え込みが懸念される局面だ。適正な商品供給の継続へ向け、食品界では