中部新春特集

総合 2021.01.26
中部新春特集

 2020年は新型コロナウイルスが全世界を混乱に陥れた1年であった。今年に入っても依然コロナが猛威を振い感染者は拡大の一途をたどり、今も予断を許さない状況が続いている。
 このコロナ禍の中、食品業界でも明暗がくっきりと分かれているのは周知のこと。外食業界で倒産や廃業、閉店を余儀なくされる企業・店舗が続出する一方、巣ごもり需要として食品スーパーでの売上げは大幅に増加。言い方は悪いが市販用ルートは「コロナ特需」に沸いた1年であったといえる。そして新型コロナウイルス感染が終息を見ないまま21年が幕を明けたわけだが、ここにきて少し光明も見え始めている。米製薬大手ファイザーが開発したワクチン接種などがヨーロッパや米国でスタート。国内でもワクチンをできるだけ早期に安心して摂取できるよう準備が進められており、早ければ2月末には接種が可能となる見通しだ。つまり、一つの安心が担保できるということで食品業界の風向きも今後大きく変わると予想され、「ウィズコロナ」「アフターコロナ」といった新たな時代への対応策が喫緊の課題となっているのだ。