創刊80周年記念特集第3部

総合 2022.06.30
創刊80周年記念特集第3部

 日本食糧新聞は、昭和17(1942)年に一県一紙、一業界一紙の整備統合が内閣情報局から打ち出され、農林省関係の統制団体として設立された中央食糧協力会の弘報部から業界関係6紙が廃刊統合され、昭和18年1月1日に創刊された。
 創刊から80年の間に、元号は昭和から平成、令和に、西暦も20世紀から21世紀へと変わり、日本の政治、経済、科学技術、文化、そして食生活は進歩と発展を遂げてきた。現在の日本の食品産業は、明治維新、第2次世界大戦の敗戦というパラダイムシフトに柔軟に対応し、明治維新から155年、戦後77年の2022年も進化し成長を続けている。この80年の日本経済は、敗戦から高度経済成長、バブル経済とその崩壊、さらには、失われた30年と大きな変化の波に見舞われた。高度経済成長では、その象徴とも言うべき、TV、冷蔵庫、洗濯機の「三種の神器」の普及は食品産業にも大きな影響を与えた。TVの普及は食品企業のプロモーションに根本的な変化をもたらし、食品メーカーのCMが国民の共通の記憶となっている事例も多い。冷蔵庫の普及は、現在の冷凍食品の隆盛のインフラとして欠かすことができず、洗濯機に代表される家電製品による家事労働時間の短縮と女性の社会への進出も、食品に大きな変化をもたらした。
 第3部では、「共に歩んで80年」をテーマに、食品卸、食品小売の80年の歩みのほか、主食、国民食、健康食、菓子・デザート、調味料、酒類に着目して加工食品の80年を振り返り今後の展望の礎(いしずえ)とした。

 ◇企業紹介 共に歩んで80年
 ◇企業紹介 ナンバーワン・オンリーワン