宝産業のタイ工場はタイ産の豚や鶏でスープを作っている。半数は日本など海外向けだ=タイ中部サムットプラカーン県で。同社提供
タイでラーメン店向けの中華麺とスープなどを製造販売している宝産業(本社=京都市)の取締役専務、佐々木丈仁氏には「ラーメンは大衆料理」という強い思い入れがある。「誰もがいつでも気軽に訪れ、安心価格で食べられる食事。それが大衆料理。だから、できるだけ人が多く住むところに日本のラーメン店が出店できるよう、そのサポートをしていきたい」と話す。 人口減の始まった日本では、ラーメンの市場もほぼ限界が見えている。独創性や高級さで押しても、たどり着く先は明らかだ。