サステナビリティ特集
●需要創造・機能向上・商慣行是正など、多面的効果に期待
2015年の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、世界規模で持続可能な経済や社会へ再構築が急速に進む中、サステナビリティへの取り組みが本格化している。
従来、この領域は社会貢献のイメージが先行してきたが、少子高齢化や労働力不足、資源・エネルギー供給問題、地方の衰退など山積みの課題に直面するわが国にとって、持続可能な社会システムの実現は、避けて通れないテーマといってよい。
ライフラインの中核を成す食品産業がそれに向けた事業活動の再構築を図り、イノベーションの推進で課題解決に努めることは、社会的な責務であると同時に、あらゆるステークホルダーの信頼や評価を得るためのポジティブな指針となる。
本業を通じたサステナブルへの取り組みは資源と環境を守るだけでなく、企業の需要創造やコスト削減へ向けた機能・競争力の強化、従業員の活力向上、非効率な商慣行の是正、伝統的な食文化の継承など、多面的なメリットをもたらすはずだ。
新型コロナウイルスの感染拡大で一変した社会や産業の再生を果たすためにも、サステナビリティは重要なキーワードとなる。本特集では製配販3層や行政の持続可能性への取り組みを通じ、食品業界が目指す未来の姿を展望した。
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◆サステナビリティ特集:SDGs、本業の在り方示す 多面的効果に期待
総合 2021.08.31●需要創造・機能向上・商慣行是正など、多面的効果に期待 2015年の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、世界規模で持続可能な経済や社会へ再構築が急速に進む中、サステナビリティへの取り組みが本格化している。 従来、この領域は社会…続きを読む
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サステナビリティ特集:明治HD・川村和夫CEO 長期的な地球環境の課題認識し…
菓子 2021.08.31◇明治ホールディングス・川村和夫CEO ◆「明治ROESG」事業成長とサステナビリティ活動 グループスローガン刷新「健康にアイデアを」 明治ホールディングスは、長期的な地球環境の課題を認識し、持続可能な社会に貢献するため、2050年に向けた明治グ…続きを読む
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サステナビリティ特集:国分G本社・國分泰孝取締役副社長 サステナブル、次の1…
卸・商社 2021.08.31◇国分グループ本社・國分泰孝取締役副社長 国分グループ本社は持続可能な社会の実現に向け、SDGsを取り込んだ経営戦略を加速する。昨年9月にSDGsステートメントおよび六つのマテリアリティを策定。環境とエネルギー削減に配慮したサプライチェーンの構築や…続きを読む
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サステナビリティ特集:イオン・三宅香氏 協業の領域を拡大 消費者・取引先と緊…
小売 2021.08.31◇イオン・三宅香環境・社会貢献責任者 イオンは、18年に策定した脱炭素ビジョン2050をはじめ、グループを挙げて幅広いテーマのサステナビリティ活動に取り組んでいる。環境保全や食品廃棄ロスへの社会的な関心が一段と高まる中、これからの活動は顧客とも取引…続きを読む
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サステナビリティ特集:取組み推進、理解・共感の浸透が課題 日食動向調査室・企…
総合 2021.08.31食品界の大手企業、有力企業がサステナビリティ(持続可能性)の取り組みを推進するに当たって課題に感じていることは、従業員、取引先をはじめとしたステークホルダー(関係者)の理解・共感の浸透であることが、日食動向調査室の企業アンケート(21年7月実施)の結…続きを読む
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サステナビリティ特集:プラントベースフード “地球に優しい”新たな食分野
農産加工 2021.08.31◇持続可能性を支える重要キーワード(1)プラントベースフード ◆世界的に高まる重要性 背景に持続可能性への関心増 持続可能性への関心が強まる中、植物性素材由来のプラントベースフード(PBF)の重要性が世界的に高まっている。サステナビリティの側面に…続きを読む
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サステナビリティ特集:食品ロス削減 SDGs踏まえ目標クリアへ
総合 2021.08.31◇持続可能性を支える重要キーワード(2)食品ロス削減 食べられる状態であるにもかかわらず廃棄されるフードロス。その国内発生量は近年、徐々にだが減少を続けている。食品リサイクル法、食品ロス削減推進法の関連2法の下で「事業系食品ロス削減目標」が定められ…続きを読む
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サステナビリティ特集:食品ロス削減=ロス視点で市場創出 拡大するマッチングビ…
総合 2021.08.31フードロス削減の有効策として期待が大きいのが、廃棄される恐れのある商品を抱える食品事業者・生産者と消費者間の売買をインターネット上でつなぐマッチングビジネスだ。既存の食品流通になかった新たな需給形態をロス削減の視点で生み出し、市場創出に成功している。…続きを読む
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サステナビリティ特集:食品ロス削減=レット 応援購入、口コミ好評
総合 2021.08.31◇ロス視点で市場創出 拡大するマッチングビジネス レット(東京都港区)は、フードロス削減のための電子商取引アプリ「LET(レット)」を運営している。出品者は農家や漁師などの生産者をはじめ、八百屋、食肉問屋、生鮮市場や小売業者で、いわゆる訳あり品や規…続きを読む
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サステナビリティ特集:食品ロス削減=コークッキング 消費者の実感呼ぶ「TAB…
総合 2021.08.31◇ロス視点で市場創出 拡大するマッチングビジネス フードシェアリングプラットフォーム「TABETE」を運営するコークッキング(東京都港区)。飲食店や惣菜店がその日の販売ロスになりそうな料理や弁当を「TABETE」の専用アプリへ出品し、消費者はスマホ…続きを読む
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サステナビリティ特集:食品ロス削減=アステリア アプリで製造現場DX
総合 2021.08.31デジタルトランスフォーメーション(DX)によるフードロス削減の好例として挙げられるのが、生産予測の精度向上に伴う歩留まりの改善だ。だが多くの中小メーカーにとってハードルは低くない。 そんなメーカーに、ソフトウエア開発を手がけるアステリア(東京都渋谷…続きを読む
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サステナビリティ特集:省プラ・脱プラ=日本テトラパック・鍜治葉子氏 サステナ…
機械・資材・IT 2021.08.31持続可能性を支える重要キーワード(3)省プラ・脱プラ ◇日本テトラパック・鍜治葉子執行役員マーケティングディレクター 食品加工処理機器および紙容器充填(じゅうてん)包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパックは、低炭素・循環型経済の実現に…続きを読む
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サステナビリティ特集:省プラ・脱プラ=TBM 石灰石由来の「LIMEX」飲料…
機械・資材・IT 2021.08.31TBMが製造・販売する石灰石を主原料にした「LIMEX(ライメックス)」は、旭化成パックスの飲料カップに「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」の真空・圧空成形グレードが採用された。これにより環境性と機能性を兼ね備えた飲料カップの量産が可…続きを読む
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サステナビリティ特集:省プラ・脱プラ=食品容器 石油由来からの脱却
機械・資材・IT 2021.08.31●代替素材への切り替え進む 水平リサイクル・ラベルレスも 6月に「プラスチック資源循環促進法」が成立(22年4月施行予定)した。深刻化する海洋プラスチックごみ問題や気候変動問題への対応を目的としたもので、プラスチックを取り扱う自治体や事業者が「3R…続きを読む
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サステナビリティ特集:食で持続可能な社会実現へ 三菱食品の戦略
卸・商社 2021.08.31◇三菱食品・榎本孝一常務取締役執行役員経営企画本部長 本特集第2部は「流通・行政編」とし、卸売業や小売業、外食チェーン、農林水産省の持続可能へ向けた取り組みを紹介する。2部トップ面では食品卸最大手、三菱食品が取り組むSDGs(持続可能な開発目標)や…続きを読む
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サステナビリティ特集:フェアトレード・エシカル消費 認証制度適用など進む
飲料 2021.08.31◇持続可能性を支える重要キーワード(4)温室効果ガス削減 ◆「コーヒー・紅茶の未来」に向け認証制度適用など進む 持続可能な生産者支援や原料調達目指す ウィズコロナによる家庭内時間の拡大は、コーヒーや紅茶などの嗜好(しこう)飲料の家庭内需要を伸長さ…続きを読む
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サステナビリティ特集:サステナビリティわが社の取り組み
総合 2021.08.31食品業界では、製配販3層はじめ多くの企業間でサステナビリティへ取り組む動きが活発化している。環境負荷軽減やサプライチェーンのムダの排除、ダイバーシティ推進などを通じ、持続可能な社会の実現を目指しつつ、事業の成長も両立させるビジネスモデルの構築を目指す…続きを読む
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サステナビリティ特集:サントリー食品インターナショナル 「ボトルtoボトル」…
飲料 2021.08.31サントリー食品インターナショナルは、PETボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルを加速させるため、「またあえるボトル」プロジェクトを推進している。同プロジェクトによって「ボトルtoボトル」水平リサイクルの「つくる」「つかう」分野に加え、良質な使用…続きを読む
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サステナビリティ特集:エスビー食品 香辛料など持続可能な調達進める
調味 2021.08.31エスビー食品は社会に価値を提供する企業として、永続的に存在し成長し続けるために取り組む社会課題の目標を「エスビー食品ミッション」として掲げている。このミッションのもとESG(環境・社会・ガバナンス)やSDGsの考え方を取り入れ、さまざまな活動を継続し…続きを読む
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サステナビリティ特集:森永乳業 ESG重視経営へ積極策
乳肉・油脂 2021.08.31森永乳業は、同社のグループ10年ビジョンで、「サステナブルな社会の実現に貢献し続ける企業へ」を掲げ、19年度に始まった中期経営計画で「ESGを重視した経営の実践」という基本方針を設定している。事業を通じてサステナブルな社会を実現するために、「7つの重…続きを読む
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サステナビリティ特集:マルトモ 持続的に環境課題考える
水産加工 2021.08.31マルトモは、自然の恩恵を受けて事業活動を行っていることから、環境課題を持続的に考える取り組みを推進している。 07年には、クラゲを活用した環境に優しく保水力の高い土壌改良材「くらげチップ」を開発・商品化し、「森のCSV」に取り組んでいる。その象徴的…続きを読む
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サステナビリティ特集:アメリカ大豆輸出協会 SSAPマークで可視化
農産加工 2021.08.31アメリカ大豆輸出協会(USSEC)は、世界90ヵ国で活動している。13年にはアメリカ大豆サステナビリティ認証プロトコル(SSAP)がスタートした。米国大豆がサステナブルな農法で生産管理されていることを認証する制度で、連邦政府の法規制に基づき土地やエネ…続きを読む
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サステナビリティ特集:ビューティフルスマイル 食品ロス情報発信が奏功
小売 2021.08.31ビューティフルスマイルは、「形が不揃い」「過剰在庫」など廃棄対象の「もったいない」食品を手頃価格で消費者に届けるECサイト「ロスゼロ」を運営する。「割引は作り手のブランド棄損になる」が旧来の常識であり、文美月社長は「創業した18年は『ぽっと出の安売り…続きを読む
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サステナビリティ特集:キッコーマン CO2排出量ゼロ目指す
味噌・醤油 2021.08.31キッコーマンは2050年のCO2排出量ネットゼロを目指す。30年度までの長期環境ビジョンを策定し、CO2排出量を18年比で30%以上減らす。水の使用原単位は11年比で30%以上削減。廃棄物は製造や流通段階で少なくし、環境配慮型商品を展開するなどして、…続きを読む
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サステナビリティ特集:丸美屋食品工業 08年比CO2排出量半減
調味 2021.08.31丸美屋食品工業は20年、売上高比CO2排出量を08年比でほぼ半減した。環境省策定のマネジメントシステムである「エコアクション21」に沿って活動。10年で水使用量も半分に減らした。食品廃棄の再資源化率を倍増し、環境配慮型の商品も年々充実して、売上げも順…続きを読む
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サステナビリティ特集:UCC上島珈琲 SDGs達成に取り組む
飲料 2021.08.31UCC上島珈琲などUCCグループは“カップから農園まで”の一貫したコーヒー事業活動を通じ、おいしいコーヒーを生み出す地球環境を守り、持続可能なコーヒー産業発展やSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け取り組んでいる。 上期には、産地(原料)や焙煎…続きを読む
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サステナビリティ特集:雪印メグミルク 5つのCSR重要課題解決を推進
乳肉・油脂 2021.08.31雪印メグミルクは、「雪印メグミルクグループ企業行動憲章」に基づき、事業活動を通じて、社会とともに持続的に成長していくCSR経営を推進している。五つのCSR重要課題(マテリアリティ)を特定し、事業活動を通じて社会課題を解決し、「社会価値」と「企業価値」…続きを読む
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サステナビリティ特集:ハウス食品グループ本社 製造・物流、消費者間のCO2排…
調味 2021.08.31ハウス食品グループ本社は「人と地球の健康」の実現を目指し、環境負荷を減らす「循環型モデルの構築」とすべての人々が健やかに笑顔で暮らせる「健康長寿社会の実現」を目指し、さまざまな取り組みを行っている。具体的には「持続可能な地球環境」を実現するための取り…続きを読む
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サステナビリティ特集:永谷園グループ 商品改良通じて省資源化
調味 2021.08.31永谷園グループは、市販商品を通じた省資源を進めている。5月から「あさげ」などの賞味期限表示を年月に変更。「鯛だし茶づけ」のプラスチック小袋を紙にするなど、包材でも環境配慮を続けている。独自の環境システムを築いて保全活動、負荷低減を継続・推進している。…続きを読む
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サステナビリティ特集:三和食品 原材料国産化を充実推進
農産加工 2021.08.31群馬県太田市に本社を置く三和食品は、加工わさびの製造をメーンとし、とろろや大根おろしの製造、カット野菜などの野菜加工、調味料製造など幅広いジャンルで事業活動を行っている。地産地消にも積極的に取り組み、地元食材を利用したカットネギや「三日とろろ」などを…続きを読む
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サステナビリティ特集:ネスレ日本 食品ロス削減ボックスなどCSVの実践進む
飲料 2021.08.31ネスレ日本は21年、食品ロス削減を目的とした無人販売機「みんなが笑顔になる 食品ロス削減ボックス」の運用開始や健康志向や環境意識の高まりに対応する新たな選択肢となる「ネスカフェ」“プラントベースラテ”を投入している。これらは、共通価値の創造(CSV)…続きを読む
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サステナビリティ特集:ミツカングループ 配慮品拡充など負荷低減
調味 2021.08.31ミツカングループは、環境に配慮した商品開発を進めて廃棄物などの環境負荷を減らしている。今期はレトルト商材の紙化、ダウンサイズを推進。CO2削減では栃木工場で水力発電を採用。関連法規に応じ、リサイクル率を着実に高めている。 基幹商品の食酢を中心に容器…続きを読む
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サステナビリティ特集:J-オイルミルズ おいしさ×環境×低負荷でよろこび
乳肉・油脂 2021.08.31J-オイルミルズでは企業理念体系で「Joy for LIFE 食で未来によろこびを」を目指すべき未来(ビジョン)として掲げ、“おいしさ×環境×低負荷”で人々と社会と環境へのよろこびを創出することを目指している。 30年度までの長期ビジョンや現中計の…続きを読む
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サステナビリティ特集:キユーピー 重点課題目標設定 グループ全体で実践
調味 2021.08.31キユーピーでは、社会の持続可能性向上と企業の持続的な成長を目指す「サステナビリティの基本的な考え方」を定め、これに基づく「サステナビリティに向けての重点課題」を特定している。重点課題は「食と健康への貢献」「資源の有効活用」「循環気候変動への対応」と位…続きを読む
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サステナビリティ特集:コカ・コーラシステム 導入拡大100%リサイクルPET
飲料 2021.08.31コカ・コーラシステムは、CO2排出量や石油由来原料による新たなプラスチックの削減を目指し、使用済みPETボトルを回収し、新たにPETボトルとして再生する「ボトルtoボトル」などを推進する。 30年までにPETボトルへの新たな石油由来原料の使用ゼロを…続きを読む
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サステナビリティ特集:伊藤園 独自の「茶産地育成事業」に注力
飲料 2021.08.31伊藤園は、同社独自の持続可能な農業モデル「茶産地育成事業」に1976年から取り組んでいる。同事業は、契約を結んだ各地の茶農家が生産した茶葉を同社が全量買い取りする「契約栽培」と、耕作放棄地などを大規模な茶園に造成して茶葉を生産する「新産地事業」の二つ…続きを読む
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サステナビリティ特集:ブルボン 健康増進総合支援企業へ
菓子 2021.08.31ブルボンは、環境保全を含めた“心と体の健康作り”をテーマに、持続可能な未来社会をデザインする健康増進総合支援企業を目指している。事業を通じた活動の主な成果として(1)プラスチック包材の低減(2)地球温暖化防止(3)持続可能な原料調達に取り組んでいる。…続きを読む
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サステナビリティ特集:ギンビス 「お菓子」通して世界平和
菓子 2021.08.31ギンビスは、1930年に錦糸町の菓子メーカーとして誕生。以来、「お菓子に夢を!」という信念の下、独立自尊の精神で社会に積極的に貢献し、国際的な活動にも取り組んできた。経営理念である「International(国際性)」「Independent(独創…続きを読む
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サステナビリティ特集:食で持続可能な社会実現へ 三菱食品の戦略
卸・商社 2021.08.31◇三菱食品・榎本孝一常務取締役執行役員経営企画本部長 本特集第2部は「流通・行政編」とし、卸売業や小売業、外食チェーン、農林水産省の持続可能へ向けた取り組みを紹介する。2部トップ面では食品卸最大手、三菱食品が取り組むSDGs(持続可能な開発目標)や…続きを読む
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サステナビリティ特集:日食協、「サステナビリティ研究会」発足
卸・商社 2021.08.31●環境・SDGs、協調領域に 日本加工食品卸協会は環境・SDGsを卸業界の新たな協調領域に位置付け、対応強化へ向けて「サステナビリティ研究会」(座長=国分グループ本社・古賀秀行経営企画部サステナビリティ推進課長)を5月に発足した。 時岡肯平専務理…続きを読む
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サステナビリティ特集:卸売業の取組み=日本アクセス 本業通じSDGs推進
卸・商社 2021.08.31日本アクセスは、20年4月に「日本アクセスSDGs宣言」を行い、従来型の社会貢献活動だけではなく経営に落とし込み本業を通じた社会的課題の解決に取り組む姿勢を示した。卸として(1)フードロス対策(2)安全・安心な食品の提供(3)ダイバーシティ(4)健康…続きを読む
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サステナビリティ特集:卸売業の取組み=伊藤忠食品 持続的成長が中計目標
卸・商社 2021.08.31伊藤忠食品は、持続可能な社会の実現に向け、企業理念である「健康で豊かな食生活創り」に基づくCSR基本方針を12年に策定した。20年には六つのマテリアリティ(重要課題)を特定し、同年4月に発表した新中期経営計画「Transform2022~領域を超えて…続きを読む
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サステナビリティ特集:「みどりの食料システム戦略」とは 農水省・川合豊彦大臣…
総合 2021.08.31◇農林水産省・川合豊彦大臣官房審議官に聞く ◎転換期を象徴、かつてない総合政策 農林水産省は5月、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現するための中長期ビジョン「みどりの食料システム戦略」を決定した。約30年後の50年に…続きを読む
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サステナビリティ特集:農林水産省 重要国際会議目白押し 食料システムサミット…
総合 2021.08.31今年は食料・農林水産分野に関係の深い、サステナビリティ関連の重要な国際会議が目白押しだ。中でも9月に米国ニューヨークで開催される国連食料システムサミットには、各国要人が集まる。“食料システムの変革”を中心議題とする初の首脳級国際会議だけに、世界から注…続きを読む
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サステナビリティ特集:小売・生協の取組み=事業の柱に位置付け
小売 2021.08.31小売各社や生協は、サステナビリティを経営や事業の柱の一つとして位置付け、ビジョンや中長期の目標を設定し、幅広い分野で取り組みを進めている。環境配慮や持続可能な原料調達、CO2削減などで大規模な取り組みに着手するとともに、現場で消費者に最も近い存在とし…続きを読む
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サステナビリティ特集:小売・生協の取組み=SM 顧客・地域に密着した役割
小売 2021.08.31SMは生活者と直接の接点を有する小売業の中でも、生活圏に近く地域に密着した業態という特色がある。サステナビリティに関する活動は広範にわたる中、顧客接点や地域とのつながりを重視するところがSMならではの特色だ。また、カーボンニュートラルの実現を目指す社…続きを読む
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サステナビリティ特集:小売・生協の取組み=CVS 中長期計画を策定
小売 2021.08.31CVS各社はサステナビリティを経営の柱に据え、中長期的な目標も策定し、規模の利点を生かして温室効果ガス削減や食品ロス・廃棄ロス削減、容器包装材でのプラスチック使用削減、貧困対策などに取り組む。組織体制を整え、具体的な取り組みも着実に進めている。各社、…続きを読む
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サステナビリティ特集:小売・生協の取組み=生協 「コープSDGs行動宣言」具…
小売 2021.08.31生協のサステナビリティに対する取り組みは、314の会員生協へ向けた商品供給と会員生協の組合員活動などの支援、全国的な事業活動方針の策定を主な事業としている日本生活協同組合連合会(日本生協連)が中心的な役割を担っている。今年は「コープSDGs行動宣言」…続きを読む
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サステナビリティ特集:外食=モノから人と組織へ DX化で店舗運営や販売の進化…
外食 2021.08.31◆プラスチック製品の削減に拍車 世界中で環境保護に対する意識が高まっている。近年、これまで人々が経験しなかったような気象災害や環境汚染などが、報道やインターネットを通じて伝えられており、日本でも多くの人々が気候変動のような地球規模の現象を現実のもの…続きを読む
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サステナビリティ特集:SDGsセミナー開催 食品ロス削減への取り組み
総合 2021.08.31日本食糧新聞社では、紙面でのサステナビリティ特集だけではなくSDGsに関連するセミナーも開催し、政府・産業界の第一人者からサステナビリティに関係するさまざまな取り組みを講演いただくことで、その内容を広く業界関係者に認知していただく取り組みを進めている…続きを読む
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サステナビリティ特集:SDGsセミナー=農水省・太田豊彦氏 食品リサイクルル…
総合 2021.08.31◇太田豊彦農林水産省食料産業局長 ●「食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢」 事業系削減へ連携急務 食品ロス(可食部)の発生量は18年推計で600万t、国民1人当たりでは年間およそ47kg廃棄していることになる。 このうち、農水省が管轄する事業系…続きを読む
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サステナビリティ特集:SDGsセミナー=日本コカ・コーラ・田中美代子氏 30…
総合 2021.08.31◇田中美代子日本コカ・コーラ広報・渉外&サスティナビリティー推進本部副社長 ●「社会課題の解決に向けて推し進める『コカ・コーラ社の“容器の2030年ビジョン”』とは」 容器軽量化で削減図る 米国のザ・コカ・コーラ・カンパニーは18年1月、清涼飲料…続きを読む
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サステナビリティ特集:SDGsセミナー=コープこうべ・益尾大祐氏 SDGs取…
総合 2021.08.31◇益尾大祐生活協同組合コープこうべ執行役員 ●「コープこうべの環境チャレンジ目標“エコチャレ2030”と『地域・組合員と進める食品ロス半減』」 「もったいない」を深耕 コープこうべは、阪神・淡路大震災の翌年の1996年に「コープこうべ環境憲章」を…続きを読む
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サステナビリティ特集:SDGsセミナー=櫻庭英悦EPAC代表理事 国境炭素税…
総合 2021.08.31●「地球環境の負荷軽減に資する実現可能な容器包装のあり方」 代替プラで改善目指す 食品ロスの削減に求められる容器包装は、「品質・鮮度保持機能の向上」といえるが、安全性の確保や環境への配慮が大前提だ。 現在、プラスチックごみ問題とCO2削減問題がま…続きを読む
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サステナビリティ特集:クラウン・パッケージ 環境配慮容器で社会貢献
機械・資材・IT 2021.08.31クラウン・パッケージは「環境に優しいパッケージにて社会に貢献する」という企業理念に基づき、資源の使用量と廃棄物削減(3R推進)、プラスチック使用量の削減(脱プラ・減プラ)、未利用資源の有効活用とCO2排出量の削減に積極的に取り組んでいる。幅広い環境対…続きを読む
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サステナビリティ特集:味の素AGF 真の国産コーヒー目指す
飲料 2021.08.31味の素AGF(AGF)は17年6月から、鹿児島県奄美群島に位置する徳之島で「徳之島コーヒー生産支援プロジェクト」に取り組んでいる。同プロジェクトは、「他にはない日本産のコーヒーを作りたい」という吉玉誠一徳之島コーヒー生産者会代表の思いに、同社と伊仙町…続きを読む
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サステナビリティ特集:加藤産業 「豊かな食生活」の提供を
卸・商社 2021.08.31加藤産業は、ESG(環境・社会・ガバナンス)に取り組み、SDGs(持続可能な開発目標)を達成することにより、グループのミッションである「豊かな食生活」を提供し、人々の幸せを実現することを目指す。ミッションを達成するために「食のインフラ」になる、「食の…続きを読む
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サステナビリティ特集:味の素冷凍食品 「健康・栄養」で生活者貢献
冷凍・チルド 2021.08.31冷凍食品の基本価値に味の素グループ独自の付加価値を合わせてASV(Ajinomoto Group Shared Value)の実現を目指している味の素冷凍食品では、新たに「健康・栄養」への取り組みや「食品ロス削減」など五つのSDGs観点を盛り込んだ事…続きを読む
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サステナビリティ特集:日本水産 持続可能な水産資源守る
水産加工 2021.08.31日本水産は、16年に特定した三つのマテリアリティ(重要課題)の中でも「豊かな海を守り、持続可能な水産資源の利用と調達を推進する」ことを最重点項目と位置付け、ステークホルダーと連携・協働しながら社会課題の解決に向けて尽力している。 同社のCSR推進体…続きを読む
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サステナビリティ特集:カゴメ 地域社会との共生果たす
飲料 2021.08.31カゴメの「野菜生活ファーム富士見」は、同社が推進する「トマトの会社から、野菜の会社に」を具現化した野菜のテーマパークとなる。来園者は野菜の収穫体験や調理体験などを通じて、野菜に触れ、野菜の魅力を体験できるのが特徴だ。同園は、野菜のチカラを通し、人々の…続きを読む
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サステナビリティ特集:石光商事 200年企業へ関係構築を
卸・商社 2021.08.31石光商事は、経営理念「ともに考え、ともに働き、ともに栄えよう」の実現に向けて創業115年の現在も進化を続ける。日本のコーヒー文化を育成し、世界の食材を扱う専門商社として業務用市場の拡大とともに成長戦略を歩んできた同社だが16年、コーヒーの研究者だった…続きを読む
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サステナビリティ特集:キリンビバレッジ ブランドとCSVを融合
飲料 2021.08.31キリンビバレッジは21年、ブランド戦略と「健康」「環境」を柱とするCSV戦略の融合により、19年から取り組む「パーパス・ブランディング」をさらに進化させる。「生茶」ブランドをCSV(共有価値の創造)の「環境」領域でのフラグシップブランドとして位置付け…続きを読む
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サステナビリティ特集:エア・ウォーター グループ横断でSDGs推進
総合 2021.08.31エア・ウォーターは、社会に不可欠な産業ガス、ケミカル、医療、エネルギー、農業・食品、物流、海水、エアゾールの八つの事業領域を国内外で展開する。2050年のあるべき姿をサステナブルビジョン「地球、社会との共生による循環型社会の実現」と描き、各事業の特徴…続きを読む
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サステナビリティ特集:上野砂糖 有機黒糖売り続ける決意
菓子 2021.08.31上野砂糖の上野誠一郎社長は、「ブラジルのPLANETA VERDE(プラネタベルデ=緑の惑星)社を訪問した際、責任者のエミリオさんが、サトウキビが育つ土を手に取って口にし『うまい』と。その本気で有機に取り組む姿勢を見てライフワークとして売り続けようと…続きを読む
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サステナビリティ特集:日清オイリオグループ 30年に向け環境目標2030
乳肉・油脂 2021.08.31日清オイリオグループは30年に向けた「環境目標2030」を策定しており、「地球温暖化の防止」「資源循環の構築」「植物資源/自然保全」「環境にやさしい開発の推進」の各テーマで目標を設定している。サプライチェーンでの温室効果ガス排出の削減や再資源化の推進…続きを読む
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サステナビリティ特集:森永製菓 マテリアリティ特定、サステナブル経営を
菓子 2021.08.31森永製菓は21年度から、2030年の「ありたい姿」の実現に向けた長期経営計画「2030経営計画」に着手。世界が直面するさまざまな社会課題や激しい環境変化の中、サステナブルな社会の実現を求める声が高まる中、企業パーパスの「世代を超えて愛されるすこやかな…続きを読む
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サステナビリティ特集:アサヒ飲料 ラベルレスボトルを拡大
飲料 2021.08.31アサヒ飲料はラベルレスボトル商品の展開により、CO2の排出量削減やごみの削減など、環境配慮意識醸成に貢献すべく取り組む。同社が販売するラベルレスボトル商品合計の上期の販売数量が前年比2.1倍(156万箱)と好調に推移し、過去最高を更新している。 販…続きを読む
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サステナビリティ特集:ロッテ 新たに歯と口の健康貢献
菓子 2021.08.31ロッテは、「食の安全・安心」「食と健康」「環境」「持続可能な調達」「従業員の能力発揮」の5テーマで国連が掲げるSDGsなど外部イニシアチブに対し2028年までの達成を目指す、中期目標を設定し地球環境と持続可能社会の実現に貢献する。この中期目標に、新た…続きを読む
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サステナビリティ特集:アイルランド政府食糧庁 牧草飼育の高品質な牛肉
乳肉・油脂 2021.08.31アイルランドは、国家的食品サステナビリティプログラム「オリジングリーン」を通じて牛肉の長期供給を保証している。アイリッシュグラスフェッドビーフの多くは野外に放牧され、栄養が豊富に含まれた牧草を食べて育つ。牧草で育てられた牛の肉は、しっかりとした肉らし…続きを読む