プラントベースフード/代替食特集

総合 2020.06.29
プラントベースフード/代替食特集

 植物性原料を使ったプラントベースフード(PBF)や代替食の市場が存在感を大きく強めている。最大の話題は世界的にも注目を集めた植物肉で、今春は食肉加工大手はじめ食品メーカーが相次ぎ参入したほか、ファストフード大手やCVSも商品化するなど一気に認知度を拡大。動物性に代わって植物性食品を摂取したい消費者層の拡大や健康意識などの高まりを追い風に、5年後の国内市場は1000億円規模に達するとみる関係者もある。同様の流れで植物性チーズや「第3のミルク」と呼ばれるアーモンドミルクなどの成長も見込まれ、今春はNBメーカー各社が主力商品を植物性原料へ切り替える新たなトレンドも登場。国も将来的な食糧危機の視点から代替タンパク質の確保へ本腰を入れはじめるなど、PBFを取り巻く環境はドラスチックに動き出した。(篠田博一)