プラントベースフード/代替食特集
植物性原料を使ったプラントベースフード(PBF)や代替食の市場が存在感を大きく強めている。最大の話題は世界的にも注目を集めた植物肉で、今春は食肉加工大手はじめ食品メーカーが相次ぎ参入したほか、ファストフード大手やCVSも商品化するなど一気に認知度を拡大。動物性に代わって植物性食品を摂取したい消費者層の拡大や健康意識などの高まりを追い風に、5年後の国内市場は1000億円規模に達するとみる関係者もある。同様の流れで植物性チーズや「第3のミルク」と呼ばれるアーモンドミルクなどの成長も見込まれ、今春はNBメーカー各社が主力商品を植物性原料へ切り替える新たなトレンドも登場。国も将来的な食糧危機の視点から代替タンパク質の確保へ本腰を入れはじめるなど、PBFを取り巻く環境はドラスチックに動き出した。(篠田博一)
-
◆プラントベースフード/代替食特集:植物肉中心に急成長 乳製品、飲料にも波及
特集 総合 2020.06.29植物性原料を使ったプラントベースフード(PBF)や代替食の市場が存在感を大きく強めている。最大の話題は世界的にも注目を集めた植物肉で、今春は食肉加工大手はじめ食品メーカーが相次ぎ参入したほか、ファストフード大手やCVSも商品化するなど一気に認知度を拡大…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:市場への期待と展望 行政・流通が取組み強化
特集 総合 2020.06.29植物肉をはじめとするプラントベースフード(PBF)・代替食は環境負荷軽減・食糧問題の解決など持続可能な社会の実現、食を通じた健康的な生活に寄与することから、国や企業など各分野が取組み強化を進めている。行政、小売業、卸売業のそれぞれの視点から、市場へか…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:期待と展望=農林水産省・山口靖大臣官房政策…
特集 総合 2020.06.29◇農林水産省・山口靖大臣官房政策課長 ●持続可能菜産業育成 フードテック、代替タンパク研究も 農林水産省が5月まで開いてきたフードテック研究会は、将来にわたって日本の食料の安全保障を図りながら持続可能な産業育成を目指して議論を重ねてきた。食と最先…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:期待と展望=伊藤忠食品・長田恵里奈氏
特集 卸・商社 2020.06.29◇伊藤忠食品・営業企画本部営業企画部 長田恵里奈MD企画課主任 ●おいしさ広め普及へ 最適MDでユーザー創出 PBF市場が注目される背景には、まず昨今の環境問題への意識の高まりがある。世界的なSDGsのムーブメントに加え、日本でも4月からレジ袋の…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:期待と展望=ビオセボン・ジャポン・岡田尚也…
特集 小売 2020.06.29◇ビオセボン・ジャポン・岡田尚也社長 ●多様化への対応図る 健康・環境意識でも選択 代替肉は力を入れている分野の一つで、ビオセボン・ジャポンでの取り扱いはこれから増えていく。海外での開発は加速し、大豆に限らず果実由来などさまざまな素材が出てきてい…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:期待と展望=日本アクセス・小野陽氏
特集 卸・商社 2020.06.29◇日本アクセス・小野陽生鮮・デリカ商品開発部長 ●参入社増で市場拡大 植物由来食意義再確認、中長期見据え着手 植物性タンパク質市場は、ジャンルが拡大してきた印象だ。植物由来の加工肉だけでなく調味料やチーズなど広がりを見せ、それぞれのカテゴリーでラ…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:クローズアップ=マリンフード 「スティリー…
乳製品 特集 2020.06.29【関西】約40年前、乳原料高騰にあえいだ乳業市場では多くの植物性チーズが登場した。その後、乳原料暴落で各社は投入に消極的になった歴史がある。その中でマリンフードは開発を継続。2007年には、同社を代表する商品の一つ「スティリーノ」を生み出した。20年…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:日本ハム 売場でコーナー化を
その他加工食品 特集 2020.06.29●食べ方提案など発信強化 日本ハムは、食の多様化に伴い肉を使わない製品を求める顧客の声が増加傾向にあることから、大豆やコンニャクなどを使用したプラントベースミート商品の研究・開発に着手した。15年の外食への業務用商品供給を皮切りに、プラントベースミ…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:伊藤ハム 独自フライ商品展開
その他加工食品 特集 2020.06.29●大豆ミートメニュー育成 伊藤ハムの大豆ミート商品は、家庭用商品として「まるでお肉!」ブランドで「大豆ミートのやわらかカツ」「同ハムカツ」「同ソーセージ」「同肉だんご甘酢あん」「同メンチカツ」「同からあげ」「同ナゲット」「同ハンバーグデミグラスソー…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:丸大食品 業務用分野にも注力
その他加工食品 特集 2020.06.29●共同でメニュー開発図る 丸大食品は、外食チェーンでの植物性食品を使用したメニューが注目されていることから、一般の消費者においても植物性食品への関心が高まると見ている。タンパク質の摂取の仕方に対しての意識も変化しており、消費者の選択肢の幅を広げるた…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:かるなぁ 大豆ミート老舗企業
その他加工食品 特集 2020.06.29●肉系に加え海鮮系も豊富 【中部】ヴィーガン、ベジタリアン向け専門店「かるなぁ」。創業から30年、植物性原料一筋で、大豆ミートの老舗だ。メーカーと卸の機能を有する同業企業では、業界トップクラスの品揃えを誇り、全国の高質スーパーや自然食専門店、ヴィー…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:小売動向=代替食の開発進む コーナー化も広…
特集 小売 2020.06.29総合スーパー(GMS)、食品スーパー(SM)、コンビニエンスストア(CVS)の小売各社は商品開発に代替食の活用を進めている。イオンは植物由来の食材を健康でおいしく摂取する「ベジティブ」を提案している。PB(自主企画)商品の「トップバリュ」でご飯を野菜に…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:惣菜売場の代替食メニュー 健康志向で開発増…
特集 小売 2020.06.29●代替を越えた提案も スーパーの惣菜売場では、主に健康・美容をテーマに代替食的な開発商品が増えている。最も多い切り口が糖質オフで、白米の代わりにカリフラワーライスやブロッコリーライスを使用するほか、大豆ミートを使ったハンバーグ、唐揚げを主菜とする商…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:ビオセボン・ジャポン「イソラビオ」 手頃な…
特集 小売 2020.06.29ビオセボン・ジャポンは、オーガニックを基軸に健康志向や自然派、アレルギー配慮、ビーガンなどさまざまなニーズに対応する。植物由来フードによる代替食の品揃えも、顧客の多様な要望に合わせて拡充してきた。特定カテゴリーとして打ち出すのではなく、店全体のコンセ…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:良品計画「コオロギせんべい」 昆虫食の浸透…
特集 小売 2020.06.29良品計画は5月20日、昆虫食の認知度拡大を目的に「コオロギせんべい」(税込み190円)を発売した。自社オンラインストアだけの限定販売で、最初の供給は発売初日に売り切れ、2度目の販売もすぐ品切れとなった。今後も供給量を確保できたタイミングでネットストア…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:クローズアップ=大塚食品 「ゼロミート」市…
その他加工食品 特集 中食 2020.06.29●大豆の新たな選択肢 大塚食品が展開する、大豆を使った肉不使用「ゼロミート」シリーズの最大の特徴となるのが、「大豆の新たな選択肢としての提案」「食感や栄養を含めた(生活者から支持を高める)おいしさ」。そして「家庭用・業務用の両輪で取り組む共通ロゴや…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:ヤマモリ 2つのシリーズで展開 商品群30…
調味料 特集 2020.06.29【中部】ヤマモリは植物性代替肉関連商品で、現在二つのシリーズを販売している。一つは、「体へのやさしさ」がコンセプトの「BOTANIC」シリーズ。そして「持続可能性」と「環境へのやさしさ」をコンセプトにした「2050年カレー」。 BOTANICリーズ…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:アサヒ飲料 「植物生まれのカルピス」の健康…
牛乳・乳飲料 特集 2020.06.29●豆乳発酵カルピスを アサヒ飲料は、多様化する健康価値に対応しようと豆乳を発酵して作った「植物生まれのカルピス」=「GREEN CALPIS」を4月に新発売している。同品は、19年に100周年を迎えた「カルピス」ブランドの「次の100年へ」へ向けた…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:くらこん 「Good for Vegans…
調味料 特集 2020.06.29●全品がビーガン対応 【関西】くらこんの「Good for Vegans」は、動物性原料・化学調味料を一切使わず、豆や海藻を主体とした、全品がビーガン対応のヘルシー商品ブランド。動物性原料不使用だけでなく、栄養価の高いキヌアやもち麦、グルテンフリー…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:みまつ食品 「お肉のような焼売」発売
その他加工食品 特集 中食 2020.06.29●レンジ1分の簡便性 ギョウザなど中華巻物惣菜専門メーカーのみまつ食品(前橋市)は2月から、動物性肉不使用の「大豆を使ったお肉のような焼売」(10個入298円)を発売した。トレーのままレンジで1分という簡便性が特徴。東北から関西まで販売エリアが広が…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:クローズアップ=一正蒲鉾 うなぎフリーに進…
その他加工食品 特集 中食 2020.06.29●「うな次郎」最高の配荷へ 一正蒲鉾はヒット作のウナギかば焼き風かまぼこ「うなる美味しさ うな次郎 長持ちパック」をリニューアルし、5月中旬から発売した。新たな提案として、調味エキスに含まれていたウナギ成分を除去。代替成分を配合し、風味やコクはその…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:カゴメ 「野菜だし」など菜食者向け支持得る
調味料 特集 2020.06.29●独自野菜加工で先行 カゴメは「野菜だし調味料」「大豆ミートのキーマカレー」などの菜食者向け業務用商品を揃え、惣菜や専用売場へ展開している。強みは自然なうまみ、だしロゴやヴィーガン認証のマーク。ヒットした冷凍地中海野菜などの野菜加工で先駆ける。植物…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:国分フードクリエイト アーモンドの健康感
乳製品 特集 2020.06.29●女性層に支持 SNSでも話題沸騰 国分グループの低温カンパニー・国分フードクリエイトが4月に発売した「クリエイト アーモンドミルクヨーグルト」は、アーモンドミルクを主原料に乳酸菌で発酵させた国内初(同社調べ)のヨーグルト。プラントベース(植物由来…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:三育フーズ 素材から惣菜まで広範囲
その他加工食品 特集 中食 2020.06.29●代替食の先駆け企業 三育フーズは、健康はバランスのとれた食事にあるとの考え方から、動物性の素材を使わないことをポリシーに、植物タンパク食品のほか豆乳、クッキー、ごま加工品などを製造販売している。 代替食としての植物タンパク食品を発売する先駆け企…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:JA全農 ベジライスを共同開発
その他加工食品 特集 2020.06.29●国産野菜使い農業振興も 野菜を細かくカットし、ご飯に混ぜることで、糖質やカロリーを抑えるベジライス。JA全農は、スーパーやカット野菜のマルマサフードとの共同開発を通じて「国産ブロッコリーライス」を商品化。昨年12月から今年1月までの期間限定で、首…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:マルコメ 大豆肉・粉を多彩に
その他加工食品 特集 2020.06.29●ヘルスコンシャスな素材 【長野】味噌のトップメーカー・マルコメは、「大豆に対する知見を生かした商品をサスティナブルな暮らしに」(マーケティング部)と、健康志向のユーザーらに向けて大豆肉、大豆粉アイテムを多彩に展開している。 15年春にスタートし…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:日仏貿易 「有機ベジハンバーグ」順調
その他加工食品 特集 中食 2020.06.29●家庭用の販売拡大へ 日仏貿易が19年11月から展開する「カルロタ 有機ベジハンバーグ」シリーズが順調なスタートを切っている。「有機ベジハンバーグ」は、小麦グルテンや豆腐、オート麦などを原材料に使用しながら、まるで肉を食べているような食感や味わいが…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:ヤマダイ 「ヴィーガンヌードル」国内外で販…
その他加工食品 特集 2020.06.29●賞味期限9ヵ月に ヤマダイが昨年発売した「ヴィーガンヌードル」は、即席麺市場でビーガン(完全菜食主義者)対応商品の先駆けとして認知が広がっている。一般小売店だけでなく海外からの観光客をターゲットにホテルやレストラン、土産などのチャネルに加え、海外…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:ヤヨイサンフーズ 肉代替惣菜12品展開
冷凍食品 特集 2020.06.29●「イートベジ」今後も拡充 業務用冷食メーカーのヤヨイサンフーズは、植物由来食材で仕立てた「イートベジ(eat-vege)」シリーズを昨年7月発売した。メンチカツやハンバーグを得意とする同社が、健康訴求を切り口として開発した新基軸だ。肉代替には大豆…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:植物肉専業に聞く=グリーンカルチャー・金田…
その他加工食品 特集 2020.06.29グリーンカルチャー(東京都葛飾区)は、2011年創業の植物肉開発ベンチャー企業。「植物性食品で人々の生活を豊かにする」を企業理念とし、植物性原料にひも付くあらゆる食品の開発・販売へ努めている。国内でプラントベースフード(PBF)の認知度が急速に高まる…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:卸の取組み=伊藤忠食品 SMへの提案強化
特集 卸・商社 2020.06.29●棚割販促、30企業導入目指す 伊藤忠食品は、ヘルス&ビューティー(H&B)分野の新たな商品施策(MD)戦略として、年初からプラントベースフード(PBF)の提案強化へ努めている。卸ならではの商品調達力や売場提案機能を通じ、国内メーカーの簡便タイプの…続きを読む
-
プラントベースフード/代替食特集:卸の取組み=日本アクセス ミートからフード
特集 卸・商社 2020.06.29●市場拡大、10億円の取扱高に 日本アクセスは今年から、大豆100%のオリジナル商品「MAL de MEAT(まるでみーと)」を開発し3月から代替肉市場へ参入した。1月の展示会で初披露し、外食・デリカ業態へ提案をスタート。現在は市場のカテゴリーが拡…続きを読む