プラントベースフード/代替食特集
肉やチーズ、バターや卵などの動物性食品を、大豆やエンドウ豆などの植物性素材で再現するプラントベースフード(PBF)は依然として世界規模で大きく伸長、進化する次世代食として注目を集めている。環境問題・人口問題へ関心増や、健康志向などを背景に世界的な広がりをみせる中、国内でも特に「フードテック元年」とされる20年以降、急速に認知が向上。参入企業はこの2年間で大きく増加し、開発技術やマーケティング、製造設備などへの投資も活発化しており、一大市場への下地が整いつつある。(村岡直樹)
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◆プラントベースフード/代替食特集:進化する次世代食 人類・地球の未来保護を
総合 2022.09.05◆一大市場へ下地着々 肉やチーズ、バターや卵などの動物性食品を、大豆やエンドウ豆などの植物性素材で再現するプラントベースフード(PBF)は依然として世界規模で大きく伸長、進化する次世代食として注目を集めている。環境問題・人口問題へ関心増や、健康志向…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:小売・卸の取組み
総合 2022.09.05小売・卸分野でもPBFへの視線は熱い。最大の買い場であるスーパーマーケットでは関連商品が各温度帯で売場に浸透し、コンビニエンスストアでも健康訴求を軸に有力各チェーンが魅力を発信している。オリジナル商品を展開、普及へ尽力する日本アクセスの取組みと合わせ…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:小売=スーパー 関連商品が売場に浸透
小売 2022.09.05●購入動機はさまざま 植物由来フードは、スーパーの各カテゴリーに着実に浸透している。関連商品を集積したコーナーは、常温・冷蔵・冷凍の各温度帯に見られるほか、定番棚に通常品と並んで陳列される商品も出始めている。 大豆ミート関連品は、加工肉の一ジャン…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:小売=CVS 継続摂取を提案
小売 2022.09.05●需要開拓、栄養素バランスに着目 コンビニエンスストア(CVS)は大豆ミートを中心にプラントベースフード(PBF)を使って商品の健康訴求にも工夫を凝らす。ローソンが大豆ミートや豆腐干など大豆関連の食材を使った商品によるフェアで継続的にタンパク質を摂…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:卸=日本アクセス 売場に刺さる価値を創出
卸・商社 2022.09.05●PBF普及・拡大へ提案強化 日本アクセスは、20年に大豆100%のオリジナル商品「MALdeMEAT(マルデミート)」を開発し代替肉市場に参入。家庭用・業務用両面から卸として新市場を創出してきた。今年は肉不使用の唐揚げベース「謎唐(なぞから)」を…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:キユーピー 植物由来エッグけん引
乳肉・油脂 2022.09.05キユーピーは21年夏から、卵の彩りや食感、風味を植物由来で再現する「HOBOTAMA(ほぼたま)」を展開している。フードサービス(業務用)分野に加え、今春からは市販用にも参入している。 同社ではタマゴ分野で国内屈指のノウハウを持ち、同シリーズでは技…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:くらこん ヴィーガンへ健康訴求
水産加工 2022.09.05くらこんの「Good for Vegans」は動物性原料・化学調味料を一切使わず、豆や海藻を主体とした全品がヴィーガン対応のヘルシー商品ブランド。 動物性原料不使用だけでなく、栄養価の高いキヌアやもち麦、グルテンフリー原料、Non-GMO原料など、…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:ミヨシ油脂 動物油脂のおいしさ再現
乳肉・油脂 2022.09.05ミヨシ油脂では動物性油脂の特徴やおいしさをプラントベースで再現する「botanova(ボタノバ)」を展開。バターやラード、牛脂風味の3品を揃える。同ブランドでは長年蓄積した技術やノウハウを結集し、動物性油脂の「おいしさ」を徹底分析。製菓・製パン、加工…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:日成共益 素材をバラエティー化
農産加工 2022.09.05日成共益は粒状エンドウ豆タンパク質や、そら豆タンパク質をPBF(プラントベースフード)の疑似肉としてアプリケーション提案をしている。エンドウ豆やそら豆を原料にミンチ(小)からチャンク(大)まで用途別の粒状を用意している。ミンチはハンバーグのパテの結着…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:伊藤ハム おいしさの追求は必須
農産加工 2022.09.05伊藤ハムの大豆ミート商品は、家庭用商品では「まるでお肉!大豆ミート」シリーズのブランドで大豆ミートの「やわらかカツ」「ハムカツ」「肉だんご甘酢あん」「メンチカツ」「からあげ」「ナゲット」「ハンバーグデミグラスソース」「こく旨カレー」「濃厚シチュー」に…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:ヤヨイサンフーズ 「イートベジ」に豚カツ
冷凍・チルド 2022.09.05大豆ミートを使用した「イートベジ」シリーズを展開しているヤヨイサンフーズは、7月から秋冬の新商品として「イートベジ 大豆ミートのまるで!豚カツ80」=写真=など計3品、リニューアル品として「同 大豆ミートの肉団子(5種の野菜入り)35R」を発売してい…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:カゴメ 食品・飲料で品揃え強化
農産加工 2022.09.05カゴメは、浸透が進むプラントベースフードに注力する。 食品事業では、味覚面でユーザーから高い支持を得る「プラントベース」シリーズのラインアップを強化する。 飲料事業では今春、植物性ミルクの新ブランド「畑うまれのやさしいミルク」を投入するなど、強化…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:ユニテックフーズ 素材開発、品質向上図る
総合 2022.09.05ユニテックフーズは食感や結着性、弾力感、風味など、さまざまな角度からプラントベース食品(PBF)の開発や品質向上に貢献する素材を提案している。 同社の主力商品の一つであるメチルセルロースは、従来はフライ製品のパンク防止、畜肉・魚肉練り製品の結着性向上や…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:マリンフード 「スティリーノ」需要拡大
乳肉・油脂 2022.09.05マリンフードが製造・販売する植物性チーズ「スティリーノ」のニーズが高まっている。チーズよりも安価に提供できる価格訴求力に加え、健康志向・環境配慮などの付加価値提案で「コストも重要だがライフスタイルも重視したい」という顧客インサイトを巧みにとらえている…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:不二製油 おいしさ軸に据え普及
農産加工 2022.09.05不二製油は大豆タンパクや油脂に関する優れた技術や知見を保有、大豆ミートをはじめとする多彩なPBF製品群を長く手掛けている。創業以来70年以上にわたり植物性素材を核とする事業を展開、今夏は「おいしさ」を軸に据えた市場拡大や普及への成長戦略を発表。フラッ…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:オリエンタル酵母工業 発酵効果で大豆臭軽減
調味 2022.09.05オリエンタル酵母工業が外食向けに展開する「PF(プランフード)」シリーズは、健康に配慮した製品開発を目指したプロジェクトチームから生まれた。「健康や食生活をプランする」「健康をまるごと提案する」「健康においしく食べていただく」という思いを込めた。 …続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:ニップン 素材・加工品の両軸展開
農産加工 2022.09.05ニップンが“豆腐を由来とした新しいタイプの植物性タンパク素材”としてプラントベースフード市場で展開する「ソイルプロ」は、順調に販路を広げている。素材の「ソイルプロ そぼろタイプ」は豆腐のうまみ、風味がありつつもくせのない味が評価を得ているようだ。半面…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:日本ハム カテゴリー定着目指す
農産加工 2022.09.05日本ハムの大豆ミート商品(家庭用)は、「ナチュミート」ブランドとして計11品をシリーズ化している。ラインアップは、22年3月の新製品では「メンチカツ」「から揚げ」「ハンバーグデミグラス風」「ミートボールトマト味」「ディナーブルスト」「餃子」「焼売」の…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:大塚食品 タッチポイント広げる
農産加工 2022.09.05大塚食品は、大豆でつくった動物性原材料不使用の肉代替食品「ゼロミート」シリーズのタッチポイントの拡大に取り組む。家庭用(市販用)での冷凍食品のラインアップ拡充や「デニーズ」などの外食チェーンでのメニュー展開が進むなど、家庭用・業務用の両面で展開する同…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:J-オイルミルズ 「ビオライフ」多彩提案
乳肉・油脂 2022.09.05J-オイルミルズは世界的プラントベース食品ブランド「Violife(ビオライフ)」の植物由来チーズ・バターなど、多彩なラインアップを家庭用・業務用で展開している。21年9月から関東エリアでの先行発売を経て、22年3月から全国展開するなど順調に規模を拡…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:三育フーズ ビーガン特化品を開発
農産加工 2022.09.05三育フーズはセブンスデー・アドベンチスト教団を母体とした食品メーカーで、卵乳菜食を提案している。植物性大豆タンパク製品では「大豆のハム」やソーセージタイプの「リンケッツ」など、特色ある製品を製造販売している。 6月、ビーガン(純菜食)に特化した新し…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:創健社 PBFの先駆者的存在
調味 2022.09.05創健社では、プラントベースの概念を取り込んだ植物由来食品を長く展開、注力ジャンルとして活性化を図っている。 8月現在、PBF関連商品は45品にのぼり、いずれも健康とおいしさを両立。一貫した価値訴求に加え、健康や環境に貢献する商品開発を長く推進し、P…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:三栄源エフ・エフ・アイ 大豆ミートの課題解…
総合 2022.09.05三栄源エフ・エフ・アイは多彩な製品を活用し、大豆ミート食品の開発における大豆タンパク由来の臭いや苦味のマスキング、畜肉に近い風味の再現といった特有の課題を解決する。 香辛料抽出物・調味料製剤「マスキングベースSP.23-2951FG」は、香辛料抽出…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:一正蒲鉾 ウニ・イカ味わい拡充
水産加工 2022.09.05一正蒲鉾は得意とする水産練り製品の生産技術を生かし、漁獲量が減少し希少性が増す水産資源を代替する商品の開発・提案に注力している。コンセプトは“ネクストシーフード”。SDGsが掲げる持続可能な社会の実現に向け、ESG経営を推進する同社は、環境対応と同時…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:サンスウィート 色味・風味・食感を向上
農産加工 2022.09.05米国カリフォルニアに本拠地を置くプルーンの生産農協団体で100年以上の歴史を誇る、サンスウィート社の日本法人であるサンスウィート・インターナショナル日本支社は、プラントベースフード(PBF)市場形成が急速に進む中、食の未来を解決する食材としてプルーン…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:月島食品工業 「ポフ」でおいしさ再現
乳肉・油脂 2022.09.05月島食品工業は、PBFのおいしさに貢献する食品素材ブランド「Poff(ポフ)」をグループ各社で順次展開している。同ブランドでは17製品に及ぶラインアップを包括、参入が相次ぐ業務用加工油脂業界でも22年8月現在、国内最多(本紙調べ)となる。植物性原料の…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:マルコメ 「大豆のお肉」トレー販売強化へ
農産加工 2022.09.05味噌のトップメーカー、マルコメが展開する大豆ミート「ダイズラボ大豆のお肉」シリーズ。今上半期も前年比2桁増の成長ペースで、好調が続く。特に量販店などの精肉売場で展開するトレーパック販売が拡大しており、業務用の10kg乾燥タイプは前年比50%増と大きく…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:丸大食品 商品選択の幅広げ提案
農産加工 2022.09.05丸大食品の大豆ミート商品(家庭用)は、「大豆ライフ 大豆のお肉を使った豆乳クリーム入りハンバーグ トマトのソース」「大豆ライフ 大豆のお肉を使ったハンバーグ デミグラスソース」「Plant RECIPE(プラントレシピ) キーマカレー」「同欧風カレー…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:小川香料 うまみ・ジューシー感を
調味 2022.09.05小川香料は、うまみ濃厚調味料「OGテイスト」シリーズの新ラインアップとして、「OGテイスト JM」「OGテイスト JM-P」を発売した。 「OGテイスト」は糖類とアミノ酸の加熱反応を応用した濃厚なうまみ調味料のシリーズでタイプ別に5種類、それぞれペース…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:三菱商事ライフサイエンス 「カードラン」で…
総合 2022.09.05三菱商事ライフサイエンス(MCLS)では昨年から、プラントベースフード(PBF)、植物肉のパサつきを抑えジューシー感を出す食感改良の目的で「カードラン」の採用が増え始めた。植物肉の市場は大手を中心にある程度認知されているが、現在は原材料不足による価格…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:PBF向け調味料、「次世代視点」で情報発信
調味 2022.09.05肉・乳・卵などでの製品開発が進む国内PBFだが、需要構造や規模の違いにより市場動向も各分野で当然異なる。また、直近のトピックとして、食感やマスキングはもちろん、決着性や最終商品の原料表示に寄与する副素材・副原料の重要性が増加している点が挙げられる。さ…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:CJバイオ・CJジャパン「TasteNri…
調味 2022.09.05◇おいしさ・表示・海外戦略を後押し 世界的企業・CJグループを母体に持つCJバイオとCJジャパンでは、PBFとの相性に優れる植物性調味料「TasteNrich」シリーズを展開。欧米ではすでに広く浸透しているが、おいしさなどの付加価値アップはもちろん…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:TWO「2foods」
総合 2022.09.05◇おいしさ・表示・海外戦略を後押し 伸長が見込まれるPBFだが、次世代食として既成概念を覆す“次世代視点”での活性化策の可能性にも注目したい。若者層はもちろん、あらゆる世代で価値観が多様化する現代では、興味・関心を喚起するポイントも多岐にわたる。“…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:独自予想・植物肉の未来市場 試金石「3年以…
総合 2022.09.05◆世界ブランド上陸で激戦 健康を軸に環境・人口・食糧問題への関心増、植物素材へのプラスマインド、アレルギー配慮(対応)など、PBFが抱える需要は、肉・乳・卵各ジャンルともに極めて多岐にわたる。今後、日本食糧新聞では、各ジャンルについての将来予想を順…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:注目ベンチャー 変化の1年、新たな“気付き…
総合 2022.09.05◇市場をリードする注目ベンチャー 日進月歩で進化する市場の中で、最先端での市場拡大策を進めているのが、フードテックベンチャーだ。異業種を含めた多岐にわたる企業からの投資や、協働・資本提携はもちろん、素材のサプライヤーとして業界を下支えしている。前回…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:注目ベンチャー=DAIZ 屈指の技術力で市…
農産加工 2022.09.05国内フードテックベンチャーの中でも屈指の独自技術で高い存在感を示すのが、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を展開するDAIZ(ダイズ)だ。穀物ではなく「生きた豆」にプレッシャー(ストレス=過酷な生育条件)を付与することで魅力を引き出す「落合式ハイ…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:注目ベンチャー=グリーンカルチャー
農産加工 2022.09.05◆多岐にわたる価値発信 植物肉「Green Meat」を展開するグリーンカルチャーでは、創業事業のベジタリアン向け専門通販の30万件以上に及ぶ取引実績から得た情報優位性を武器に、開発・技術分野でも存在感を発揮している。今夏からは一般向けもスタートし…続きを読む
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プラントベースフード/代替食特集:注目ベンチャー=ネクストミーツ PBFとの…
農産加工 2022.09.05ネクストミーツはコロナ下の20年6月に設立、以降、急速に業界内での存在感を高めている。展開する植物肉「NEXT MEATS」は国内外での展開に加え、外食・中食・市販用の幅広いジャンルで活躍。強力なブランディング力を武器に、国内を代表するPBFブランド…続きを読む