創刊80周年記念特集第3部

創刊80周年記念特集:調味料の80年=いりぬか 広がる趣味の領域 若年層ユーザー獲得へ

農産加工 2022.06.30 12424号 66面
ぬか漬けの現在の形は江戸時代初期

ぬか漬けの現在の形は江戸時代初期

 いりぬかとは、生ぬかを煎(い)った製品のこと。ぬか漬けの素として使われ、日本の漬物には欠かせないものだ。精米して出たままの生ぬかは、発酵しやすく保存性が悪いため、煎って「いりぬか」にしてから販売される。
 ぬか漬けは、発酵されたぬか床に野菜を漬け込むことで保存性が高まり、さらに効率的に栄養価を摂取できる食べ物である。余った野菜を漬けることで食品ロスが削減できるぬか漬けは、SDGs(持続可能な開発目標)の趣旨にも沿う食品の元祖ともいえる。

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