メーカーの開発努力で店頭にはいつもトレンド商品が揃う
即席麺は、戦後の復興を終えて高度経済成長期の入口に差し掛かったところに出現し、爆発的な人気を呼んで、たちまち一つの産業として確立した。そして、新しい食文化として、日本国内のみならず世界食として地位を築いている。
即席麺の第1号は「チキンラーメン」で、売り出されたのは1958年8月25日だった。日清食品の創業者、安藤百福氏が苦心の末に開発したもの。「チキンラーメン」の製法は、蒸した麺に味付けをして、油で揚げることで乾燥するという画期的な加工技術だった