近畿中四国業務用低温卸流通特集

清涼飲料 2021.06.05

 ◆市場規模は10年前水準に
 2020年の食品産業界は新型コロナウイルス対策一色に染まった。日本の社会活動は停止と始動を繰り返し、家庭用市場には極端な巣ごもり需要が起きたが、業務用市場は見通しが立たなくなった。昨年のこの時期には「早ければ1年後」「遅くても21年後半に」と業務用市場の一定回復に期待する声も聞かれたが、年末年始の書き入れ時、2年連続で春の宴会需要とゴールデンウイークの行楽商機を見送った上、視界不良の環境は今も続いている。21年の折り返しに業務用卸各社と総合卸低温・フードサービス部門の20年度実績、コロナ禍での思いや対策による変化をまとめた。(近畿中四国エリア・業務用低温卸流通取材班)