全国麺類特集
麺類市場は昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で環境が大きく変化した。感染防止対策として、外出自粛などを背景に家庭用の売上げが伸びた一方で、外食産業、学校・事業所給食など業務用関連の売上げが減少した。21年も日本国内は、引き続きコロナ禍の中にあり、感染者も増減を繰り返して、収束の見通しが立たない状況となっている。そのため、麺類の市場環境としては20年と同様に家庭用への需要が高止まりする半面、業務用は苦戦すると予想されている。家庭用は、ニーズが高まっていることから販売増のチャンスだが、20年実績が大きな増加だったため、前年比で上回るのには高いハードルとなっている。業務用については、感染者数の増加により、緊急事態宣言やまん延防止措置などが出されたため、外食産業の苦境やテレワークなど、社会環境は20年と比べても好転しておらず、厳しい状況が続いていきそうだ。そんな中、宅配やテークアウト需要など、新しい需要への対応がさらに求められてくる。
麺類の家庭用カテゴリーの20年は、乾麺、生麺、冷凍麺、即席麺など、主要カテゴリーで需要が増加した。コロナ禍で、在宅人数、時間が増えたことで、3度の食事を家庭内でとることになったことで、麺類への需要が高まった。カテゴリーによっては、年間通じて売上げが落ちなかったカテゴリーや、春先に大きな売上げを獲得したものの、秋冬になるとやや低調だったカテゴリーなど、状況は違ったが、全体的には拡大した。
業務用はコロナ禍のマイナス影響が直撃した結果となった。外食産業などではよくて前年の7割程度、学校給食は学校の再開に伴い回復したものの、事業所給食はテレワークにより、売上げが減少した。中でも、SM向け中食などは販売順調だった。さらには、外食店などでは、テークアウトなどで利益確保を図った。そのため、メーカーは、新しいニーズに対して、伸びにくい麺の開発などに取り組んでいった。
21年の家庭用市場は、積極的な新商品の展開など行い、前年の大きな実績を目指している。例えばチルド麺では、外食のラーメン店の代替需要獲得を目指した高品質の商品が投入されている。また、今シーズンは、即食タイプの再活性化を図っていく考えだ。冷凍麺では、つけ麺・まぜ麺といった汁なしタイプが伸長していることを受け、各社ともアイテムの充実に取り組む。また、片付け不要などの簡便性を打ち出したトレー付商品の拡充などが行われている。
即席麺では、順調な袋麺の維持・拡大していくことが課題となってくる。そのためには、これまでのように袋麺を使ったアレンジレシピの提案の強化を行い“飽きさせない”取組みが重要となってくる。ほかの加工食品メーカーの素材を使ったレシピの展開や、話題性のあるキャンペーンの実施、袋麺の新たな定番となる商品の育成など活発に行われそうだ。
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◆全国麺類特集:麺類総論=コロナ禍の環境変化へ対応 家庭用好調も業務用苦戦
小麦加工 2021.05.31麺類市場は昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で環境が大きく変化した。感染防止対策として、外出自粛などを背景に家庭用の売上げが伸びた一方で、外食産業、学校・事業所給食など業務用関連の売上げが減少した。21年も日本国内は、引き続きコロナ禍の中にあり、…続きを読む
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全国麺類特集:機械麺総論=20年乾麺類生産量20万t台 中華麺が全体の約1割…
小麦加工 2021.05.31◇21年もそば・中華麺がけん引役予想 原料高騰でそばの価格改定に注目 ●乾麺の需給動向 2020年(1~12月)の乾麺類生産量(原料小麦粉使用量)は、19万6519tで前年比5.6%増と近年においては大きな増加となった。このうち、機械類が13万5…続きを読む
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全国麺類特集:手延べ麺総論=かつてない手延べそうめんが足らない夏
小麦加工 2021.05.31「数年前までは手延べそうめんが余って、どうやって売るか頭を抱えていた。今は、手延べそうめんが足らなくて四苦八苦している」(三輪そうめん生産企業幹部)とため息をつく。少子高齢化はもちろん、生産調整や価格競争で将来が見通せず、後継者不足で生産者が減少。そ…続きを読む
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全国麺類特集:全国乾麺協同組合連合会、通常総会を実施
小麦加工 2021.05.31●「にゅうめんの日」(2月5日)制定 乾麺業界、一層の飛躍図る 全国乾麺協同組合連合会(全乾麺)は、コロナ禍のため書面による「第63回通常総会」を実施した。令和2年度の事業報告・決算と令和3年の事業計画案と予算案を可決承認された。 令和2年度の事…続きを読む
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全国麺類特集:20年度「調理麺」市場7998億円
小麦加工 2021.05.31粉から製麺してスープ・具材も自社調理したこだわりの日持ちしない調理麺(調理済み焼そば、うどん、ざるそば、冷し中華、スパゲティなど)が市場を伸ばして絶好調だ。20年の調理麺市場は7998億円(日本惣菜協会「2021年版惣菜白書」)で惣菜市場全体の8.1…続きを読む
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全国麺類特集:ファミリーマート、調理麺25種のラインアップ
小麦加工 2021.05.31ファミリーマートでは5月上旬、調理麺を温かい麺13種、冷たい麺12種の品揃えをしている。昨年からコロナ禍で外食ができないことから、有名店監修のコラボ商品などバラエティー化に注力して巣ごもり需要を喚起している。 商品で目につくキーワードは温かい麺では…続きを読む
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全国麺類特集:乾麺に関する消費者アンケートin関東
小麦加工 2021.05.31●アンケート項目と回答結果 本誌では、関東・関西地区に在住の生活者をターゲットに「乾麺に関するアンケート」を実施した。関東地区では4月上旬~下旬に行い、栄養士を中心に33人の回答を得た。以下、アンケート調査の結果をまとめた(複数回答・未回答含む)。 (…続きを読む
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全国麺類特集:乾麺に関する消費者アンケートin関西
小麦加工 2021.05.31●アンケート項目と回答結果 関西地区は揖保や三輪などそうめんの産地が多くあり、消費も大きいエリアだ。同地区の消費を探る目的で「乾麺に関するアンケート」を実施した。関東地区では4月上旬~下旬に行い、栄養士を中心に一般の消費者54人の回答を得た。以下、…続きを読む
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全国麺類特集:東京主要問屋=日本アクセス(乾麺) 「全国乾麺蕎麦祭り」実施
小麦加工 2021.05.31●乾麺そばの魅力を発信 日本アクセスは20年度(20年4月~21年3月)の乾麺市場については、前年比12.2%増と前年を大きく上回って推移したと分析する。カテゴリー別では、そうめん・ひやむぎが前年比8.5%増、そばが同19.9%増、うどん・きしめん…続きを読む
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全国麺類特集:東京主要問屋=下田商事 そばカテゴリーの販売強化
小麦加工 2021.05.31●半田めんの伸長続く 下田商事の20年度(1~12月)の乾麺販売実績は、前年比2桁増で着地した。カテゴリー別では、手延べそうめんが前年比10%増、機械そうめんが同8%減、手延べひやむぎが同8%減、機械ひやむぎが同2%増、手延べうどんが同32%増、機…続きを読む
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全国麺類特集:東京主要問屋=国分グループ本社 第11次長計で乾麺を強化カテゴ…
小麦加工 2021.05.31●商品と販促を軸にスキーム構築目指す 国分グループ本社の20年1~12月の乾麺販売実績は前年比2桁増で伸長した。そばと中華麺が前年比で約3割増と大幅な伸長となり、全体をけん引した。そうめん・ひやむぎについても同10%増程度で推移し、トータルで順調だ…続きを読む
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全国麺類特集:大手製粉メーカー=日清フーズ 「戸隠製麺十割そば」新発売
小麦加工 2021.05.31●「熟成極み」シリーズも一新 日清フーズの21年3月期乾麺販売実績は、前年比約1割増での着地を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症対策などによる在宅率や内食率の上昇で「滝沢更科そば」や「川田讃岐麺」「小川山形そば」がけん引役となった。商品タイプ別…続きを読む
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全国麺類特集:大手製粉メーカー=ニップン 基幹商品の販売拡大を
小麦加工 2021.05.31●「堀井監修更科そば」の品評会入賞を訴求 ニップンの21年3月期乾麺販売実績は、前年比2桁増で着地した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、乾麺への需要が高まったこともあり、機械麺、手延べ麺ともに増加したことが要因。今期(22年3月期)については、…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区問屋=コープ東北サンネット事業連合 前期の乾麺実績が異…
小麦加工 2021.05.31●数量11.9%増 金額16.0%増 コープ東北の2020年度乾麺実績は数量11.9%増、金額16.0%増、上期だけで見ると数量16.2%増、金額20.7%増となった。みやぎ生協・コープふくしまは通期で数量15.3%増、金額19.7%増、上期19.…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区問屋=日本アクセス南東北支店 人気高まる高配合そばの多…
小麦加工 2021.05.31●販促強化で昨年をカバー 東北の乾麺の販売実績は、コロナ禍で全社より6ポイント以上よかった。企画、販促がなくて、定番で動いた部分が大きい。欠品の回避が最優先で、さまざまな商品を集めて対応した。そばの40%近い伸びは市場の盛り上がりを反映している。二…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区=戸田久 2月期売上げ15%増に 関東で主力の冷麺好調
小麦加工 2021.05.31戸田久の2月期決算は売上げが上期20%増、下期2%増、通期で15%増と好調だった。商品別売上げ構成比は冷麺60%、生麺30%、乾麺10%。家庭用が9割、業務用1割。前期概況については、上期は家庭内消費が増え、特に伸びが顕著な関東圏で主力の冷麺がよかっ…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区=北舘製麺 国産そば粉の需給安定で生産増
小麦加工 2021.05.31●直営あしろ農場でのそば栽培中止へ 北舘製麺の2月期決算は増収増益、売上げは10%以上伸びた。春先から夏にかけ対応に追われたもののその後落ち着いた。首都圏の伸びが相変わらず顕著で、取引の大きな生協パルシステムがよい例だ。国産そば粉を使った商品づくり…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区=はたけなか製麺 手延べを超えた自信作
小麦加工 2021.05.31●「白石一温麺」通販限定で発売 はたけなか製麺は、名産・温麺の決定版というべき「白石一(いち)温麺」を3月15日発売した。商標登録していたもので、一は新しい麺づくりに賭ける決意にふさわしいネーミング。日清製粉の手打ちうどん専用粉「金斗雲」と強力粉を…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区=白石興産 「手綯うーめん」首都圏の宅配ルートで認知度…
小麦加工 2021.05.31●コープ東北PB商品堅調 白石興産の2月期決算で乾麺売上げは10%増と好調だった。とりわけ上期は備蓄分を出荷して注文に応ずるほどだった。下期は落ち着いた。 商品動向では大容量800gの「蔵王めん道楽」4品が欠品した反省もあって、今シーズンから量目…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区=松田製粉 うどんも加わりもち麦入り3品揃う
小麦加工 2021.05.31●デュラム小麦配合麺を試作中 松田製粉は今シーズン既存商品で商戦に望んでいて、柱となるひっぱりうどん、温麺の商品力が試される。一方で新商品の開発にも取り組んでいて、一つはデュラム小麦配合の麺。うどんと温麺で試作を行っており、商品化に期待がかかる。松…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区=城北麺工 そば好き中高年向けに「羽州二八そば」発売
小麦加工 2021.05.31●関東へアピール 城北麺工の売上げ構成比はもちが7割を占め、チルド麺、生麺、乾麺が3割。看板商品「羽黒そば」が乾麺売上げの多くを占めている。県内SMのヤマザワ、おーばんではこれから4~8月の最需要期は箱売りが売上げに大きく貢献することから、チラシに…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区=稲庭うどん小川 市場対応柔軟に 後発ゆえの強み発揮
小麦加工 2021.05.31稲庭うどん小川の4月期業績は、上期は巣ごもり需要で伸びたものの、下期は歳暮需要の不振が響いて、通期では前年並みとなった。利益は微増。今シーズンに向けてもフル生産の体制で臨んでいる。ただ、正規商品を裁断した際に出る徳用商品は地元中心に人気があるが、昨年…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区=後文 稲庭からパスタへの挑戦 手延べに続き機械麺も発…
小麦加工 2021.05.31後文の前期売上げは上期の前年比が5%増だったものの、下期は市場で低価格商品の需要が増していった影響で5%減となり、通期では前年並みとなった。エリアで見ると関東圏は好調だった。一方で輸出が減少し、輸出分をSMがカバーしたかたち。また秋田県内は観光客が激…続きを読む
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全国麺類特集:東北地区=酒井製麺 「手打ち大石田そばきよ」を乾麺として商品化
小麦加工 2021.05.31●山形で人気の板そばを 山形の人気そば店「手打ち大石田そばきよ」の板そば。山形県内を流れる最上川、その流域の尾花沢、村山、大石田地区は“山形三大そば街道”と称され、そば好きが全国から集まるところ。大石田そばきよはTV、雑誌でもたびたび取り上げられ、…続きを読む
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全国麺類特集:関東地区=星野物産 「マルボシ中華そば」伸長続く
小麦加工 2021.05.31●メニュー提案で拡大図る 星野物産の乾麺の販売状況は、「新・信州田舎そば 小諸七兵衛」「マルボシ中華そば」の柱商品が引き続き好調に売上げを伸ばしている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、主力商品へのニーズの高まりでさらに勢いが加速しているようだ。…続きを読む
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全国麺類特集:関東地区=山本かじの 高配合タイプの拡販へ 国産十割そばが順調
小麦加工 2021.05.31山本かじのは「元祖十割そば」や「伝統の二八そば」といったそば粉の高配合タイプが堅調に売上げを獲得している。20年は新型コロナウイルス感染拡大による内食需要の増加の影響で、販売量が増加した。21年はその反動が見込まれているため、前年実績を追いかけるのは…続きを読む
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全国麺類特集:関東地区=ヤマダイ 「手緒里めん」シリーズ堅調
小麦加工 2021.05.31●定番品で需要に対応 ヤマダイの21年3月期業績は、前年比2桁増で着地した。同社の中核ブランドのノンフライカップ麺「凄麺」の売上げが順調だったため。特にご当地シリーズの販売がコロナ禍で移動に制限があったことで、需要が高まったようだ。このうち、乾麺の…続きを読む
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全国麺類特集:関東地区=玉川食品 渋沢栄一の精神引き継ぐ自信作2品
小麦加工 2021.05.31●オートミール入り2品好評 「当社のこれまでの取り組みの集大成といえる商品」と玉川食品・関根康弘社長が自信を持って2021年2月に発売したのが「オートミール&プロテインうどん」「オートミール&プロテインパスタ」の2品だ。 2品は「東京北区渋沢栄一…続きを読む
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全国麺類特集:関東地区=松屋製粉 そば粉の新製品「彩芽」発売
小麦加工 2021.05.31●「更科こだわり蕎麦」の販売強化 そば粉の業界第2位の松屋製粉によると、近年の中国産玄そばの価格が高騰しているという。中国産玄そばの価格高騰は米中貿易摩擦の影響で、2019年の新そばから上がり続けている。 中国は米国から輸入していたトウモロコシや…続きを読む
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全国麺類特集:静岡地区=池島フーズ 市販向け付加価値製品が充実
小麦加工 2021.05.31●技術・品質・味の「いけしま」ブランド構築 茶そばのトップメーカー池島フーズは、市販用にも対応した乾麺製品の開発に積極的な姿勢を示している。同社は、ホテルやレストランなどの業務用で選ばれる品質の高い製品を開発・販売している。その技術を生かしつつ、素…続きを読む
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全国麺類特集:山梨地区=はくばく 健康軸に訴求強化図る
小麦加工 2021.05.31白物やそばを中心に、多彩な乾麺製品を展開する、はくばく。そば湯を楽しむ“コト消費”にスポットを当てた「そば湯まで美味しい蕎麦」、食物繊維豊富なもち麦を使った「もち麦めん」、乳幼児向けの「ベビー麺」など、独自性に富んだラインアップで需要創出を進めている…続きを読む
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全国麺類特集:新潟地区=玉垣製麺所 妻有そばブランド普及へ
小麦加工 2021.05.31玉垣製麺所の21年3月期は、減収減益だった。今年は、昨年「おいしいそば乾麺大賞」でグランプリを受賞した主力の「妻有(つまり)そば」を中心に既存品に注力。今期は前年クリアを目指す。 20年度は在宅による特需や、通販の荷動きが好調。「妻有ざるうどん」は…続きを読む
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全国麺類特集:新潟地区=丸榮製粉 県特産ラーメンで新商品
小麦加工 2021.05.31丸榮製粉の市販用乾麺部門は今期も、地元新潟にこだわったラーメン商品を拡充する。21年5月期の麺類部門は前年の30%増で着地する見込みで、来期はさらに上乗せの前年超えを目指す。新たに始まる中期経営計画では3年後に1.5倍にまで拡大していく考えだ。 同…続きを読む
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全国麺類特集:長野地区動向=「乾そば」価値を再構築 好調・高配合系に期待
小麦加工 2021.05.31そばの一大ブランド「信州そば」。観光需要も大きなウエートを占める外食はもちろん、麺製品の分野でも抜群の市場認知度を誇り、地域の食品産業をけん引している。中でも、明治期に長野市で誕生した乾麺、乾そばは長野県が製造量で全国トップ。市場シェアは、40%超を…続きを読む
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全国麺類特集:長野地区=おびなた 付加価値提案を強化
小麦加工 2021.05.31全国有数のそばどころ、長野市戸隠でそばの製粉、製麺などを手掛ける、おびなた。「乾そばの再評価に伴い、今後は高付加価値型商品の動きが加速するはず。ニーズをしっかりとらえていきたい」(大日方健治専務)考えだ。 観光需要の低迷で国産・地産そば粉は余剰気味…続きを読む
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全国麺類特集:長野地区=滝沢食品 「十割」「八割」に注力
小麦加工 2021.05.31滝沢食品は、「十割」「八割」などのそば粉高配合系が、コロナ禍による内食化を追い風に好調をキープ。「今期も、幅広い商品ラインアップで市場開拓を進める」(滝沢秀治社長)構えだ。 「滝沢更科八割そば」は、18年に塩分不使用にリニューアルしたことで健康志向…続きを読む
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全国麺類特集:中部地区=尾張製粉 唯一無二の地産小麦使用品に注目
小麦加工 2021.05.31愛知県産小麦「きぬあかり」と「ゆめあかり」を使用した手延べ麺を唯一無二の一押し商品に挙げる尾張製粉。先日には2018年3月に発売し注目を浴びた、希少品種の愛知県産小麦粉「ゆめあかり」を100%使用した業界初の中華麺「愛知ゆめあかり冷やし中華」をリニュ…続きを読む
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全国麺類特集:中部地区=なごやきしめん亭 心かよう商品づくり
小麦加工 2021.05.31●全国に笑顔で満足お届け 創業144年の歴史を誇るなごやきしめん亭は、愛知県を代表する老舗乾麺メーカーとして「伝統」「品質」「心と味」にこだわり、“心のかよう商品づくり”を提供。現在同社では主力商品でロングセラーを続ける「極(きわみ)」シリーズと「…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区乾麺動向=「機械製乾麺輸出部会」を立ち上げて輸出に注力
小麦加工 2021.05.3120年は新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要で、乾麺の需要が伸びた。20年の全国の乾麺生産量は前年比5.6%増(食品需給研究センター調べ)となったが兵庫県(兵庫県乾麺協同組合合計)では同約20%増、1万3000tを超えたと推定され、全国平均よ…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区乾麺=カネス製麺 「おろし専科太切りそば」新発売
小麦加工 2021.05.31●ギフトで千代の一番つゆやオリーブ油のセット訴求 カネス製麺は揖保乃糸と乾麺を生産、販売する大手企業。20年はコロナによる巣ごもり需要で、機械麺27.3%増(物量)、16.9%増(金額)、揖保乃糸5.7%増(物量)、単品10.5%増(金額)、ギフト…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区乾麺=高尾製粉製麺 既存商品にさらなる磨き
小麦加工 2021.05.31●高尾政秀社長、旭日小綬章を受章 創業から110年を超える高尾製粉製麺。播州の地で、機械製そうめん生産のパイオニアだ。「品質こそ生き残れる道」をモットーに、本社工場と第2工場の2生産ラインで乾麺を製造。コロナ禍で消費者の巣ごもり需要・備蓄需要が高ま…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区乾麺=田靡製麺 「大盛出石そば」伸長 今期つゆ付き育成…
小麦加工 2021.05.31●「かるしお」認定「塩分0極細素麺」など注力 創業100年を超える田靡製麺。2段階熟成と低温除湿乾燥方式に特徴があり、麺質をよくするため、製麺ラインの熟成工程に、生地熟成と麺帯熟成の2度の熟成工程を採用。製品ごとに圧延された麺線を、平均20時間で長…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区乾麺=東亜食品工業 グルテンフリー商品の拡大目指す
小麦加工 2021.05.31東亜食品工業は播州の乾麺企業の中でもハラール認証取得をはじめ積極的な商品開発や経営を推進するトップランナーの一つ。第36回食品産業優良企業等表彰で、業界初のISO22000認証やFSSC22000取得などで農林大臣賞(経営革新部門)を受賞する。 2…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区乾麺=マルツネ 「茶そば処」に注力 業務用大容量を家庭…
小麦加工 2021.05.311920年創業のマルツネは機械麺、手延べそうめんを扱う総合メーカー。揖保乃糸のほか、「播州の糸」シリーズのそうめん、ひやむぎ、うどん、そば。「処」シリーズの茶そば、中華麺、うどん、そばなどがある。また、業務用の1kgタイプも好調で、業務用食品SMなど…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区乾麺=イトメン 「サラダ用素麺」発売
小麦加工 2021.05.31●新しい素麺の食シーン創出へ イトメンは播州の乾麺企業の中でも、即席麺から機械乾麺、手延べまで幅広い麺の生産・販売をしている麺の総合企業。20年は巣ごもり需要で乾麺・手延べ合わせて前年20%強伸長した。特に「二八そば」は同30%増となった。今年1~…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区乾麺=横尾商店 製粉会社で修行した社長が作るこだわった…
小麦加工 2021.05.31横尾商店は播州地区の乾麺企業の老舗大手。揖保乃糸、ヤマヨブランドの機械麺を扱うだけでなく、播州の乾麺メーカーとして唯一冷凍麺を製造・販売する。 20年は、巣ごもり需要により乾麺が伸長した半面、業務用の冷凍麺が伸び悩み、売上げは例年並みとなった。「コ…続きを読む
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全国麺類特集:岡山・愛媛地区=かも川手延素麺 半生タイプが伸長
小麦加工 2021.05.31●大都市圏で人気高まる かも川手延素麺は、備中特産の「かも川」ブランドの手延べ麺、半生麺などを昔ながらの製法にこだわってつくり続けており、豊富な品揃えであらゆる販売チャネル、消費者ニーズに対応している。 同社では、PRと地域活性化を図る目的で、同…続きを読む
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全国麺類特集:岡山・愛媛地区=スズキ麺工 業界発展に向けた麺類の機械開発へ注…
小麦加工 2021.05.31スズキ麺工は、麺機の総合プラントメーカーとして、また機械麺、手延べ麺など麺類の総合メーカーとしての両面で事業展開している。メーカー機能としては、食品部門として一部の特殊製法の麺やOEM、業務用の生産に特化し、機械部門では麺機の開発や販売、アフターケア…続きを読む
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全国麺類特集:岡山・愛媛地区=岡山手延素麺 「手延べうどん細づくり」新発売で…
小麦加工 2021.05.31●全国展開目指しアピール 岡山手延素麺は、従来の品質重視の姿勢を貫くとともに、時流に沿った魅力ある新商品の開発、高付加価値商品の販売に注力していく。また、新型コロナウイルス感染症拡大による内食需要増により、レギュラー商品の生産増にも尽力しており、国…続きを読む
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全国麺類特集:岡山・愛媛地区=五色そうめん森川 直販部門を強化
小麦加工 2021.05.31●地域密着の貢献活動も 森川の五色そうめんは、松山市で昔から親しまれている名産品だ。同社の創業は江戸時代の寛永12(1635)年で385年以上の歴史を持ち、徳川8代将軍吉宗や朝廷に献上されるなど、松山では地元の名産、銘品として幅広い支持を受け続けて…続きを読む
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全国麺類特集:讃岐地区機械麺動向=巣ごもり需要で消費拡大
小麦加工 2021.05.31●外食店・土産物は大打撃 食品業界挙げての支援を 香川県の乾麺生産量は小麦粉使用量で20年度は2万1000t程度(本誌推計)と大きく伸長したと思われる。そのうち手延べを除く乾麺は約1万9200t(同)で前年に比べ10%以上伸びたもよう。全国乾麺生産…続きを読む
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全国麺類特集:讃岐地区機械麺=石丸製麺 「食物繊維たっぷり細うどん」に注力
小麦加工 2021.05.31●「国産小麦をまるごと使った食物繊維たっぷり細うどん」に注力 石丸製麺は、創業1904年の讃岐地区最大手の乾麺専業企業。讃岐うどん文化の伝承と、伝播を経営理念に掲げる。営業拠点は東京、大阪、名古屋、仙台にあり、全国の小売店頭カバー率は専業メーカーと…続きを読む
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全国麺類特集:讃岐地区機械麺=川田製麺 安全・安心な工場でこだわり生産
小麦加工 2021.05.31川田製麺は「さぬき麺のかわふじ」のブランドで乾麺、半生、生麺を生産販売。特に超多加水製法でつくる讃岐麺が特徴。また川田明義会長は「JAS」の積極活用を唱える。昨年の全国麺類特集「乾麺の全国1002店舗売れ筋ランキング」で7位に「讃岐うどん450g」、…続きを読む
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全国麺類特集:讃岐地区機械麺=讃州 SM向け定番商品伸びる
小麦加工 2021.05.31●土産やギフトも復調 1947年創業の讃岐麺の専業メーカー讃州。ブランドは讃州、讃州庵でギフト、単品の半生、乾麺製品を生産、販売する。讃岐地区の中でもギフトと半生製品の構成比が高い。近年はプレミアムギフト市場での多様な商品開発で伸長してきたが、今年…続きを読む
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全国麺類特集:讃岐地区機械麺=さぬきシセイ 600gシリーズが一押し
小麦加工 2021.05.31さぬきシセイは讃岐地区の大手乾麺専業企業。無添加で小麦本来のおいしさを引き出す製法にこだわる。20年は巣ごもり需要で前年比10%増となった。 大容量商品に消費者ニーズが集まる中、600gシリーズに注力。一押しは「細麺喉越うどん600g」。折り重ね製…続きを読む
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全国麺類特集:讃岐地区機械麺=讃岐物産 うどん県のうどん大容量版450gで販…
小麦加工 2021.05.31讃岐物産は麺の本場讃岐で、トレンドをとらえたきめ細かい対応で成長している麺専業の企業。20年は「巣ごもり需要」で40%増の大幅伸長となった。「自社工場だけでやっていると無理だったが多くの協力企業にOEMでつくってもらっているので注文をさばけた」(弓削…続きを読む
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全国麺類特集:讃岐地区機械麺=吉太郎 巣ごもりで伸長 今期も20年並み目指す
小麦加工 2021.05.31吉太郎(きちたろう)は小豆島で醤油や佃煮、惣菜の最大手、タケサングループの乾麺企業。小豆島で唯一の機械麺の生産をしている。 20年は新型コロナの巣ごもり需要で前年比5%増となった。21年も好調を維持し20年並みを目指す。 製品は吉太郎ブランドと、…続きを読む
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全国麺類特集:手延べ産地トップに聞く=兵庫県手延素麺協同組合・井上猛理事長
小麦加工 2021.05.31兵庫県手延素麺協同組合は20年3月6日出荷分から揖保乃糸手延べそうめんなど単品商品すべてを5%値上げ。当初は販売の減少も予測されていたが、コロナ禍の巣ごもり需要などで揖保乃糸の販売が3%増と好調に推移。今年の「揖保乃糸」生産量は当初計画で105万箱(…続きを読む
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全国麺類特集:手延べ産地トップに聞く=奈良県三輪素麺工業協同組合・池側義嗣理…
小麦加工 2021.05.31新型コロナウイルス対策の国の地方創生臨時交付金約2000万円を桜井市が使い河瀬直美氏が監督・撮影した三輪そうめんPR動画を制作、公開されるなど、ブランド発信に注力する奈良県三輪素麺工業協同組合。生産者の減少に歯止めが利かず21年は約10万箱(1箱18…続きを読む
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全国麺類特集:手延べ産地トップに聞く=小豆島手延素麺協同組合・伊藤雄二理事長
小麦加工 2021.05.31瀬戸内に浮かぶ小豆島。観光が一番の産業だが、江戸時代から島の農業、漁業の閑散期の冬に手延べそうめんづくりが受け継がれてきた。自然豊かな島に育まれた、質の良い「島の光」が生み出されている。昨年11月2日、小豆島手延素麺協同組合の新代表理事(理事長)に就…続きを読む
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全国麺類特集:手延べ産地トップに聞く=半田手延べそうめん協同組合・森脇輝明代…
小麦加工 2021.05.31独特の太い麺線が特徴の半田そうめんは、それが他産地と差別化になっている。それゆえ厳しかった市場の中でも前年を上回ってきた。特に大手企業の伸びが全体をけん引してきたが、中小生産者は営業力が不足し、伸び悩む。また、過疎化が進行する地域であり人手不足が深刻…続きを読む
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全国麺類特集:奈良・三輪地区手延べ麺動向=コロナ禍、疫病で苦しむ民救う
小麦加工 2021.05.31●そうめんの歴史アピール 三輪そうめんは1300年の歴史を持つ手延べそうめんの発祥の地だが、消費者の大きな変化の中、販売力、知名度とも伸び悩んでいた。奈良県三輪素麺工業協同組合(池側義嗣理事長、以下組合)の生産能力は2500t程度あるが昨今の年間生…続きを読む
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全国麺類特集:奈良・三輪地区手延べ麺=三輪山本 「白龍」紙製特別仕様パッケー…
小麦加工 2021.05.31●「白龍」モダンな紙製の特別仕様パッケージ発売 今後、紙箱で横軸展開も 創業300年を機に、社名を「三輪そうめん山本」から「三輪山本」に刷新、社名・ロゴマークをクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が手掛けた。同社の看板商品である極細手延べそうめ…続きを読む
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全国麺類特集:奈良・三輪地区手延べ麺=マル勝高田商店 「三輪の神糸 奏」新発…
小麦加工 2021.05.31●新たに細麺ギフト投入 マル勝高田商店は三輪の大手手延べ麺専業企業。量販店、大手百貨店を含め三輪地区の専業者では一番幅広いチャネルを持ち、手延べそうめんの自社生産量は同地区でトップクラス。販売チャネルも量販店をメーンにCVSや百貨店にも納入するなど…続きを読む
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全国麺類特集:奈良・三輪地区手延べ麺=三輪そうめん小西 「みわのにじ」に引き…
小麦加工 2021.05.31●備蓄需要受け単品伸長 三輪そうめん小西は100年以上にわたり三輪の手延べそうめんを作り続けてきた専業企業。麺の熟成時間を均等に長く取るのが特徴で、高い品質と、職人のこだわりが光るバラエティー豊かな商品群が食通をうならせる。また同社商品はこだわりの…続きを読む
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全国麺類特集:奈良・三輪地区手延べ麺=池利 新規顧客開拓で好調
小麦加工 2021.05.31●将来見据え増産へ 池利は三輪地区大手の手延べ麺老舗企業。特に三輪組合の商品は「翁蒼龍の糸」で販売、拡大に力を入れ、組合からの購入量は今期も三輪地区業者の中で最大である。池田利一社長は販売協議会会長も務め、三輪組合と協力し産官金で振興に貢献。映画監…続きを読む
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全国麺類特集:奈良・三輪地区手延べ麺=巽製粉 内食拡大見越し単品育成へ
小麦加工 2021.05.31巽製粉は1877年創業。製粉事業(現在は製造事業から撤退)から始まり、現在は三輪地区で製パン・製麺事業を行う。手延素麺事業部は「麦坐」(むぎくら)ブランドの手延べそうめんを販売。こびきの手作業で、手延べ規格に適合した日産5tの生産能力ラインがある。 …続きを読む
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全国麺類特集:奈良・三輪地区手延べ麺=三輪そうめんよし井 食べ比べで食の楽し…
小麦加工 2021.05.31●冷やしクリームパンを新たな柱に育成 三輪そうめんよし井は三輪そうめんの生産、販売を中心に、菓子を含めたギフト販売で幅広い扱いアイテムがある。コロナ禍で同社の昨年実績は前年比4%減。心配された中元は横ばい、中国市場向けの伸長はあったものの外食産業へ…続きを読む
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全国麺類特集:奈良・三輪地区手延べ麺=坂利製麺所 「新麺ニューメン」深耕
小麦加工 2021.05.31●国産小麦の風味最大限生かす 坂利製麺所は、1984年に奈良県東吉野村の過疎対策事業としてそうめんの製造を開始した。2019年3月に発売した「手延べ即席 新麺ニューメン」は同社が創業以来こだわっている「国産小麦」の風味を最大限に引き出そうとした結果…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区手延べ麺動向=若い世代へ魅力発信など新しい時代には新し…
小麦加工 2021.05.31●業界をけん引する日本一の手延べ生産組合 兵庫県手延素麺協同組合は手延べそうめんの日本一の生産者団体で、業界のリーダー的存在。理事長の井上猛氏は全国乾麺協同組合連合会傘下の日本手延素麺協同組合連合会の理事長も務める。1887年に、現在の兵庫県たつの…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区手延べ麺=喜多村 「特級品」「三神」など定番ギフト商品…
小麦加工 2021.05.311925(大正14)年創業の喜多村は、揖保乃糸を百貨店のギフトとして初めて販売した、手延べそうめんのギフト市場の先駆者。より高品質のギフトをという要望から、昭和40年代に兵庫県手延素麺協同組合に提案した事が契機となり、揖保乃糸の黒帯商品が誕生した。産…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区手延べ麺=イトメン 「播州手延らーめん」を「麺龍」冠し…
小麦加工 2021.05.31イトメンは、播州で即席麺、乾麺、手延べ麺を製造している唯一の麺の総合メーカー。同地区最大の手延べ麺生産量を誇り、2万箱前後。直販を主体に特徴のある商品群を展開する。 イトメンの手延べ麺の主力商品は「月の輪」。手延べ麺は、播州地区の伝統技術を生かし生…続きを読む
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全国麺類特集:播州地区手延べ麺=菅哉物産 創立80周年記念・第1弾発売
小麦加工 2021.05.31●クラウドファンディングも 菅哉物産は揖保乃糸のギフト商品の扱いを中心としている大手企業。揖保乃糸の製麺、単品の加工、販売すべてに携わる企業は同地区でも少ない。三位一体の総合力をベースに、一味違う商品の企画力に定評がある。昨年、80周年記念第1弾「…続きを読む
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全国麺類特集:淡路島地区手延べ麺動向=災害備蓄食として活用
小麦加工 2021.05.31●ユーチューブチャンネルで情報発信スタート 淡路手延素麺協同組合の昨年度(19年産)のそうめん生産量(御陵糸、淡路糸、おのころ糸の合計)が5300箱(18kg換算)となり、前期6500箱から大幅に減少。ついに6000箱を割り込むことになった。土産や…続きを読む
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全国麺類特集:小豆島地区手延べ麺動向=販売好調も生産者の減少が課題
小麦加工 2021.05.31●「さぬきの夢2009」使った新製品開発へ 瀬戸内海の小豆島。慶長時代からその自然を生かして「島の光」の手延べそうめんが生産されている。 島全体の手延べそうめんの生産量は12万箱強(18kg換算)と推計される。中心の小豆島手延素麺協同組合の手延べ…続きを読む
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全国麺類特集:徳島・半田地区手延べ麺動向=ブランド認定「入魂」伸長図る
小麦加工 2021.05.31●大手中心に取扱い拡大 四国三郎の異名を持つ大河・吉野川と四国山脈に挟まれた山間部に半田そうめんの生産地がある。徳島のつるぎ町半田地区で生産されるのが太めの手延べそうめん「半田そうめん」だ。 半田の手延べそうめんは手延べそうめん基準の1.3mm以…続きを読む
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全国麺類特集:徳島・半田地区手延べ麺=たきはら手延製麺 ネットで創意工夫のP…
小麦加工 2021.05.31たきはら手延製麺は、半田独自の伝統製法を守り、そうめん、うどん、そばをマルマン印で製造・販売する。現在、徳島県版HACCP認証(A基準相当)の認証を受けている数少ない企業。昨年2月に同社の代表取締役に瀧原美香氏が就任した。また法人名を「瀧原手延製麺」…続きを読む
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全国麺類特集:徳島・半田地区手延べ麺=小野製麺 既存客への高品質維持と安定供…
小麦加工 2021.05.31小野製麺は半田地区の最大手企業。マル武の商標「手延半田めん」の商品を生産・販売する。麺は半田独特の製法の太手麺。 20年は、新型コロナによる巣ごもり需要や自家需要、備蓄需要などをうけ前年比10%増と伸長した。21年の1~3月は落ち着いてきているが、…続きを読む
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全国麺類特集:徳島・半田地区手延べ麺=竹田製粉製麺工場 前年比10%伸長の2…
小麦加工 2021.05.31●10年ぶり値上げスムーズに 竹田製粉製麺工場は、手延べそうめんが「半田手のべ」、機械麺が「半田素麺」と銘柄を分けて販売している。旭印がトレードマークだ。本社工場と第2工場で合計日産100袋前後の生産能力があると推定される。 20年はコロナ禍によ…続きを読む
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全国麺類特集:九州地区乾麺動向=企業間格差生まれる 老朽化設備課題残す
小麦加工 2021.05.31●日配品・冷凍麺・カップ麺との高まる競合 九州地区は機械麺、手延べ麺を含めて乾麺の産地であり、浮羽地区や神埼地区なども古くは機械麺業者が集積し、一つの乾麺産地としてのブランドを築いた。 だが、乾麺消費が低迷した時期から後継者難にも見舞われ、製麺業…続きを読む
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全国麺類特集:九州地区乾麺=五木食品 棒状麺多彩に商品化
小麦加工 2021.05.31●乾麺から包装麺まで充実 五木食品は1878年熊本市古桶屋町で製粉、製麺業として「山住屋」からスタートしている。「乾麺の五木」としての評判は一つのブランドとして九州地区で根付き、高いシェアを占めている。 九州の小売店頭ではほぼ同社の商品は定番配荷…続きを読む
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全国麺類特集:島原地区乾麺=島原手延べそうめん コロナ禍で個包装商品増加
小麦加工 2021.05.31●在庫品薄で価格上昇機運 後継者難続き企業間格差進む 島原手延べそうめん業界は、昨年から今年も続いている新型コロナウイルスによる巣ごもり需要によって、外食から内食へと傾き、好調に推移している。 特に昨春はコロナの正体がわからず、消費者の間で異常に…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺概況=生・冷凍麺ともに大幅伸長 需要の底上げで拡大…
小麦加工 2021.05.31●生(チルド)麺概況 20年度(20年4月~21年3月)の家庭用生麺市場は、前年比14%増(本誌推定、金額ベース)と2桁増で着地した。カテゴリーでは、ラーメンが同20%増、うどんが同9%増、そばが同7%増、焼きそばが14%増、冷し中華が同16%増と…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=日本アクセス(生麺) 定番底上げと新商品提案を
小麦加工 2021.05.31●品揃え豊富に店頭の魅力向上 日本アクセスは、21年度(21年3月期)のチルド麺市場を金額で前年比14%増、数量で同12%増と、ともに2桁増で成長したと推定している。コロナ禍の需要急増に対応して商品の安定供給を優先したため、例年のような販促による価…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=日本アクセス(冷凍麺) ラインアップや販促で活性…
小麦加工 2021.05.31●広告連動の店頭展開も 日本アクセスの20年度(21年3月)の家庭用冷凍食品カテゴリーは、前年比2桁増での着地となりそうだ。新型コロナウイルス感染拡大の巣ごもり需要などにより家庭用冷凍食品市場が大きく伸長したことで、同社の冷凍食品カテゴリーも増加し…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=シマダヤ 創業90周年で成長目指す 「流水麺」活…
小麦加工 2021.05.31シマダヤの家庭用チルド麺の販売状況は、焼そば、ラーメン、うどんなどの各カテゴリーで主力商品への販売に注力を図ったことで売上げを伸ばしている。新型コロナウイルス感染拡大により、家庭内調理の拡大で簡便性の商品が少し影響を受けたものの、全体としては、堅調に…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=東洋水産(チルド) 「マルちゃん焼そば」で需要喚…
小麦加工 2021.05.31●盛夏期での冷し商材を強化 東洋水産の21年3月期チルド麺事業は、前年を上回って着地しそうだ。チルド麺事業の主力「マルちゃん焼そば 3人前」が、引き続き売上げを拡大して全体をけん引している。22年3月期については、昨年大きく売上げを伸ばした4~5月…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=東洋水産(冷凍) 堅調な麺とスープ連動提案
小麦加工 2021.05.31東洋水産の21年3月期の冷凍麺売上げは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、主要の業務用チャネルの販売が伸び悩んだ。半面、家庭用は販売好調だった。22年3月期に向けては、厳しい状況が続く中で、同社独自の価値を提供していくことで、顧客の集約力向上や…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=名城食品 新ブランドなど春夏向け新商品6品投下
小麦加工 2021.05.31名城食品は今春夏向けに、新商品6アイテムを投下した。注目商品は新ブランド「簡単炒めるだけ」シリーズとして「トマトスパゲッティ Wチーズ味」と「トマトスパゲッティ 焦がしバター風味」を発売。同社独自技術の下味を付けた麺に、風味豊かな粉末ソースを絡める簡…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=日清食品チルド eco麺プロジェクト推進
小麦加工 2021.05.31●キャンペーンなど商品訴求 日清食品チルドの21年3月期実績は、前年比2桁増で着地する見込みだ。ラーメンカテゴリーが、市場以上の伸びとなり、全体をけん引した。ブランド別で見ると、高価格や名店コラボ商品が好調に推移しているという。外食の代替需要などで…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=日清食品冷凍 ブランドの面展開へ 冷凍麺カテゴリ…
小麦加工 2021.05.31日清食品冷凍の21年3月期の販売状況は、前年比で2桁近い成長での着地となりそうだ。全体的に売上げが好調だったことに加え、懸念だった3月の売上げが新型コロナウイルス感染拡大で需要が急増した昨年3月の裏年となるため、単月実績での減少を見込んでいたが、前年…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=テーブルマーク 「お皿がいらない」シリーズ好調
小麦加工 2021.05.31●玉麺の強化に取り組む テーブルマークの前期(20年1~12月)の冷凍麺販売実績は、前年を上回って着地した。新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要などの影響で家庭用の売上げが急拡大した。半面、業務用が外出自粛などで売上げが伸び悩んだ。業務用の…続きを読む
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全国麺類特集:生麺・冷凍麺=恩地食品 減塩・ネバネバなど健康訴求
小麦加工 2021.05.31恩地食品の20年は、巣ごもり需要で袋麺を中心におおむね好調だったが、コロナ禍独特の事情でセット麺のみがやや低調だった。「ステイホームで家庭ごみにプラスチック容器が増えた。プラスチックが増えたことに良心の呵責(かしゃく)があるようで、セット麺がわずかに…続きを読む
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全国麺類特集:日本冷凍めん協会、冷凍麺生産食数調査 20億食突破
小麦加工 2021.05.31●5年連続過去最高を更新 日本冷凍めん協会が毎年実施している冷凍麺年間食数調査の結果レポートがこのほど公表された。同協会によると20年(1~12月)の総生産食数は20億0943万7000食(前年比8.5%増)と、5年連続で過去最高を更新するとともに…続きを読む
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全国麺類特集:めんつゆ概況=全カテゴリー2桁増 消費増定着へ施策を
小麦加工 2021.05.31つゆは醤油やみりんに鰹節などの天然だしを用い、和食全般に使える、現代の基礎調味料として定着している。前期はすべてのカテゴリーで2桁成長。コロナ対策の内食増という社会の急変を支え、国民の健康的な食生活を実現した。続くコロナ共存と調理増に応え、コロナ後も…続きを読む
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全国麺類特集:関東めんつゆ=Mizkan 簡便な「まぜつゆ」拡大
小麦加工 2021.05.31Mizkanの前2月期売上げは全体で約5%増で着地したとみられる。コロナ禍のテレワークなどによる、家庭での昼ご飯需要、調理全般が増加した。上期売上げの前年比11.6%増の勢いが期末まで続いた。 「追いがつおつゆ」「白だし」が調理の汎用(はんよう)性…続きを読む
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全国麺類特集:関東めんつゆ=ヤマキ 白だし7年連続2桁成長
小麦加工 2021.05.31ヤマキは前3月期、カテゴリートップの「割烹白だし」を7年連続で2桁成長させた。コロナ共存で家庭内調理が増え、トライアル購買を得た。パスタといった定番メニューの使用提案を加速。リピーターになってもらう。「ストレートそうめんつゆ」「そばつゆ」を10年ぶり…続きを読む
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全国麺類特集:関東めんつゆ=にんべん 「ゴールド」が絶好調
小麦加工 2021.05.31にんべんは前3月期、高付加価値の「ゴールド」シリーズを2桁成長させ、つゆ全体でも大幅な増収となった。だしを増量するなど味わいを深めた「ゴールド」が、コロナ禍の内食増で選ばれた。今期は「塩分ひかえめゴールド」で健康改善を伝え、「つゆの素ゴールド」をサン…続きを読む
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全国麺類特集:関東めんつゆ=丸美屋食品工業 具入り強みに市場けん引
小麦加工 2021.05.31丸美屋食品工業は具入りレトルトつゆの「かけうま麺用ソース」を展開し、「ジャージャー麺の素」を中心に好業績を築いている。麺メニュー専用つゆとして10年から先駆ける。たっぷりのひき肉入りを強みに市場拡大をけん引してきた。毎年人気の新メニューは今春、珍しい…続きを読む
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全国麺類特集:関東めんつゆ=ヤマサ醤油 「これ!うま!!」を育成
小麦加工 2021.05.31ヤマサ醤油は昨春発売してヒットした「ぱぱっとちゃんと これ!うま!!つゆ」を育成する。好評だった生鮮品への試供を深める。子ども人気の高い「サーモンの漬け丼」を4月からのTVCMで紹介する。基幹商品の「昆布つゆ」はアレンジレシピの提案を推進。カテゴリー…続きを読む
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全国麺類特集:関東めんつゆ=キッコーマン食品 「濃いだし本つゆ」が大幅増
小麦加工 2021.05.31キッコーマン食品は前3月期、主力の「濃いだし本つゆ」売上げを大幅に伸ばした。4倍高濃縮でコロナ対策の需要増に応えた。「旨みひろがる香り白だし」などの既存品とともに、夏の涼味提案を強める。「具麺」は10%増量。続く内食・麺需要の増加をとらえる。 「本…続きを読む
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全国麺類特集:関西めんつゆ=創味食品 「創味の白だし」の汎用性と価値再発信
小麦加工 2021.05.31創味食品の20年度つゆの素関連商品実績は好調に推移。看板商品「創味のつゆ」シリーズが前年比8%増となり、中でも500mlサイズ単品が2桁伸長を記録した。同様に2桁増となった「創味の白だし」は今期、あらためて価値訴求を進めていく。 1987年発売の「…続きを読む
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全国麺類特集:関西めんつゆ=ヒガシマル醤油 和洋中の麺に「蛤と帆立白だし」提…
小麦加工 2021.05.31ヒガシマル醤油は今春、汎用性の高さで好調が続く白だしに新フレーバー「蛤と帆立白だし」を加えた。定番の和そばやうどんのつゆに加え、ボンゴレパスタやアサリラーメンなどさまざまな麺料理のベースに最適。家庭内食の増加で20年度に想定以上の需要を得たぶっかけポ…続きを読む
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全国麺類特集:関西めんつゆ=日本丸天醤油 個性派めんつゆ2品発売
小麦加工 2021.05.31●新たな食べ方提案を 日本丸天醤油は今季、「鴨とゆずのまぜ麺たれ」「魚介だしとトマトのめんつゆ」の個性的な麺つゆ2品を発売。おうち麺の新たな食べ方提案を進める。 「魚介だしとトマトのめんつゆ」はトマトベースに相性のよいエビ、カニ、アサリの3種の魚…続きを読む
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全国麺類特集:中部めんつゆ=ヤマモリ ストレートつゆで汎用メニューの訴求を継…
小麦加工 2021.05.31ヤマモリの20年度つゆの売上高は、ストレートつゆ、濃縮つゆ、無砂糖シリーズが全体を押し上げ、前年比10%増と好調に推移した。 ストレートつゆは、「名代つゆ」「そのままつゆ」がリーフレットなどを用いたメニュー汎用化の推進や、北陸エリアでのスポットTV…続きを読む
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全国麺類特集:中部めんつゆ=寿がきや食品 まぜ麺の素シリーズが好調
小麦加工 2021.05.31寿がきや食品の新商品「麺処井の庄監修 辛辛魚まぜ麺の素」が好調だ。家庭用つゆ群の2021年3月期売上げは前期比約10%増で着地。前期春夏向けに発売した「ゴーゴーカレー監修 カレーまぜめんの素」と「ふくろう監修 辛みそまぜ麺の素」がけん引役を担った。2…続きを読む
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全国麺類特集:中部めんつゆ=盛田 辛みとさっぱり味 夏場のめんつゆ2品投入
小麦加工 2021.05.31盛田は、暑さで食欲が落ちる夏は辛いものが無性に食べたくなると同時にさっぱりとした味の冷たい麺も好む傾向をつかみ、「盛田 YUZUSCO ぶっかけつゆ」「盛田 レモスコぶっかけつゆ」を2人前のスタンディングパウチで発売。個食や濃縮PETが主流の夏つゆ商…続きを読む
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全国麺類特集:四国めんつゆ=マルトモ 「焙焼あごだしつゆ」好調
小麦加工 2021.05.31●「焙焼本かつおつゆ」新発売 マルトモは、つゆの市販用商品として「本格かつおだし醤油300ml」「昆布かつおつゆ500ml」「万能白だし500ml」「鰹節屋の白だし500ml」「焙焼あごだしつゆ500ml」などの既存商品ほか、6種のだしのうまみが楽…続きを読む
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全国麺類特集:四国めんつゆ=タケサン 新シリーズなど品揃え強化
小麦加工 2021.05.31タケサンは今春、新たなつゆシリーズとして「だしから造ったつゆ」シリーズを投入するとともに、既存の「ぶっかけ」シリーズから新商品2品、リニューアル3品を発売し、ラインアップを強化した。 「だしから造ったつゆ」シリーズは瀬戸内のイワシ煮干しや干しエビを…続きを読む
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全国麺類特集:編集後記
小麦加工 2021.05.312021年も新型コロナウイルス感染拡大の収束が見えない。コロナ禍の生活が1年以上経過し、不安な気持ちを抱えながらの生活が続いている。緊急事態宣言やまん延防止措置など、まだまだ自粛が求められる環境で、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催も明る…続きを読む