全国卸流通特集
●新時代、「川中の本領発揮」に期待
本年4月末に平成30余年の幕が降り、「令和」の新時代を迎えた。改元の節目に食品流通業界の歩みをあらためて振り返ると、平成は卸売業が最大の進化発展を遂げた時代であることがうかがえる。
日本加工食品卸協会(日食協)の奥山則康専務理事が「1985年、当時の通産省が世に出した『情報武装型卸売業ビジョン』をバイブルに実践し、具現化したのが平成の卸の姿」と評するように、90年代以降、卸業界はIT技術の活用で物流・情報機能を飛躍的に向上させ、サプライチェーンの効率化を主導。小売業の成長を的確に支援し、わが国の流通に必要不可欠なポジションを築き上げた。
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◆全国卸流通特集:持続可能な物流・競争環境構築を カギ握る業界連携
特集 卸・商社 2019.09.28●新時代、「川中の本領発揮」に期待 本年4月末に平成30余年の幕が降り、「令和」の新時代を迎えた。改元の節目に食品流通業界の歩みをあらためて振り返ると、平成は卸売業が最大の進化発展を遂げた時代であることがうかがえる。 日本加工食品卸協会(日食協)…続きを読む
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全国卸流通特集:巻頭インタビュー=国分グループ本社・國分勘兵衛会長兼CEO
特集 卸・商社 2019.09.28◆過当競争は進歩損なう 持続可能な世界の構築を 4月末に平成30余年の幕が降り、5月の改元を経て新たな元号「令和」の時代を迎えた。新時代の食品産業は平成から顕在化した人口減少や人手不足などの構造問題に向き合いつつ、さらなる多様化が想定される生活者の…続きを読む
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全国卸流通特集:大手総合卸7社業績=業界連携、新事業開発 より重要局面に
特集 卸・商社 2019.09.28今年度の卸業界は人手不足による物流コスト環境の好転が見込めない中、小売業の競争激化の進行や10月からの消費税軽減税率制度の導入に伴う市場の変化・キャッシュレス還元が生み出す小売業界の競争の行方など、対応すべき課題は山積みだ。各社は自助努力による経営合…続きを読む
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全国卸流通特集:大手卸の取組み=リアルとネット融合の戦略拡大
特集 卸・商社 2019.09.28物流費の上昇と見積もり合わせの増加を背景に、既存卸事業を取り巻く収益環境は厳しさを増している。少子高齢化や人口減少、変わり続ける生活者のライフスタイル、ネットとリアルの競争激化といった恒常的な課題への対応も避けて通れない情勢だ。「基幹となる卸事業を縮…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=加藤産業・加藤和弥社長
特集 卸・商社 2019.09.2818年度決算は売上高(連結)が初の1兆円を突破し、経常利益率は1.14%と高収益体質を誇る加藤産業。今期も第3四半期を終えた時点で売上高は7932億6100万円(前年同期比6.5%増)、経常利益は96億6800万円(同10.2%増)と、ほぼ計画通りに…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=日本アクセス・佐々木淳一社長
特集 卸・商社 2019.09.28日本アクセスは第7次中期経営計画2年目の今年、「次世代ビジネスの強化」など四つの攻めの重点方針を加速している。成長戦略・投資を描ける体制の経営基盤を築くと同時に、機能をより進化・創造。中長期ビジョンで掲げる“規模・機能・収益ナンバーワン食品卸”実現を…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=三井食品・萩原伸一社長
特集 卸・商社 2019.09.28三井食品は、推進中の中期経営計画「ACT2020」(17~20年度)の重要テーマに「卸への原点回帰」「卸からの脱却」を掲げ、相矛盾する課題の克服による成長獲得を目指している。計画3年目を迎えた今期は、AI(人工知能)対応組織の新設や自前での輸出入事業…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=トモシアHD・竹内成雄社長
特集 卸・商社 2019.09.28トモシアホールディングス(HD)は大手商社系卸の効率主義とは一線を画し、地域に軸足を据えた独自路線の生き方を模索する。一方で広域得意先の対応も視野に入れた体質強化を進めつつ、業務用や製造事業といった新たな領域の事業を深掘りしていく。目先の利益だけにと…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=伊藤忠食品・岡本均社長
特集 卸・商社 2019.09.28伊藤忠食品は昨年から岡本均社長の新体制の下、中核となる卸事業の機能強化・業務改革に加え、異業種を含む資本・業務提携による事業領域の拡大に大きく踏み出した。「進化と成長」を今期のミッションに据え、既存のバリューチェーンの垣根を越えた取組みを、スピード感…続きを読む
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全国卸流通特集:わが社の経営戦略=日本酒類販売・田中正昭社長
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28日本酒類販売は今期、マーケティング力を活用した営業力アップを図っている。酒類専業卸トップとして、高い専門性で信頼を勝ち得ている同社。本社のマーケティング部門と各地の現場を有機的に結び、よりきめ細かい提案に力を注ぐ。物流費の高騰や働き方改革といった社会…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸 三菱食品が2018年度売上高3000億円台
菓子 特集 卸・商社 2019.09.282018年度菓子卸上位4社の売上高は、三菱食品菓子事業が3052億7700万円で初の3000億円台に乗せた。2位の山星屋は2644億6700万円、3位のコンフェクスグループは2507億2600万円、4位の高山は2076億6000万円で4社全て増収を達成…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸団体に聞く=全国菓子卸商業組合連合会・二木正人理事長
菓子 特集 卸・商社 2019.09.28全国菓子卸商業組合連合会(全菓卸商連)の二木正人理事長は、菓子卸業界について「物流費の上昇などコストアップの諸課題は山積している」と指摘した上で、「生産性向上を進めると同時に菓子の末端価格引き上げが重要」との考えを示す。マスコミ報道を通じて、原材料価…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸トップに聞く=コンフェックス・昆靖社長
菓子 特集 卸・商社 2019.09.28前期業績が、売上高、利益とも過去最高を昨年に続き更新したコンフェックスの昆靖代表取締役社長兼グループCEOは、次の売上高目標を3000億円に置く。同社が目指す、「菓子市場をコーディネートし、菓子卸業界のリーディングカンパニーを目指す」というあるべき姿…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸トップに聞く=山星屋・小西規雄社長
菓子 特集 卸・商社 2019.09.28山星屋の小西規雄社長は、デジタルマーケティング事業を従来の菓子卸の概念を超えるマーケティングと位置付けた上で、「令和の時代はデジタル社会に適応した企業が生き残る時代」と指摘。第5世代通信の本格整備で、金融決済、無人店舗、自動運転など、デジタル革命の進化…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸トップに聞く=ハセガワ・眞壁政雄社長
特集 卸・商社 2019.09.28ハセガワの眞壁政雄社長は、菓子卸売業の最大の課題は、物流の問題と語る。小売業の業績が苦戦、見積もり合わせが激化する中、納品価格の引き上げは難しい。菓子卸が収益を向上させるためには、物流の最適化に絶えず取り組む努力が必要だ。同社では、小売業のDCセンター…続きを読む
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全国卸流通特集:菓子卸トップに聞く=高山・高山時光社長
菓子 特集 卸・商社 2019.09.28高山の2019年2月期業績は、売上高が過去最高を達成した。利益は、新システム投資の影響で想定通り減益で着地。新システムは9月末で全事業所への導入を完了する予定。商流の受発注、物流に関する庫内システム、商品マスターなど情報の「インプット・アウトプット」、…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸 改正前に逆戻り 予想以上の厳しい局面に
酒類 特集 卸・商社 2019.09.2817年6月に施行された改正酒税法。新たな制度の下で、順調に滑り出したかに見えた酒類業界だったが、実態はそう簡単ではないようだ。特に卸に対しては、小売業からの見積もり要請が多く寄せられる状況が続いている。酒類の市場環境については、「改正法の施行前に戻って…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸 国税庁18年度取引実態調査
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28国税庁は18年度(18年7月~19年6月)の酒類の「取引実態調査」の結果として、総販売原価割れで継続的に販売したなどで、8件(小売6件、卸と製造各1件)に対し、改善に向けた「指示」をした。調査1年目に当たる前年度の4件から2倍に増えた。「指示」には至…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=国分グループ本社・東野聡執行役員MD統括部長
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28●現状打破のキーワード 改正酒税法の施行から3年目を迎えた酒類業界、令和に入り量から質への転換が一層求められる。酒類業界の現状を打破し、価値訴求へと進むためのキーワードを、全国系卸の酒類トップと各エリアを代表する有力酒卸のトップに挙げてもらった。日…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=日本酒類販売・橋本則之専務取締役
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28◇日本酒類販売・橋本則之専務取締役営業本部本部長 変化への適応が必須 一つ目は「適応力」だ。卸は中間流通であるが故に市場環境の変化に合わせてやるべきことも変わる。環境変化に適応していく能力が必要不可欠だ。例えば、消費者の酒を購入する場所が変化してい…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=三菱食品・橋本和典常務執行役員
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28◇三菱食品・橋本和典常務執行役員酒類事業本部長 垣根を越えた協業を まず「製配販の垣根を越えた協業」を挙げたい。3層が独自に物流機能を持っている。人手不足によるコストアップが続く状況下では重複部分を削減する必要がある。 次に「デジタル化への対応」…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=三井食品・鈴木一史執行役員商品本部長
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28◇三井食品・鈴木一史執行役員商品本部長 付加価値伴う質追求 永続的な課題ではあるが、一つ目は「量より質」。ビールを見てもクラフトビールのシェアが少しずつ高まっており、取り組むメーカーも増えている。ビールのほかレモンサワーでは、国産レモンを使った商品…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=伊藤忠食品・角田憲治常務執行役員
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28◇伊藤忠食品・角田憲治常務執行役員商品本部本部長 嗜好変化への対応が鍵 一つ目は、購買者の嗜好変化への対応だ。増税後は酒類の購入場所などが変化する。中食が拡大し、家庭内消費の比重が強まるだろう。小売業では低価格品と付加価値品で売場の二極化が進展、ポ…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=名畑・名畑豊社長
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28◇名畑・名畑豊・代表取締役社長 足腰強い骨太体質に 18年は台風や地震などの災害があり、今年もどうなるかは分からない。ただ当社では、景気の動向や災害があっても影響されない足腰の強い骨太の企業体質になろうと社内で言っている。 業務用卸酒販店の未来モ…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=イズミック・盛田宏社長
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28◇イズミック・盛田宏代表取締役社長 価値訴求品を増やす 今後、健全な市場競争により得た利益を維持しつつ、業績を拡大していくためには、価値訴求商品の売上構成比を上げていくことが必要となる。 そのためには、従業員への資格取得や研修強化による酒類専門性…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=日本アクセス・濱田健次郎酒類MD部長
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28◇日本アクセス・濱田健次郎酒類MD部長 卸発の提案で強み発揮 卸売業としての強みを考える必要がある。当社は酒では後発だが、食品分野ではほとんどのお店と取引がある。食品と関連させ、店頭で新しい酒を飲むシーンの提案をしていく。メーカー主導ではない卸発の…続きを読む
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全国卸流通特集:日本加工食品卸協会・奥山則康専務理事に聞く
特集 卸・商社 2019.09.28◆業界標準化推進基盤、より盤石に 「競争と協調」掲げ、卸の価値向上へ尽力 加工食品卸業界最大の団体である日本加工食品卸協会(日食協)は「競争と協調」の理念を掲げ、企業個々では困難な業界課題の解決や業界の健全な成長発展へ尽力。同協会の奥山則康氏は05…続きを読む
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全国卸流通特集:酒卸に聞く=新潟酒販・雫石明社長
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28◇新潟酒販・雫石明代表取締役社長 飲み方の文化伝える 日本中のほとんどのエリアで当てはまることだが「人口減、高齢者の飲酒卒業、若者の酒離れ」という逆風がある。その上、ビールや清酒などからRTDへの移行も進む。RTDの中にはアルコール度数9%で低単価…続きを読む
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全国卸流通特集:地域卸 利益重視の経営戦略にかじ 強みで環境変化対応
パン・シリアル 特集 卸・商社 2019.09.28●食を通じ地域活性化へ 国内市場は少子高齢化が進み、地域に根差した地域卸売業各社は人口動態の変化を意識しながら、小売業と一体となった提案型営業で消費者ニーズに即した売場づくりをサポートする。 昨年は大阪北部地震や西日本豪雨など、相次いだ自然災害の…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=北海道 消費者起点の売場づくりを
特集 卸・商社 2019.09.28道内の小売流通業界は、アークス、コープさっぽろ、イオンの3強、ダイイチと提携するイトーヨーカ堂グループ、地元のセコマが健闘するCVS、DSのトライアル、生鮮グループをはじめ、ツルハドラッグ、サッポロドラッグストアーが展開を強めている。その中で食品・酒…続きを読む
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全国卸流通特集:北海道酒類販売・伊関淑之社長 営業、物流力を徹底強化
酒類 特集 卸・商社 2019.09.28道内老舗酒類卸・北海道酒類販売は、4月就任した伊関淑之社長の新体制をスタート。これまで続けてきた中期経営計画など見直しを図るとともに、営業力と物流力強化に重点を置いて卸機能の充実を図る。また全道20ヵ所の商・物流拠点を持つ強みを武器にした地域密着対応…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=東北 一番店へ3層のチームMD
特集 卸・商社 2019.09.28北東北3県の食品小売業界は、地域一番店の多くを東北CGC(TCGC)が占め、ここでは加盟社の競合店同士が切磋琢磨し、TCGC内でさらなる結束が生まれ、成長してきた歴史を持っている。店舗、商品がいかに地域の消費者に支持されるものか、厚い商圏を持つ都市部…続きを読む
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全国卸流通特集:ボーキ佐藤・佐藤淳社長 北関東、新潟で酒類強化
特集 卸・商社 2019.09.28ボーキ佐藤の前12月決算は売上高1103億2000万円(前年比0.8%増)、営業利益5億2900万円(75.1%増)、経常利益8億6500万円(38.8%増)、税前利益6億1500万円(72.8%増)で、増収増益となった。利益は酒税法改正により営業利…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=新潟 小売優勝劣敗で新たな局面
特集 卸・商社 2019.09.28新潟県内の小売業は、過去に経験した「新潟流通戦争」といわれる安売り競争とは違った新たな局面を迎えている。県内小売業は品質・提案型が進む一方、県外からDgSやDSが進出し、品質重視と価格重視の二極化がより鮮明化。加えて、人口減少が進み店舗数が飽和状態の…続きを読む
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全国卸流通特集:ネオテイク・大竹光彦社長 製造卸業態さらに進化
特集 卸・商社 2019.09.28新潟県トップの業務用食材卸、ネオテイクの54期(10月期)は直近8月まで売上高3.5%増、経常利益1.5%増の増収増益で推移している。2020年春には隣接する土地を取得した新潟支店を移転。グループ会社のネオテイク製麺とネオテイクフレッシュも同一敷地内…続きを読む
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全国卸流通特集:佐渡大商・中野敏行社長 顧客満足度No.1掲げる
特集 卸・商社 2019.09.28佐渡島内資本で唯一総合卸事業を展開する佐渡大商は、顧客満足度ナンバーワン卸を掲げ、12月期も前年クリアを目指している。島内も本土同様人口減少は進むが、今月にはツルハドラッグが新規オープンし今後も3店舗ほど出店する予定など、島外・県外資本による小売業の…続きを読む
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全国卸流通特集:常洋水産・増子幸吉取締役営業本部長 地域卸ならではの提案を
特集 卸・商社 2019.09.28茨城県を基盤に、総合卸として地域密着を推し進めることで当社らしさ、当社ならではの商品開発に取り組んでいる。20年3月期はここまで予算をクリアしている。天候不順の7~8月も、総合の強みが生きた。 ただ、消費の減退は感じる。小売業の再編も地方卸に影響を…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=関東 人手不足と増税で転換点に
特集 卸・商社 2019.09.28関東の小売動向は人手不足と10月の消費増税で転換点を迎えている。百貨店は都心の大型店に集中投資し、食品スーパー(SM)は加工センター(PC)など物流インフラを整備して店舗作業の省力化を進める。成長を続けてきたコンビニエンスストア(CVS)も加盟店の人…続きを読む
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全国卸流通特集:ユアサ・フナショク 山田共之社長 磨きかける地域密着戦略
特集 卸・商社 2019.09.28千葉県の有力地域卸であるユアサ・フナショクは、この4月から山田共之社長が新たな経営トップに就任した。山田社長は商事(食品)、ホテル、不動産の3部門を軸に会社の着実な成長を図りながら、強みの地域密着戦略に一層の磨きをかけていく考えだ。それに向け、今期は…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=甲信 「地域力」柱に激流乗り切る
特集 卸・商社 2019.09.28川上の仕入れ原価上昇に、川下の流通再編に伴う帳合競争と、激流にさらされる川中の地域卸。ナショナル卸や侵攻リージョナル卸との競合、「中抜き」流通の拡大などで、いつ水底に引き込まれてもおかしくない難局が続く。一方で、甲信エリアはローカルSMチェーンが強さ…続きを読む
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全国卸流通特集:マルイチ産商・平野敏樹社長 「メーカー型」へシフト
特集 卸・商社 2019.09.28水産事業を中心に一般加工食品、畜産、フードサービスをフルラインで展開するマルイチ産商。「海なし県」にありながら、水産物の取扱量は国内でトップクラスを誇る。5年ほど前からは「メーカー型卸」を掲げ、グループ力を生かした原料調達、商品開発、加工、供給で独自…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=静岡 統合、異業種参入で勢力変化
特集 卸・商社 2019.09.28日本列島のほぼ中央に位置し、気候温暖な静岡県。工業と農林水産業のバランスが取れ、富士山などの観光地を有する静岡県は居住するのに理想的な地域に見えるが、人口減少という大きな課題に直面している。総人口は2005年の379万2377人をピークに、19年4月…続きを読む
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全国卸流通特集:静岡メイカン・小寺仁康社長 来期売上高200億円目指す
特集 卸・商社 2019.09.28静岡メイカンを含む5社からなる中部メイカングループ。19年度は「歴史の転換点に勝てる企業集団になる」をスローガンに、売上高370億円、経常利益4億円の着地見込みだ。静岡メイカン単体でも売上高195億円、経常利益1億4500万円で増収増益を見込む。激変…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=中部 地域強化で再スタートの年
惣菜 特集 卸・商社 2019.09.28中部流通市場ではここ3年、ユニーのファミマ化を経たドンキ化の影響が中部食品界に与えた影響は大きく、多くの卸、メーカーが中期3ヵ年計画などの修正を迫られた。それでも各社は再スタートの年に位置付け、新たな業態など積極的に開拓して市場環境の変化に柔軟に対応…続きを読む
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全国卸流通特集:カナカン・吉田茂社長 スローガン「継続と進化」
特集 卸・商社 2019.09.28カナカンの今期は、中期3ヵ年計画の最終年度。毎年年初に掲げる19年のスローガンは「継続と進化」とし、事業継続に必要な成長を追求していく。前々年から不採算取引の見直しに着手し、大きな帳合減の影響はあるものの、今期はそのマイナス分をカバーする深耕開拓や新…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=近畿 売上げ拡大から利益重視へ
麺類 特集 卸・商社 2019.09.2819年は5月に元号が令和へと変わり、新たな時代が幕を開けた。だが食品卸売流通業界では、奉祝ムードが大きな追い風になったという声は聞かれない。7月は気温が上がらず飲料などの夏物商戦は苦戦。卸売各社は暑さが本格化した8月以降の盛り返しを図ってきた。10月…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=四国 大手小売再編で卸地図変化
特集 卸・商社 2019.09.28四国地区は、高知で生まれて地域密着で四国全域に圧倒的シェアを持ってきた旭食品、その牙城も小売流通の変化の中で徐々に変わりつつある。各地域一番チェーンの帳合変化とともに、域密着体制を形成してきた旭食品が侵食される格好になっている。それに反して、地元卸を…続きを読む
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全国卸流通特集:さんれいフーズ・田村勝副社長 新チャネルを積極開拓
特集 卸・商社 2019.09.28山陰を中心に山口県西部から兵庫県北部、京都府北部に至る日本海沿岸エリアで営業展開し、山陰を代表する業務用卸として確固たる地位を築いているさんれいフーズ。新人事制度の導入などの内部構造改革を推進するとともに、さらなる飛躍を目指した新チャネル開拓といった…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=中国 拠点整備など基盤強化進む
特集 卸・商社 2019.09.28中国地方では、商社主導による全国卸の再編が一段落し、各社は時代に対応した組織変革や機能強化、新事業領域拡大といったエリアでの生き残りと次の世代へ向けたステップアップを始めている。激変する市場環境への対応はもちろん、これまでの物販だけではない、サービス…続きを読む
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全国卸流通特集:エリア別動向=九州 DgS、DSへの対応で明暗
特集 卸・商社 2019.09.28九州小売業界はその価格競争の激しさで、ローコスト体制を構築することから小売経営は始まる。元来、地代が安いことは出店において有利になることは事実で、以前からオーバーストアの指摘は強い。九州では寿屋、ニコニコ堂という株式上場2社が破綻し、その居抜き店舗が…続きを読む