全国麺類特集
全国麺類特集:手延べ麺総論=かつてない手延べそうめんが足らない夏
「数年前までは手延べそうめんが余って、どうやって売るか頭を抱えていた。今は、手延べそうめんが足らなくて四苦八苦している」(三輪そうめん生産企業幹部)とため息をつく。少子高齢化はもちろん、生産調整や価格競争で将来が見通せず、後継者不足で生産者が減少。そこにコロナ禍での巣ごもり需要で、手延べそうめんの需要増。需要はあっても供給ができない。「手延べ不足の市場で機械麺が受け皿になっている。手延べである意味は何なのか? 問い直していかないといけない」(兵庫県手延素麺協同組合 井上猛理