代替食・プラントベースフード特集2023
肉やチーズ、バターや卵などの動物性食品を、大豆やエンドウ豆、海藻類や野菜などの植物性素材で再現するプラントベースフードは地球規模での環境、人口、食糧問題や、国際的に加速する健康志向などを背景に、「次世代食」として世界的な注目を集めている。(村岡直樹)
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◆代替食・プラントベースフード特集:次世代への地球防衛食 新規受け皿から再加…
特集 総合 2023.09.23◆健康志向や食糧問題解決に対応 植物で動物性を再現 肉やチーズ、バターや卵などの動物性食品を、大豆やエンドウ豆、海藻類や野菜などの植物性素材で再現するプラントベースフード(以下、PBF)は地球規模での環境、人口、食糧問題や、国際的に加速する健康志向…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:売場・露出の急速拡大 成長レベル想定以下の…
特集 総合 2023.09.2320年のフードテック元年以降、急速に売場や露出を拡大するプラントベースフード(PBF)。一方で、22年下期からは参入企業の増加に対する市場規模伸長の鈍化も指摘されている。認知の拡大に対し、喫食率が及ばない現状下、解決・対応すべき課題は何か。家庭用の基…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:スーパー=定番化から次の飛躍へ
特集 小売 2023.09.23●嗜好性・ブランド力磨く スーパーでは、カテゴリーごとに植物由来フードの品揃えが定番化している。植物性ミルクのように嗜好(しこう)品のカテゴリーとして確立したものもあれば、ヨーグルトの一ジャンルとして品揃えの拡大が続く植物性ヨーグルト、ナゲットやハ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:CVS=PBF商品認知向上に工夫
特集 小売 2023.09.23●シリーズ化や食べ比べ CVSはPBFを使用した商品の訴求を工夫している。最大手のセブン-イレブン・ジャパン(SEJ)は環境配慮型のシリーズで商品ラインアップを継続的に展開するほか、ローソンは植物由来の代替卵を使ったサンドイッチを通常のサンドとセッ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:外食=定番化へ追い風十分
特集 外食 2023.09.23●肉・ミルク分野で開発進む 外食などフードサービス分野におけるPBFのメニュー戦略は、特に21年から一部有力チェーンで採用が増加、23年も多岐にわたる取り組みが行われている。PBF専門レストランやメニュー提案は首都圏を中心に確実に増加傾向にあるが、…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:スイーツ分野でも存在感
特集 総合 2023.09.23●健康・おいしさで差別性訴求 さまざまな業態で導入が進むPBFだが、食品屈指の嗜好産業であるスイーツでも注目分野の一角に数えられる。主に乳系(植物性バター、クリーム、チーズ)ジャンルで注目を集めるが、動物性素材の再現に加え、植物性独自の味の軽さや爽…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:マリンフード 躍進するPBF先駆者
乳製品 特集 2023.09.23◆チーズ代替素材「スティリーノ」 高伸長、市場けん引 国内プラントベースフード(PBF)市場でトップシェアを誇るマリンフード。独自開発したチーズ代替素材「スティリーノ」をはじめ、動物性原材料不使用の「植物バター」「ヴィーガンホットケーキ」など多彩な…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:日本ハム 代替シーフード充実へ
その他加工食品 特集 2023.09.23日本ハムの大豆ミート商品(家庭用)は、「ナチュミート」シリーズとしては、ハムソー系商品2品、デリ系商品6品が現在の品揃えとなっている。また別のシリーズでは、大豆ミート使用の「極み焼和風おろしハンバーグ」も販売している。一押し商品の「フィッシュフライ」…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:丸大食品 「PlantRECIPE」シリー…
その他加工食品 特集 2023.09.23丸大食品の大豆ミート商品(家庭用)は、「PlantRECIPE」シリーズで展開している。「PlantRECIPEキーマカレー」「同欧風カレー」「同トマト煮込み」「同きのこクリームパスタソース」「同ソイハヤシ」をラインアップしている。 一押し商品の「…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:カゴメ 植物性タンパク質訴求
その他加工食品 特集 2023.09.23カゴメは今秋、「カゴメプラントベース」シリーズ主力のカレー5品をリニューアルする。ボディメークや健康志向により高まる植物性タンパク質摂取ニーズに対応する。商品パッケージ正面に「植物性たんぱく質〇〇g」と表記し、一部商品は大豆ミートなど大豆素材を増量す…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:マリンフード 強み生かしブレンドタイプ展開
乳製品 特集 2023.09.23マリンフードは、自社開発のチーズ代替素材「スティリーノ」を活用した多彩な商品で、プラントベースフード市場を開拓する。動物性原材料を一切使用しないビーガン対応の商品のほか、「スティリーノ」とチーズを混合したハイブリッドチーズともいえる独自の商品も展開し…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:マルコメ 普及進む「大豆のお肉」
その他加工食品 特集 2023.09.23味噌のトップメーカー、マルコメが展開する代替肉「ライズラボ大豆のお肉」シリーズ。培った大豆加工の技術を生かし、多彩な形状・仕様の素材型商品や調味料をセットした「惣菜の素」を、多彩に展開する。 各アイテムとも4~7月の売上げが堅調に推移する中、前年比…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:ニップン 加工品に新ブランドを
その他加工食品 特集 2023.09.23ニップンがプラントベースフード市場で展開する家庭用・業務用の商品群は、着実に販路を拡大している。豆腐ベースの新素材「ソイルプロ」は23年10月に4年目を迎えるに当たってさらなる成長に向けた新製品の投入などを行っている。 前期(23年3月期)の販売実…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:三育フーズ 業務用の販路開拓強化
その他加工食品 特集 2023.09.23三育フーズは穀物・卵乳菜食のポリシーを掲げ、植物タンパク食品、豆乳、クッキー、ごま加工品などを製造。主に市販用で発売しているが、新たな販路開拓としてそれぞれの商品の業務用の強化を目指している。 リンケッツは菜食、肉食制限の人たちのための植物性タンパ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:くらこん ビーガン向け商品展開
その他加工食品 特集 2023.09.23くらこんは動物性原料・化学調味料を一切使わず、豆や海藻を主体とした全品がビーガン対応のヘルシー商品ブランド「Good for Vegans」を展開している。 プラントベースフードとして業界でいち早く商品化したことで認知率は高く、取扱店舗は年々増加傾…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:日清食品 「プラントベースうなぎ 謎うなぎ…
その他加工食品 特集 2023.09.23日清食品ホールディングスが開発した「プラントベースうなぎ」がプラントベースフード市場で注目されている。7月には日清食品から「プラントベースうなぎ 謎うなぎ」として、オンラインストアで1000セット限定で販売されると1分足らずで完売となり話題になった。…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:伊藤ハム 代替肉商品の喫食機会創出
その他加工食品 特集 2023.09.23伊藤ハムの大豆ミート商品は、家庭用商品では「まるでお肉!伊藤ハムの大豆ミート」シリーズのブランドで展開している。 23年春からパッケージに「大豆ミート食品類JAS」マークを掲載するとともに「からあげ」「メンチカツ」の2品は、より肉らしい食感・味わい…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:創健社 国内最多のジャンル展開
その他加工食品 特集 2023.09.23自然・健康食品を多数手掛ける創健社では、プラントベースの概念をくみ入れた植物由来食品を40年以上にわたり展開。プラントベース設計の商品にはロゴマークを付けて展開しており、23年8月現在、関連商品は約50品にのぼる。いずれも健康とおいしさを両立し、NB…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:ヤヨイサンフーズ 外食への提案も推進「イー…
その他加工食品 特集 2023.09.23ヤヨイサンフーズは大豆ミートを使用した「イートベジ」シリーズのラインアップ拡充とともに、品質のブラッシュアップを続けている。今期は、主力販路の中食、給食のほか、インバウンド需要の拡大で盛り上がりを見せる外食にも導入を図っていく考えだ。 直近4~7月…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:月島食品工業 卵不使用・植物性カスタード
乳製品 特集 2023.09.23月島食品工業はPBFのおいしさづくりに貢献する横断型製品ブランド「Poff(ポフ)」をグループ各社で展開、植物性バターや生クリーム、ラードなど多彩なラインアップを揃える。5月からは卵などの動物性素材を使用しないチルド用植物性カスタードクリーム「プラボ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:ミヨシ油脂 業界初の植物性鶏油「ボタノバ」
食用油 特集 2023.09.23ミヨシ油脂は動物性油脂の特徴やおいしさをプラントベースで再現する「botanova(ボタノバ)」ブランドを展開。植物由来のバターやラード、牛脂などを揃え、いずれも動物性の「おいしさ」を実現している。7月からは鶏油(チーユ)のおいしさを高いレベルで再現…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:不二製油 「MIRACORE」 だしなどで…
乳製品 特集 2023.09.23●技術ブランド「MIRACORE」 国内PBFが今後、さらに伸長するためには、おいしさや喫食シーンの拡大はもちろん、動物性食特有の「満足感」を実現することも重要だ。大豆タンパクや油脂に関する優れた技術や知見を保有し、多岐にわたるPBF製品群を展開す…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:キユーピー 「GREEN KEWPIE」新…
調味料 特集 2023.09.23●今後は領域拡大も キユーピーは今春から、プラントベースフードなど“サステナブルな食”を展開する新ブランド「GREEN KEWPIE」を始動、既存で注目のプラントベースエッグ「HOBOTAMA(ほぼたま)」に加え、植物由来のドレッシング2品を提案し…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:三栄源エフ・エフ・アイ 多彩な商品群強み
特集 素材 2023.09.23●課題解決や開発支える 三栄源エフ・エフ・アイは食品添加物や食品素材など多彩なラインアップを活用し、プラントベースフードにおける課題を解決する。プラントベースミルクには高機能デキストリン「スマートテイスト」や甘味料製剤「サンナチュレ」シリーズ、マス…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:J-オイルミルズ 「食べるサス活」発足
食用油 特集 2023.09.23●市場活性化、認知向上へ J-オイルミルズは世界的PBFブランド「Violife(ビオライフ)」を21年秋から展開。健康感や環境負荷低減に加え、おいしさを追求した植物性チーズとして高い評価を得ている。また、PBF市場拡大に対し、さまざまなアプローチ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:日成共益 副産物を有効活用
特集 総合 2023.09.23●「エバープロ」や「RPP」 積極的に展開 日成共益はPBFの原料として米国産の大麦と米タンパク濃縮物「Everpro(エバープロ)BR」と中国産「ローストピーナッツプロテイン(RPP)」を積極的に展開していく。中国はピーナツオイルの使用が盛んで、…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:池田糖化工業 「プラントdeリッチ」3品ラ…
特集 総合 2023.09.23●特設サイトも開設 池田糖化工業は、PBFの課題を解決する素材ブランド「プラントdeリッチ」を3月に新発売した。 「プラントdeリッチ」は、“PBFをおいしくしたい”という思いを込めて開発された、業務用プラントベース製品のブランド名で、植物性の食…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:オザックス 豪州v2foodの日本向けチル…
その他加工食品 特集 2023.09.23豪州のv2foodのプラントベースフード(PBF)製品を扱うオザックスは、今後も主にミンチ製品食材として提案を展開する方針だ。彼らの焦点は、製品単品の拡販ではなく、ユーザーの商品に組み込まれることによって総使用量を増やすことにある。 これまで主に外…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:ユニテックフーズ 「ニクベジ」を訴求
特集 素材 2023.09.23●動物肉に近い食感再現 ユニテックフーズのグループ会社であるテイスタブルでは、植物性食品のオリジナルブランド「NIKUVEGE(ニクベジ)」を主に冷凍食品として、業務向け、小売向けに提案している。ラインアップはひき肉の代わりに使用できるそぼろやハンバー…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:小川香料 多様な形態に対応
特集 素材 2023.09.23●調味料・香料で開発支援 小川香料は、プラントベースフード(PBF)向けに糖類とアミノ酸の加熱反応を応用したうま味濃厚調味料「OGテイスト」シリーズを提案しており、順調に採用実績を伸ばしている。 同シリーズは、ペーストタイプの「OGテイストJM N」、…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:日本アクセス 売場へ独自色打ち出す
特集 卸・商社 2023.09.23●PBFの壁作らない提案を 日本アクセスはPBF市場活性化のため強みの低温度帯による専売品やオリジナル品を含めた売場のコーナ提案で独自色を打ち出す。同時に業務用ではあえてPBFをうたわず植物性原料だけで作った鶏の唐揚げ風「謎唐(なぞから)」や有名シ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:国内PBF市場 成長鈍化も再加速へ
特集 総合 2023.09.23◆地球規模のサステナブル性実現 独自の機能性も続々発見 国内PBF市場は20年の「フードテック元年」以降、急速に伸長。付帯するさまざまな付加価値の中でも、健康価値やSDGs・サステナブルとの高い親和性、フードダイバーシティへの対応力や植物性食へのポ…続きを読む
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代替食・プラントベースフード特集:注目ベンチャーに聞く=グリーンカルチャー・…
特集 総合 2023.09.23◇グリーンカルチャー・金田郷史代表取締役CEO ◆本気で向き合う“仲間”を 過渡期にある市場を独自技術や視点によりけん引するのが、ここ数年、高い注目を集めるフードテックベンチャーだ。多額の企業投資や協働・資本提携に代表されるように、次世代市場のリ…続きを読む